四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

ウマ娘が3rd Anniversaryなんだって。

ウマ娘アプリが2024年の2月で三周年を迎えた。アニメ二期の途中からサービスが始まって、つい先日アニメの三期が終わったばかりと思うと、このアプリとももう3年ほどの付き合いになる(途中一年休んだけど…)。アニメ一期から数えればウマ娘というコンテンツとも6年にもなる。時が経つのは早いものだ。もう飽きたからそろそろ引退するわと口癖のように言っているものの、この時期になると新情報が雪崩のように押し寄せてきて、じゃあもうちょっとやってみるか……と思ってズルズル続けていくことの繰り返しだ。我ながら成長してない。

 

3周年の前に去年の最後の記事から1月のLOHと2月のチャンピオンミーティングを挟んだが、ダートと短距離という条件からいってお気に入りのゼンノロブロイを活躍させる余地がほとんど無かったのでやる気はあまり無かった。1月のLOHは川崎2100mというコースは、ゲーム的に使える加速スキルが非常に限られているという難の有るコースであった。LOHなのでできるだけ前の脚質で勝負するなら、条件は1~2位と厳しいものの一応有効に発動するキタサンブラックの”勝ち鬨わっしょい!”や有効発動するかは博打でしかない”真っ向勝負”などを入れてやるしかない。ホッコータルマエの固有がダート限定なので、そんなに強い方じゃないとは分かっていても今回敢えて出したのだが、やはり固有の発動条件が渋くていまいち勝つことはできなかった。それそれでも他のトレーナーもやる気があまり無かったのか、意外にもこれまでのLOHでは一番30000pt到達が楽だった。でもコパノリッキーはもう見たくない。あいつは強すぎる。

 

 

2月のチャンピオンミーティングSPRINTは初めてG1レースの条件ではなくなった阪神1400mのコース。いつもならロブロイは出せない……はずなのだが、直前にタキオンの因子研究があったので、そこでタイキシャトル親の短距離9因子を作ることができた。これとフレンドから借りた短距離9の因子を使えば短距離適性がGからCまで上がる。後は因子継承で短距離を二回引けばAになって、最低限走らせることはできるという計算だ。だがその試みは熾烈を極めた。短距離系である親因子の相性が、中長距離のロブロイに対して死ぬほど悪いためほとんど短距離を継承してくれない。30回ほどやって短距離Aまで上がったのはたったの二回である。同じくチャンミに出す予定だったライスシャワーは元が短距離Eのため、短距離因子を18積めばAになるので育成難易度では雲泥の差があった。

 

しかし前去年の短距離チャンミでは適性Sでもそれほど勝敗に影響ないのでは?という実感があったので、Aまでいけば十分というのは個人的には追い風であった。これが長距離だったらSは必須だったのだから。だが適性はともかくスキルが特に勝負を左右するのがウマ娘の短距離。今回も先行3編成で、短距離ではヴィクトリーショットとつぼみの継承が有効のため全員にこのセットを持たせた。その二つは順位条件があるため発動しなかったときのことも考えて鍔迫り合いも持たせる。後は地固めなどの序盤で前に出るためのスキルも必要だったのだが、そこまで用意できなかった。短距離はコースの仕様なのか中盤で相手を抜けないらしく、序盤で前に出ておく必要があったのだが……無いものは仕方がない。

 

そういうわけでチャンミ本番。中長距離ではだいぶ強化された感のあるロブロイだが、やはり短距離ではほとんど勝ってる姿は見られない。グレードリーグラウンド1は一度だけ3勝(トータルでは14勝)できたのでかろうじてAグループに勝ち上がったが、ラウンド2は40戦してたったの7勝という有様でB決勝行きとなった。そのB決勝も数合わせで出したニシノフラワーが勝ったのでなんとも言えない感じになってしまった。短距離はバンブーメモリー夏、ダイイチルビーシーキングザパールといった専用機がやはり強かった。

 

 

そうしてチャンミ終了直後に迎えた三周年。とにかく色んな新情報があって書ききれないが、アプリをやるトレーナー(自分)に必要なものだけ整理していくと、まず先月をもって休止した(一時的?)LOHの代わりにマンスリーマッチと呼ばれる新しい対人コンテンツの実装。とりあえずβ版として来月から始まるようだ。5つの条件から好きなものを選べるようなので、中長距離があればとりあえずゼンノロブロイを活躍させられそう。でも話を聞く分にはチームレースと差別化できるのかどうか分からない。4月のチャンミは阪神芝1600だというのもついでに発表された。

 

