四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

映画

『THE FIRST SLAM DUNK』鑑賞。

『SLUM DUNK』が週刊少年ジャンプに連載されていたのは、自分がちょうど小学校高学年から中学生にかけての頃だった。その人気は留まるところを知らず、野球やサッカーの地位を脅かしつつあった。世はまさにバスケブーム。当時のスラムダンクとはそういう社会…

『ブラックアダム』鑑賞。

ほぼ絶え間なくアメコミヒーロー映画が上映されるようになってどれくらい経つだろう。MCUは『エンドゲーム』で最高の満足感を得られた後は、ちょっとすっきりしない話が続いてなんとも言えない感じになっているというのが正直な感想だ。 そんな中、地道に単…

『ザリガニの鳴くところ』鑑賞。

ザリガニって鳴いたっけ? 映画館で予告を見たときに浮かんだ率直な疑問だった。子供の頃釣ったザリガニをバケツに入れたときの擦れ合うような音を鳴き声だと思っているのだろうか? それとも本当に鳴くザリガニがいるのか? 次から次へと疑問が浮かんでくる…

『すずめの戸締まり』鑑賞。

公開日に観たものの、観終わった後に少し思うところがあったのでどうしたものかと一週間ほど間を開けることにしたのだが、結局考えは変わらなかったので、思うところをそのまま書くことにする。 単刀直入に言って、とてもよく出来た作品だったと思う。これま…

二度目の『トップガン マーヴェリック』鑑賞。

大作が次々公開されることもあって、今年の5月末に公開されてロングランしている『トップガン マーベリック』が全国的に公開終了する運びになっているようだ。公開当初に一回観たのだが、ちょうどこのブログを始める直前くらいのことだったので特に言及する…

Netflix『グッド・ナース』視聴。

Netflixを眺めていると、なんだか大量殺人鬼(シリアルキラー)を取り扱った番組が多いような気がする。最近でも『ダーマー』という実在の大量殺人鬼、ジェフリー・ダーマーを扱ったドラマが話題になっていた(未視聴)。殺人ピエロの名で有名なジョン・ウェ…

『RRR(アールアールアール)』鑑賞。

つい先日イギリスのエリザベス二世が崩御した際に世界中が悲しんだ……かどうかは分からないが、かつて大英帝国が植民地化していたインドや中国が冷ややかなコメントをしていたのは記憶に新しい。日本もイギリスに対して浅からぬ因縁があるので、チクチクと言…

『ガールズ&パンツァー』アニメ10周年記念上映会に行ってきた。

10周年と言っても、初めて観たのは2022年の初頭の頃だったので自分にとってはまだ一年にも満たないのだが、劇場版はいつか映画館で観てみたいと思っていたところ、なんと早くも千載一遇のチャンスがやってきた。 アニメ10周年記念上映会。10/9の一夜限りで全…

『君を愛したひとりの僕へ』鑑賞。

tensei-yabuki.hatenablog.com 『僕を愛したすべての君へ(以下、僕愛)』を観たので結局『君を愛したひとりの僕へ(以下、僕愛)』も観ることにしたのだが、観るまえからある程度分かっていたものの、やはり後から観た方は”答え合わせ”という視点がどうして…

『僕が愛したすべての君へ』鑑賞。

自分はメガネっ娘が好きだ。思い返せばそれを初めて意識したのは中学生の頃で、女の子がたくさんいる中にメガネっ娘がいたらその子しか見えなくなる程度にはメガネっ娘が好きなのだが、『僕が愛したすべての君へ(以下、僕愛)』はメガネっ娘がヒロインって…

『スーパー30 アーナンド先生の教室』鑑賞。

インド映画は『きっと、うまくいく』と『バーフバリ』しか見たことがなかったのだが、そのせいで歌と踊りと上映時間の長さというのが個人的なインド映画のイメージである。『スーパー30 アーナンド先生の教室』も御多分に漏れず上映時間が長く、映像ではINTE…

『渇きと偽り』鑑賞。

オーストラリアの平均降水量は日本の三分の一しかないらしい。この映画を見たら、日本の豪雨災害をちょっぴり分けてあげたい気分になった。乾いた大地は心を痩せさせるから。 『渇きと偽り』の舞台はオーストラリアのキエワラという架空の街。知人の葬儀のた…

『夏へのトンネル、さよならの出口』鑑賞。

昔は映画の上映時間は長ければ長いほど得だと思っていたが、年を重ねるごとに集中力が落ちてきて、今は短い時間でどれだけ満足できるかの方が大事な要素になってきた。そして『夏へのトンネル、さよならの出口』は上映時間83分という小粒な劇場用アニメ作品…

Netflix『雨を告げる漂流団地』鑑賞。

スタジオコロリドの最新作『雨を告げる漂流団地』がネトフリと劇場で公開された。スタジオコロリドは地味な作風ながらも良作を世に送り出し続けているのだが、今回の『雨を告げる漂流団地』もまた夏休み映画としてはピッタリの内容ながらも、微妙に時期を外…

『ビースト(2022)』鑑賞。

どれくらいの俳優だったらライオンと戦うことが許されるかという点で、イドリス・エルバは絶妙なラインだと思う。往年のアクション俳優のように負ける姿が想像できないために圧勝してしまうというわけではなく、かと言って惨敗しそうなほど弱そうでもない。…

