映画
溢れる原作愛と驚くような再現度、そしてきつい下ネタで日本人の度肝を抜いた 『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』で 監督・主演を務めたフィリップ・ラショーによる新作 『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』 少し前から日本でも公…
Gレコが8年の歳月をかけてようやく完成形となった今 その率直な感想を言うなら”満足”だった。 当初はよくわからんなこの話…という微妙な印象であったが 劇場版で物語が直感的に飲み込みやすくなってからは 入り組んだ世界観や多数の登場人物による人間関係の…
全く同じタイトルの作品が存在するがそちらは2018年版であり 今回はジェイク・ジレンホールが主演を担当した2021年のリメイク版の方である。 しかし舞台が異なるため多少設定の差異はあるものの 内容は99%ぐらい同じなのでどちらでもいいといえばどちらでも…
個人的には手描きアニメーションの暖かみ、などというものは信じていないが 手描きでなければできない柔らかなタッチの線 設定画通りじゃない手癖で描いた人物の躍動感…それらは確か存在する。 2012年に公開された『虹色ほたる』は作画にCGを用いず全編手描…
前作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を観たとき その結末については納得いかなかった。 今にして思えば、あの恐竜を外の世界に開け放つのが シリーズ最終作だったらまだ納得できたかもしれないと思う。 今回は前作の結末を受けて、世界中に恐竜が生息…
インディペンデンス・デイ(以下ID4)は傑作だ。 地球を襲う巨大円盤、逃げ惑う人々はその旅路の果てに 約束の地(エリア51)へとたどり着き、やがて反撃のときを待つ…。 はっきり言ってツッコミどころ満載の作品だが 実際の映像にはそれ以上の熱量があり 群…
なんとなくずっとマイリストに入っていて なんとなく時間があったので観たが、なかなか楽しめた。 2013年にアカデミー作品賞を受賞。監督・主演はベン・アフレック。 舞台は1979年から80年にかけてのイラン。 イラン革命によって追放されたパーレビ国王をア…
とにかく上映している場所と時間が限られていて 観るための都合を付けるのに骨が折れた。 しかし観に行った甲斐は十分あったと思う。 前回Ⅲは各勢力の思惑が入り乱れる複雑怪奇(それでも分かりやすくなってはいる) としか言いようがない話だったが 今回は…
37分ワンカット映画、という体裁の作品だった『カメラを止めるな』 そのリメイク作品と上映時期が被るとは、偶然にしては出来すぎている。 それが今回の約90分のワンカット映画『ボイリング・ポイント/沸騰』 クリスマスのロンドン、その片隅にある結構繁盛…
『キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー』は衝撃的だった。 自分のガキっぽいアメコミヒーロー映画の概念を塗り替え、MCUの世界にいざなった。 ヒーローとしての輝きと、骨太のアクション・サスペンス。 そこでルッソ兄弟とクリス・エヴァンスの存在を…
漫画版の作画を担当した谷口ジローは、フランスで絶大な人気を誇るらしい。 孤独のグルメは日本でも人気の作品だが、そういったレベルではないようだ。 この恐ろしいまでにストイックな登山アニメは、だからこそ可能になったのだろう。 できれば冷房の効いた…
今月あるアニメ映画がサブスクに登場した。 『君は彼方』 公開当時、めちゃくちゃに批判されていたのをよく覚えている。 自分もキービジュアルを見たとき、幸福の科学関連の作品か? などと思ったくらい特徴をよく捉えていた。 ネタのつもりで一回観てみよう…
マイティ・ソーとは受難の神である。 筋肉と笑いに覆い隠された喪失の物語。 肉親を失い、友人を失い、故郷を失い、仲間を失い、次は何を失うのか。 はっきり言ってソーシリーズの1作目と2作目はあまり面白くなかった。 しかしシリーズ3作目でタイカ・ワイテ…
劇場版のお話は十年後だと聞いたとき 最初はアニメ一期の最終回の妄想みたいなものを思い浮かべた。 原作が終わっていもいないのに、その先を描写するのは かなり勇気のいることだと思う。 しかし実際にお出しされたものは、とても地に足の付いた十年後のし…
是枝裕和の作品、一つも観たことないが 今週は特に観たいものもなかったので観た『ベイビーブローカー』 捨てられた赤ん坊の人身売買にまつわる人間たちの寄り合い所帯による 道すがらの交流を描いた所謂ロードムービー的作品。 元が孤児だったり妻との離婚…
予告を見た時点で”見ない映画リスト”入りになってしまう映画がある。 そこからふとしたきっかけで見たくなってしまう場合もある。 見た人からの評判は悪くないのに、壮絶な興行的失敗をしている映画。 先週観た映画もそんな作品のひとつだった。 『ALIVE HOO…