新機能としてはトレーニングパスという育成することで得られるポイントに従って報酬を貰えるという機能も追加される。プレミアムパスという月額課金でさらに報酬が増えるというよくあるアレだ。トレーニングパスの中にあるサポートカード交換チケットで型落ちのSSRと交換できるのは結構ありがたい。プレミアムパスならサポートカード交換チケットも倍貰えるみたいなので、課金額次第だがまともにゲームを遊ぶなら結構お得なんじゃないかと思う。ステップアップガチャなんかも始まって、まあ新規呼び込みよりも既存のトレーナーから集金する体制になっていきそうな雰囲気ではある。

 

ウマ娘も前々から噂はあったが、オルフェーブルやジェンティルドンナサンデーレーシングの大物競走馬がついに参戦した。ブエナビスタはまだ? 既に発表されていたシーザリオなども含めて、三周年ではメインストーリー第二章として牝馬系の話をやっていくつもりらしい。デアリングタクトもだいぶ前に新キャラとして発表されていたし。ウマ娘は全員女の子だから牝馬三冠がクラシック三冠の下位互換状態になってしまっていたので、その辺の違いをちゃんと掘り下げてくれると深みが出てくるんじゃないかと思う。ウオッカのダービー勝利とかウマ娘だと大したことに感じられなくなっているのはよくない。

 

それ以外にもオルフェーブルに対して後塵を拝し続けたウィンバリアシオン、2003年の牝馬三冠スティルインラブジャングルポケット主役の映画にも登場するダンツフレームタニノギムレットヒシミラクルと同世代のノーリーズンなど、世代ごとに層の厚さに差があった頃に比べるとだいぶ充実してきたなという印象だ。フリオーソトランセンドエスポワールシチーなどの地方・ダート系も今回発表になった。メイセイオペラとかコスモバルクとか、いつか来たらいいなと思うけどレース再現できないとドラマとしてはどうしても物足りなってしまうから、今後のレース関係の充実に期待したいところではある。

 

でも一番喜んだのはようやくイクノディクタスが実装されたことだ! 眼鏡! アニメ二期で登場してから実に3年。待たせすぎだと思うが、多分これも牝馬系掘り下げの前フリみたいなものなんだと思う。それにしてもこれでようやくロブロイとハヤヒデとイクノでチームメガネが組めるようになる。最近発表になる新キャラ、アニメに出てたロイスアンドロイストランセンドみたいに地味にメガネキャラが増えてきてはいるのでそちらも楽しみにしておきたい。

 

 

そして新育成シナリオ『UAF Ready GO! ~アスリートのキラメキ~』が追加された。一つ前の育成シナリオが日本競馬界がいまだ勝っていない凱旋門賞で勝つという話だったのに対して、今回はアスリート系ユーチューバーのウマ娘がメインとなってスポーツ大会を開くという、ちょっとスケールダウンした感は否めないが、レースの場以外で活躍するウマ娘を描くという、世界観を掘り下げる意味では結構大事な話ではあるのかもしれない。現実の競走馬も引退した後でも仕事があるケースもあるわけだし、触れないわけにはいかない話という感じだ。

 

ウマ娘による総合スポーツ大会『UAF』のプロデューサー都留岐涼花とアスリート系ユーチューバーとして活動するソノンエルフィーというレースしないウマ娘の二人を軸にしたシナリオで、担当ウマ娘も普通にレースに出場する傍らそのUAFに参加することになる。都留岐涼花は友人サポートカードとして、ソノンエルフィーは育成のサポートとして話に関わってくる。

 

 

育成システムを説明しようとすると結構ややこしい。従来のトレーニング内容がこのシナリオ専用のものに代わり、五種×3色の計15の種目にそれぞれレベルが割り振られ毎ターンランダムで入れ替わり、それを上げていくことで節目に存在するUAFに勝つことができ、その結果でトレーニングにも恩恵が得られるという仕組みである。トレーニングを行うと同色のトレーニングのレベルもついでに上がり、同じ色の合計レベルが一定値上がるとより効率のいいトレーニングになるヒート効果を2回分得ることができる。トレーニングの色は一定期間内に三回まで任意の色に変更でき、UAFで勝つために足りないレベルを補ったり、ヒート効果のために色を揃えたりする…というのがこのシナリオの育成システムの概要。毎回そうだが習うより慣れろだ。やっているうちに分かってくる……多分。

 

 

前回のラークと違ってスピサポ3枚とかやってるととにかくパワーが全然伸びないので、何らかの形で補う必要がありそう。パワーサポ復権の兆し? 賢さに相当する一番右のトレーニングを選んでも体力回復もしないので、これまでのシナリオとの感覚の違いにはかなり戸惑う。とにかく体力が不足しがちなので友人枠の都留岐はほぼ必須だと思う。個人的には三女神か佐竹メイを入れてもいいんじゃないかと思うくらい。消費減少効果もあるし、割に合わないと思ったターンをお出かけで飛ばすこともできる。友情トレーニングは確かに練習レベルを上げやすいのだが、個人的にはそこまで拘る必要はない気がしている。

