四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

『君は彼方』を観てしまった。

今月あるアニメ映画がサブスクに登場した。

 

『君は彼方』

 

公開当時、めちゃくちゃに批判されていたのをよく覚えている。

自分もキービジュアルを見たとき、幸福の科学関連の作品か?

などと思ったくらい特徴をよく捉えていた。

ネタのつもりで一回観てみようかな?と考えていたこともあったが

もし金を払って映画館で観ていたのなら

これから書くことの100倍は文句を言っただろう。

 

この映画、はっきり言って見るべきところが何もない。

ネタ的な意味では”ある”と言えるかもしれないが

時間の無駄だからやめたほうがいい。

観た後の後悔はかなりのものだった。

 

個人的に声優が作品の評価を左右することは少ないと思うが

この作品の主演声優は二人共素人で没入感が削がれること夥しい。

ただ中盤唐突に現れる敵・殯(もがり)を演じる竹中直人の熱演だけが印象に残る。

そして仮にも映画なのに作画的な見せ場は存在しないし

お話は観念的かつ繰り返しでうんざりするし

監督がやりたいシーンを繋げたような脈絡の無い展開が続く。

しかもどこかで見たようなものばかり。

ヒロインが歌い始めたときはもう観るのをやめようかと思ったが

どうにか耐えた。

特に可愛くないマスコット、ノルマ的に描かれる池袋の風景

急に生えてくる彼氏の特殊な血筋の設定。

見ている者の心をまるで動かさない。

一つだけ褒めるところがあるとすれば、音楽だけはよかった。

 

よくこんなの劇場公開しようと思ったな…。