『高地戦』鑑賞。

Amazon primeにあるのはリリースが2022年となっているが、2011年版と中身は同じらしい。この戦争映画いいよ! おすすめ! と言われたので重い腰を上げて鑑賞。 朝鮮戦争の末期、東部戦線のAERO-K(エロック高地)では、毎日のように陣地を奪い合う一進一退の…

『さかなのこ』鑑賞。

邦画でオススメを聞かれたら『南極料理人』だと答えることにしている。だって面白いし、好きだから。 『さかなのこ』は能年玲奈ことのんがさかなクン役を演じるということもあり、どうせ色物映画なんだろう? という印象が先行してまるで興味が湧かない作品…

久しぶりに『ドーン・オブ・ザ・デッド(2004)』を観た。

アマゾンプライムビデオに来ていたので久しぶりに観てみたがやはり面白い。ロメロ版のドーン・オブ・ザ・デッドや死霊のえじきなども面白かったのだがさすがに古く感じてしまったので、それらをオマージュしたザック・スナイダー版のドーン・オブ・ザ・デッ…

『異動辞令は音楽隊!』鑑賞。

以前自衛隊でらっぱを吹いていたことがある。音楽経験は義務教育以外では皆無に近かったが、部隊内における専門の教育を三ヶ月受ければ晴れて自衛隊らっぱ手となる。らっぱ手になると、駐屯地勤務では主に課業時間に合わせて放送で流れるらっぱを吹いていた…

『呪われの橋』鑑賞。

少し前にゲーム化するらしいというニュースを見て、最近ホラー映画が連続していたこともあり、ちょっと頭に引っかかっていたので見てみることにした。 台湾のとある大学のキャンパス内に、女霊橋と呼ばれる心霊スポットがある。そこでは真夜中に女の霊が現れ…

『事故物件 恐い間取り』を観てしまった。

Netflixで連日ホラー映画を観ていると、オススメがホラー映画ばかりになる。台湾、韓国ときたから日本のホラーも観ておくかなどと考えて、よく調べずにオススメの先頭にあった映画を観たのが間違いだった。それが本当の恐怖の始まりとも知らず……。 『事故物件…

『コンジアム』鑑賞。

昔『とんねるずのみなさんのおかげです』でやっていた宜保タカ子の心霊体験バスツアーが大好きだった。当然霊なんて出るはずもなく、怪奇現象っぽいことが起きてもヤラセなのだが、真っ暗な心霊スポットのハラハラ感と、もしかしたら何か出るかもというドキ…

Netflix『呪詛』鑑賞。

日本のホラー映画はもうギャグと紙一重なのばかりだし、リングの続編がいくら出ようとも、もはやジャパニーズ・ホラーのアイコンになってしまった貞子にもう恐怖を感じなくなってしまった昨今、日本と似たようなジメジメとした雰囲気でありつつも新たなる未…

『アイアムアヒーロー』鑑賞。

現状に不満があると、世界なんて引っくり返ってしまえばいいのになんて考えることはしばしばあるものだが、実際は引っくり返ったところで力あるものが支配する世界になるだけで、結局自分のいるポジションはそんなに変わらないどころか、不必要に危険に晒さ…

『劇場版ツルネ -はじまりの一射-』鑑賞。

ツルネのTVシリーズを見たのは二年ぐらい前だった。 既に記憶は相当におぼろげであったが、劇場版は多分総集編だから 復習は特に必要ないだろうと判断して観に行くことにした。 始まって数分はええと、これは新規か総集編か? と困惑していたものの 話が展開…

アニメーション映画『音楽』鑑賞。

『音楽』というアニメは、全編ロトスコープで制作された大変手間のかかった作品だ。 しかしこの作品を敢えてアニメでやる意味あるかな? 実写でもよくない? と最初のうちは思っていたが 音楽、演奏のシーンではアニメとしての本領が十分に発揮されていた。 …

『300〈スリーハンドレッド〉』鑑賞。

こんな時期だし戦争映画でも観るか…と思い探していたところ 気が付いたらこの映画を観ていた。確かに戦争映画だ、何も間違ってはいない。 スパルタ教育の語源にもなっている、非常に厳しい環境下で鍛えられた スパルタの王レオニダス率いる300のスパルタ兵(…

『ONE PIECE FILM RED』鑑賞。

ワンピースの連載開始は25年前。自分が中学生の頃だった。 漫画の連載があまりに長期に渡ると、ハマったり飽きたりは当然ある。 現在はワンピースには特に興味はないが、ハマっていた時期は確かにあった。 主に初期から空島編くらいの頃で、その後は頂上戦争…

『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』鑑賞。

溢れる原作愛と驚くような再現度、そしてきつい下ネタで日本人の度肝を抜いた 『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』で 監督・主演を務めたフィリップ・ラショーによる新作 『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』 少し前から日本でも公…

『劇場版GのレコンギスタⅤ 死線を越えて』鑑賞。

Gレコが8年の歳月をかけてようやく完成形となった今 その率直な感想を言うなら”満足”だった。 当初はよくわからんなこの話…という微妙な印象であったが 劇場版で物語が直感的に飲み込みやすくなってからは 入り組んだ世界観や多数の登場人物による人間関係の…