 

UAFで勝つとトレーニング効果がガンガン上がっていき、15戦全勝すると体力15回復のオマケまで付いているのでできるだけ勝ちにいきたい。最後まで全勝しているとシナリオ終了後にもかなり大きなステータスボーナスがつく。一気に全ステ50くらい上がるのは壮観だ。後半になるほどヒート効果も相まって加速度的に能力上昇するようになる。その分前半はラークと比べても控えめで、なんか失敗したかな?という気分になるのだが、シニアの夏も過ぎると普通に全ステ1000越えたりするのでなかなか見切りがつけられないし、そほぼ脳死でやれたラークの倍くらい時間がかかる。そういう意味では難儀なシナリオだ。

 

今回の育成システムはURAに毛が生えたような感じなので、キャラ個別シナリオや温泉を見るのも久しぶりだ。体力管理がかなりシビアということもあり、オグリとかデジタルみたいな自主的にレースに出なければいけないキャラはかなりやりにくいシナリオだと思う。後半になるほどトレーニング効果が高まるので、シニア後半にレースが固まっているキャラもちょっと不利だ。それはつまりロブロイも不利ってことだ。これは厳しい。休息やおでかけ、レース後にはトレーニングレベルにボーナスが入るのだが、後半になるほどあまり意味なくなっていくし……。

 

 

まあこうして手探りでやっているうちが一番楽しいゲームであることは確か。だんだん分かってきて、育成が作業になってくると辛くなってくるものだ。だが今回から新シナリオは4ヶ月毎だとこっそり発表されていたので、慣れた頃には終わってしまいそうな感じもある。今回のシナリオはマイル・中距離に特化したシナリオということで、今後は適性別に特化したシナリオが追加されていく予定らしい。でも4ヶ月で次のシナリオということは、友人サポの寿命も短くなるかもしれないので、ガチャを引くタイミング次第では損することもありえそうで、今勢いよくガチャ回してしまうかどうかは迷いどころ。

 

それはともかくトレーニングのアニメーションがこれまでのものから一新されているので、そういう意味では新鮮で良い。劇場版アニメも楽しみだし、また様子見しながらウマ娘を続けていくことになりそう。

 

ロマンシング・サガ ミンストレルソング・リマスター四周目

 

三周目で真サルーインを打倒し、そろそろミンサガ止めどきかな……と思っていたのだがなぜかまだ止められていない。自分でも不思議だ。4周目はグレイで開始。8人の主人公全員でクリアすれば最後に何かあるらしいのでとりあえずそれを目指すか…という感じ。

 


グレイの物語は聖戦士ガラハド、火術使いミリアムと共にリガウ島の財宝を求めてやってくるところから始まる。とはいうものの別に財宝を探さなくてもいいし、船で大陸にトンボ返りしてもいい。ただグレイ主人公時固有のイベントとして、財宝の洞窟にある錆びた刀を拾うと頭の中に声が響いてきて、その刀を特定の補強材で強化しろと言われる。補強材が馴染んで+修正が付くたびにイベントが進むという仕組みだ。

 

 

リガウ島から船でメルビルに戻るとガラハドとミリアムの二人と別れるかどうか決めることになる。これはどれを選んでもいいが、二人と別れた場合クローディア編の序盤に合流することになるので今回はそっちを選択した。ガラハドとミリアムのどちらかと一緒に行くか決めた場合でも、別れるときにそれぞれ相手からのコメントがあるので一度は選んでみるのも面白いかもしれない。ミリアムと一緒に行こうとするとガラハドにああいう女が趣味か…みたいなことを言われるのがちょっと癪だが。そりゃハゲよりはいいだろ。

 

 

二人と別れた後メルビルの街をうろついていると、かつてメルビルの軍隊で同じ部隊だったというジャンに声をかけられクローディアの護衛を頼まれることになり、その後は自由行動になる。護衛を頼まれたこともいつの間にか有耶無耶になる。その後はガラハドとミリアムを再度仲間にし、グレイ・クローディア・アルドラ・ミリアム・ガラハドが4周目の最終メンバーになった。

 

4周目から仲間に入れられるようになったアルドラを連れていると、世界各地で1000年前のことを回想するイベントが見られるようになる。SFC版ではミルザやその仲間たちの人となりはほとんど分からなかったのでいい掘り下げだと思う。騎士団領のイベントをクリアしたときには通常時には無い会話が追加されていたりして、オマケにしては結構な変化を楽しめる。

 

 

