『キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー』は衝撃的だった。
自分のガキっぽいアメコミヒーロー映画の概念を塗り替え、MCUの世界にいざなった。
ヒーローとしての輝きと、骨太のアクション・サスペンス。
そこでルッソ兄弟とクリス・エヴァンスの存在を明確に認識した。
その後もMCUを見続けたのは
『ウィンター・ソルジャー』よもう一度という夢を見続けたからに他ならない。
ルッソ兄弟とクリエヴァ再び。それを知ってしまったら期待せずにはいられない。
とは言っても主演はライアン・ゴズリングでクリエヴァは敵のクソサイコ野郎だ。
あることがきっかけでCIAに追われることになった
CIAの暗殺者である主人公シエラ・シックス。
東南アジア・欧州・北米を転々としながら
CIAの差し向けた暗殺者の攻撃に次々と晒されていくのは
ロケ地のテロップも相まって『シビル・ウォー』と似たテイストがある。
空に陸にとアクション的な見せ場も多いし面白かったが
『ウィンター・ソルジャー』と『シビル・ウォー』を足して割ったような
印象がどうしても拭い去れなかった。
あと何か…目的がちょっとショボいというか
CIA本部長が失脚するかどうかでこれだけの騒ぎ起こすのは
犠牲者も生存者も含めてみんなあまりにも報われないので
ご苦労さま…という感じになった。
この映画だけではやや消化不良感があり
敵の黒幕やら作中でのトラブルの元凶などが
特に裁きを受けることもないのでちょっとモヤモヤが残った。
なんだか続編やりそうな終わり方だな。