四周目もフレイムタイラントを倒して冥府への道を開通。三周目で煉獄に行ったからか、四周目では最初から煉獄を見せろ!の選択肢が追加されている。三周目ではアルドラを開放するために1000階まで行ったわけだが、アルドラを連れて再び煉獄の1000階を訪れるとそこには銀の戦士の指輪が落ちている。ミルザが使っていたものと同じもののようだ。即死・気絶耐性を持ち物理攻撃に対して高い防御力を持つ指輪だが、即死防御はお守りでいいと思うし、指輪はいずれ竜の眼に取って代わられそうで微妙に使い所が限られている気がする。

 

三周目ではアルドラと同じ身体に魂が入っていたダークだが四周目では晴れて分裂し、仲間に入れておけば記憶を取り戻す。アサシンギルドの正当な後継者であることを思い出したダークは勝手にPTを離脱しアサシンギルドの最奥に引きこもっていたが、選択肢次第ではサルーイン打倒のために協力することになる。それと同時にダークの剣という最強の曲刀を入手できるのだが、ダークのクラスはアサシンでアサシンの得意武器は小型剣なのに、手に入るのは曲刀っていうのはちょっとどうなんだと思わなくもない。

 

 

 

アルドラをPTに入れた状態でジュエルビーストと戦うと、倒した後にアルドラが反応して宝石獣の盾という全属性を回避可能な最強の盾がポンと手に入ってしまう。まあジュエルビーストは普通に倒しても実入りが少ないんだから、これくらい手に入ってもバチは当たるまい。

 

そしてアルドラと世界各地を巡って回想イベントもある程度見るとイスマスでイベントが発生、イスマスの城の宝物庫に行くとこの城でずっと保管されていたというアルドラが1000年前に使っていたという杖を入手。技は優秀だが武器の性能がいまいちだった杖の救世主となる最強の杖だ。リマスター版の追加要素とはいえストーリー的にも入手アイテム的にもちょっと優遇されすぎのような気がする。

 

 

終盤になり序盤から使い続けていた古刀もようやく+7まで鍛え上げられた。+6までは大した補強材を要求されなかったのだが、最後だけは廃石という名前は同じだが内部的には複数存在する補強材を要求され、目的の廃石が全然手に入らず結局終盤までかかってしまったのであった。廃石を付けた古刀を使いまくって街に戻るとこれまで語りかけてきた刀の声の主と戦闘、軽くひねると鬼神刀という最高の攻撃力を持つ刀を入手できる。最強とはいっても刀という武器種自体がディフレクトもできないし盾も使えないというロマン武器だし、強度もいじれないので非常に使いにくい武器であることは間違いない。でもグレイ編でしか使えない武器だから…せっかくだから活用してみる?

 

 

サルーインを倒した次の周から10体以上のボスが追加されるのだが、デスとシェラハ以外全部倒すと究極にパワーアップしたサルーインと戦えるらしいが、準備が整うまではとりあえず無視でいいだろう。以前まではごく稀にしか出てこなかった最高ランクの雑魚敵がそれなり度で出てくるようになり、最大HPが600前後で能力値が60前後でストップしていたのだが、上限が緩和されてHP700前後で能力値が70前後まで上がるようになったので鍛え直す余地ができた。久しぶりに通常サルーインと戦ったがあまりの弱さに驚いた。サクッとサルーインを倒し5周目へ。

 

 

『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』聖地巡礼・番外編

 

BanG Dream! It's MyGO!!!!!』の聖地巡礼でまず思い浮かべるのは池袋、その次に雑司ヶ谷鬼子母神の周辺だと思うが、その辺については以前聖地巡礼した記事を書いた。現在はアニメ以外でもMyGO!!!!!関連で何かないかとMVなど範囲を広げて舞台となった場所を調べているのだが、今回は聖地巡礼・番外編ということでアニメには無関係だがMyGO!!!!!には関係あるという場所に行ってみたときの話をする。

 

 

アニメが始まる前のMyGO!!!!!のことはつい最近までほとんど知らなかったのだが、今年に入ってようやくYoutubeの過去動画などを漁り始めた。公式チャンネルにアニメ放送前に二回に渡ってTV放送された『MyGO!!!!!のしおり』という特番がアップされており、その中でMyGO!!!!!のメンバー(中のひとたち)がインタビューを受ける合間に流れた映像の場所が、今回向かった場所になる。

 

最初は場所がどこかなんてそこまで気にしていなかったのだが、高松燈役である羊宮妃那さんが歩いている後ろの標識に浅草六丁目と書いてあるではないか。そうなると他のメンバーの映像もこの周辺で撮ったのかな?と気になって調べてみると段々楽しくなってきて、全部特定するまでやめられなくなってしまった。そして事実確認と2月12日のZeppツアー東京公演に向けて気分を盛り上げるため、前夜祭のつもりで浅草まで行ったのであった。

 

 

浅草寺のほぼ裏手にある台東区浅草六丁目。日本でも屈指の観光地である浅草も、中心地を少し離れれば人通りの少ない普通の住宅街。今回の巡礼ポイントは全てこの浅草六丁目の範囲内にある。

 

まずは写真左の撮影場所が浅草六丁目であると判明したきっかけである、羊宮さんが歩いていた浅草六丁目交差点(動画の8:11あたり)。浅草寺・二天門前の馬道通りを北に進んだ場所にある。動画では横断歩道を渡っていたが、同じように撮影するためには道路に飛び出さねばならないのでさすがにそれは止めた。写真右の羊宮さんが道路脇でツツジの花と一緒に映っていた場面(7:52あたり)は浅草六丁目交差点の脇にある焼き鳥屋の前のところなのだが、後ろに映っている電灯スタンド看板のあったお店が2024年1月末に潰れてしまったようなので、動画と同じように撮影することは現在不可能である。残念。

 

 

続いて動画の7:43あたりで羊宮さんが歩いているのは、先程の浅草六丁目交差点から少し離れた馬道通り沿いにあるニューロンドンビルの植え込みの前付近。左側に見える植え込みと右側の道路標識の見え方からいってもほぼ間違いなさそう。動画の8:17あたりの映像は風景にピントが合ってなくてかなり分かりにくかったが、唯一ボケていても分かるコインパーキングの看板の形と明かりの色をヒントに総当りし、浅草六丁目のDパーキングだと割り出した。こうやって探すのもゲームみたいでなかなか面白い。

 

 

次に椎名立希役・林鼓子さんの歩いていた写真左の場所(6:38あたり)は、先程のDパーキング浅草六丁目のあった道を北に少し行ったところにあるエランという会社の前まで行けば映像と同じ車庫が見えてくるはずだ。奥の方に十字路が見えたので、地図上の十字路全部確認してやる!という勢いで見ていったらすぐに見つかった。写真左の柵の横を歩いている場面(6:29あたり)は先程の十字路から北に向かって道なりに進んだところにある山谷堀公園である。左側に遊具が見えるのでこれは分かりやすかった。

 


夜の部はここまで。すぐ近くに東京スカイツリーがあるのだから、折角なので隅田川まで行って夜景を撮影。

 

 

翌日、MyGO!!!!!ライブ開演前の午前中にまた浅草までやってきた。観光客でごった返している浅草寺周辺と違って、昼間でも人通りが少ないので撮影に気を遣う必要がないのは楽でいい。長崎そよ役・小日向美香さんが歩いている動画の3:51あたりの場所は、昼夜の違いはあるものの林鼓子さんの映っていた十字路の場所から後ろを振り返ればその場所である。動画の3:56あたりの場所は『ストレージ王 東浅草トランクルーム』が映っているのですぐに分かった。

 

 

 

 

4:40あたりの傾いた標識の横に小日向さんが立っている場所は、山谷堀公園から少し西へ行ったところにある合力稲荷神社の前のY字路である。4:47あたりで漕いでいるブランコは山谷堀公園のブランコである。周囲に誰もいないことを確認し自分も漕いだ。

 

 

次に千早愛音役・立石凛さんの座っていた山谷堀公園のベンチ(2:54あたり)は、先程小日向さんが映っていた『ストレージ王 東浅草トランクルーム』のすぐ近くにある。動画では緑の生い茂っている時期だったので冬だと結構分かりにくいかもしれない。立石さんが公園を歩いている場面(2:59あたり)で映っているブランコは、小日向さんが漕いでいたものと同じようなので分かりやすい。

 

 

最後に要楽奈役・青木陽菜さんの歩いていた場所(5:32あたり)は左側に…本不動産という青い看板があるのですぐに分かった。地図上で言えば一葉桜・小松橋通りの、馬道通りと旧日光街道の間だ。その後の5:41あたりの場所も後ろに佐藤歯科の看板が見えるので分かりやすかった。先程の場所から西に1ブロック行ったところにあるHOTEL ASAKUSAの前の横断歩道が青木さんのいた場所。全部これくらい分かりやすかったらいいのに。

 

そういうわけで今回の記事は以上になる。MyGO!!!!!関連の聖地巡礼としてはぶっちゃけかなりマニアックな部類だと思うが、浅草周辺には浅草寺・雷門・スカイツリーだけじゃなくてこういう場所もあるんだよということで、わざわざこれだけのために行くほどではないけれど、浅草観光の際についでに見にいくか~と気に留めておくのも悪くないかもしれない。アニメとは関係ないけどMyGO!!!!!には関係ある聖地巡礼・番外編は何回か続く予定である。

 

以前から公開しているマップにも、今回の場所を含めてちょくちょく更新しているので参考にしてもらいたい。

 

MyGO!!!!! Zeppツアー2024 ”彷徨する渇望” 東京公演に行ってきた。

11月にあったバンドリ12thライブの興奮も記憶に新しいが、現実と仮想が同期するバンドMyGO!!!!!の次なるステップとなるZeppツアー”彷徨する渇望”が2月12日のZepp羽田を皮切りに全国四箇所での公演が始まる。ただし東京以外はすべて平日開催のため自分は東京一本に絞ってチケットの先行抽選に応募、昨今の加熱する人気に比べてキャパ3000と高倍率になることが確実視されながらも見事チケットを勝ち取ったのであった。だが三日前に電子チケットを受け取ると自分のブロックはだいぶ後方のDブロックで整理番号は200前後と、若干テンションの下がる条件が判明し期待と不安が半々の状態でライブ当日を迎えることになった。

 

そして2月12日ライブ当日。この日は午前9時ごろに家を出てMyGO!!!!!関連の聖地巡礼を先に済ませてからまずは秋葉原に向かった。秋葉原に着いたのは午前11時半ごろ、駅前のゲーマーズ4階にあるブシロードストアにライブのグッズが並んでいるかどうかを確認しに行った。会場に行かなくてもここで手に入れられれば、開場時間まで自由行動できるからという目論見だ。12thのときはMyGO!!!!!グッズの売り場は完売御礼ですっからかんになっていたのだが、今回は大型イベントではないからかライブのグッズは何種類か置いてあった。アクスタ・タオル・ラバーバンド・缶バッヂ・キーホルダー・クリアファイル。しかし一番欲しいTシャツがない。とりあえず記念品のキーホルダーとラバーバンドを購入したが、結局早いうちに現地入りしなければならなくなった。この後MyGO!!!!!関連のお出かけのときはお馴染みのSUBWAYで昼食を摂りZepp羽田へと向かう。

 


浜松町からモノレールに乗り、Zepp羽田の最寄りである天空橋駅に到着したのが午後2時ごろ。天空橋って何度聞いてもカッコいい名前だ。駅から地上に出ると羽田空港の敷地の隣に羽田イノベーションシティというでかい建物がポツンと立っている。ここのどこかにZepp羽田があるらしいがよく分からないので、建物の間を抜けていくと奥の方に人だかりができていた。MyGO!!!!!キャラ法被を着ている人もいたのですぐにそこがZepp羽田だと理解する。階段を降りた一階で物販をやっていたが、まだフリー入場ではなく門前払いされてしまう。12thのときはこの時間でフリーだったのだがあてが外れてしまったようだ。しばらく他所で時間を潰してくることに。

 

 

このあたりには時間を潰せるような施設がまるでないので、羽田イノベーションシティからすぐ横に流れている多摩川に向かって歩く。近くに弁天橋という多摩川の支流である海老取川にかかる橋があるのだが、映画『シン・ゴジラ』の序盤でまだ第一形態のゴジラ東京湾から蒲田に上陸するときに遡ってきた場所。天空橋駅は映画の上映当時聖地巡礼の一環として訪れたことがあったのだ。もう8年くらい前の話になる……。そこから見晴らしのいい堤防を東京湾方面へと歩き、羽田と川崎の間に掛かる多摩川スカイブリッジで折り返してZepp羽田まで戻ってくると3時くらいになっていた。物販も既に入場フリーだったのでチケットを見せて中に入る。

 

 

物販の列にはほとんど人が並んでおらずすんなりと買うことができた。後で分かったことだが、4時くらいにはだいぶ人が集まってきて物販に再び行列ができていたので時間敵にはちょうどよかったらしい。12thと違って在庫が潤沢に用意されていたのか完売はほぼ無く、Tシャツとチケット風ステッカー、そしてMyGO!!!!!プロテインバー1BOXをネタのつもりで買ってみた。これで暫くの間朝食はプロテインバーになるだろう。一箱700円は割高すぎるけど。

 

その後推し旅とかいうJR東海とバンドリがコラボしている企画で、現地専用のボイスドラマが聴けるというのでそれを聴いたり(燈が東京の観光地についてレポートを書くのを愛音と立希が手伝うという内容)、近くの展望デッキに上がって空港から飛び立つ飛行機を見たりして時間を潰していると午後4時。今回はオールスタンディングのため荷物を持ち込むことができない。Zepp専用ロッカーも人数に対して足りるのかどうか分からないため(キャパ3000人弱に対してロッカーが1300らしい)、不安だったので空いているうちに早めに荷物をコインロッカーに放り込んだ。

 

着ていたダウンジャケットも中に入ったら邪魔になるので一緒にロッカーに入れたのだがさすがにちょっと寒かった。開場時間の5時になるまでは建物の陰で我慢していたものの、列形成が始まったのでDブロックの列に向かうと遮蔽物のない羽田イノベーションシティの敷地の外で寒さをしのぐ術がない。最初のうちは寒さにも我慢できていたのだが、次第に陽が落ちてどんどん気温が下がってくる! ブルブルと身体が震える中、早く列動いてくれと祈りながら待ち続けることになった。

 

開場の5時になっても列が動く気配がまったく無く、5時40分くらいにようやくDブロックの列が動き出してZepp羽田入り口の階段前で待機。なんでこんなに入場が遅いのかと思ったら整理番号順に一人づつ呼び出しているようだ。そんなの遅くなるに決まっている。ようやく番号が呼ばれて入り口でドリンク代(600円)を払ってドリンクコインを受け取り、カウンターで水のペットボトルと交換。初めてのライブハウスなのでこういうシステムなんだなと初めて知ることばかりだ。そして流れるままにホールの中へ。

 

Dブロック、チケットを受け取った瞬間から嫌な予感がしていたが案の定ほぼ最後方で、おまけに人垣もあってステージはほぼ見えない。一応一段上がった場所にあるのだが焼け石に水である。最初から見切れ席に申し込んだのならともかく、これで前方と同じチケット代14300円なんだからすごい格差だ……。

 

 

ライブはステージが全然見えなかったこともあってだいぶ記憶が曖昧なので、ここからはなんとか記憶を振り絞ってみる。MyGO!!!!!の五人は初期のライブ衣装で登場。最初は碧天伴走、そこから間髪入れずに影色舞といつもだったら中盤でギアを上げていくような曲から始まって、冷え切った身体と心がだいぶ温まった。狭いライブハウスだけあって12thより観客の密度も熱量も高く、手拍子のタイミングもサイリウムを振る動きもより完璧に見えた。それ以外何も見えなかったというのが正しいが。高松燈を演じるヴォーカルの羊宮妃那さんも燈と同じように凄く尻上がりの印象があって、碧天伴走は一曲目だったこともあってかアニメ7話であんまり声が出てないバージョンと普段のバージョンの中間のようでもあった。はっきり言って今回の客はかなりやかましく、歌声は少し聞き取りにくかった。ライブらしいと言えばらしいのだろうけど……。

 

二曲続けてやった後に定番の自己紹介を挟む。毎回愛音が主導で順番に自己紹介していくのだが、りっきー呼ばわりされてムッとした感じで自己紹介する立希は良かった。その後配信のカメラに映りたいんでしょと愛音に言われて戸惑った反応をするところも。自己紹介が終わり、ゆっくりとした立ち上がりのライブ専用ヴァージョンの迷星叫に驚きと興奮を覚えつつ、名無声、壱雫空と続く。壱雫空の出だしで歌詞が飛んでしまったのか燈が無言になる一幕も。ライブは生ものと言いつつもちょっと心配になった。前回の12thと違って迷星叫や壱雫空でハイッハイッ!っていつの間にか合いの手が入るようになっていたが、その場のノリで真似するしかない。三曲終わった後のMCではまた愛音と立希が絡んでいて微笑ましい。

 

そしてMCの流れから今度はカバー曲に入っていく。最初は二息歩行(DECO*27)。YouTubeのMyGO!!!!!アカウントの一番最初に投稿された曲でもあるのだが、個人的はあまり聴いたことがなくちょっとイメージが薄い。次は潜在表明。ポエトリー・リーディングがガッツリ入っているこの曲は役に入り込む羊宮妃那の真骨頂であると思う。目深に衣装のフードを被り、全身を使った魂の慟哭とも言うべき叫びがライブハウスの中に響く。ここだけは人垣の間からチラッとステージが見えたのでよく覚えている。どこかのタイミングでフードを跳ね上げたらしいがその瞬間は見えなかった。この後カバー曲の君の神様になりたいへと続く。

 

それが終わると愛音からあまりにも早い終盤宣言。キャラクターのガワが剥がれかけて中の人がちょっと出ている気がする燈が会場を煽って、ライブで披露するのは初となる歌いましょう鳴らしましょうが始まる。待望の曲に会場の熱気は益々高まりそのまま音一会、迷路日々へと続く。三曲目が終わるとステージが暗転し、一人ずつにスポットライトが当たりながら詩的なメッセージを呟いていく。砂とか旅人とか……そういうものに心当たりがあることはあったが、まさか本当に来るとは思っていなかった。来月発売の4thシングルに収録されている、本邦初公開の新曲”砂寸奏(さすらい)”。”さす”まではかろうじて分かるが”らい”はどっから来た? 赤と緑のライトが交互にステージを照らし、ギャリギャリ鳴らすギターに観客席も湧きに湧く。”彷徨する渇望”というツアータイトルにもなっている歌詞が歌の中に含まれていて、なんていうかライブツアーのための曲って感じだ。新曲披露が終わって燈の詩の朗読を最後に演者が袖に掃けていく。当然アンコールが観客席から沸き起こるのだが、ここは結構長い時間待つことになった。

 

長い沈黙を破って始まったアンコール一曲目は無路矢。12thでは一曲目だった無路矢が今回はこの位置に。毎回思うが楽奈の高音がやばいことになっている。無路矢が終わるとキャラではなく声優としてのMCが始まる。毎度のことながらキャラとはあまりにかけ離れたノリの良さで、そのギャップに風邪を引きそうになる。観客席からも声優さんの名前を呼ぶ声が上がりまくり、それに対してファンサしてるみたいだったが全然見えない。MCの最初はグッズ紹介から始まり、買った白Tは羽田限定だということを知った。アクリルスタンドのポーズを再現、みたいなこともやってたが何も見えない。悲しすぎるだろ!! さっき聴いたばかりの新曲のMVもこの後すぐに公開されることも発表された。アニメBDBOXに韓国語や中国語の字幕収録されるという話で歓声が上がっていたので、そっちの人の多さを肌で感じた。アニメのガイドブックの付録であるドラマCDも先行で少しだけ公開されたが、今度合同ライブをやるPoppin’Partyとの交流が描かれる内容らしいことが分かった。

 

途中スタッフが倒れたか何かでトラブルがあって一時中断されたが事なきを得たらしい。五人による締めの挨拶では今日しか感じられないものを、良かったら一生留めておいていただけたら、という言葉が頭に残っている。ふたたびキャラクターをインストールしアンコール二曲目は12thと同じ焚音打。やはり締めくくりはこの曲が相応しい。”このパンクロックの中に同じ熱になれる今が全て”(焚音打の歌詞)っていうのはまさにその通り。最後は観客含めた全員で拳を掲げて歌詞の英語部分を合唱して終わった。1時間40分ほどのライブだった。

 

 

その後は規制退場で、グッズ付きチケットを持っている方から退場となった。入るときにはかなり時間かかったが帰るときは早い方で助かった。今回のライブ、一言で言うなら原点回帰だろうか。前回の12thは言うまでもなく素晴らしかったのだが、どちらかというとアニメの延長の舞台を見ているようでもあった。今回はそのアニメの文脈を一度断ち切って詩超絆や栞はセトリに入れず、原点であるライブ活動に立ち返ったような感じ。思えばMyGO!!!!!の活動も最初はライブハウスから始まった。その頃の姿は円盤で見ることができるものの、さすがに今見るとまだまだ発展途上といった感じが拭えないが、今日のライブはその頃にくらべたら完成度はずっと上がっていて、原点回帰だが確実に成長し前に進んでいる。

 

まあ終わった直後はライブの内容にもそれなりに満足していたはずだったのだが、家に帰りながらXを見てライブの感想を漁っていると、現地にいたはずなのにあまりにも知らないライブの出来事が多すぎて、自分の場所からじゃ1/10くらいの情報量しか得られなかったのでは?と若干の不満を感じてしまった。ステージが見えないなりに音を感じればいい!と思っても人口密度と奥まった場所のダブルパンチで身動き取れなかったので、なんとも言えない気持ちが押し寄せてきた。現地でしか得られないグルーヴ感というのは確かに存在するのだが、バンドリはキャラクターコンテンツでもあるから演者が見えないのはやっぱ辛い。次回同じような場所になりそうだったら誰かにチケット譲って家で配信を見るという選択肢もありえるだろう。今回のことは高い授業料だったと思うしかなさそうだ。

 

 

碧天伴走

影色舞

迷星叫

名無声

壱雫空

二息歩行(カバー)

潜在表明

君の神様になりたい。

歌いましょう鳴らしましょう

音一会

迷路日々

砂寸奏(さすらい)

無路矢

焚音打

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』鑑賞。

機動戦士ガンダムSEED』は2002年に放送されたTVアニメーションシリーズ。21世紀のファーストガンダムという謳い文句で、宇宙コロニー・プラントに住む遺伝子操作された人類・コーディネーターと、地球連合を組織する遺伝子操作されていない人類・ナチュラルとの戦いというガンダムシリーズではお約束の宇宙と地球の争いを描き、避難民となったコーディネーター・キラ・ヤマトが偶然ガンダムに乗り込み宇宙戦艦で逃避行するというファーストガンダムの大筋をだいたいなぞるような物語を展開。当時の基準で言えばイケメンのキャラたちと派手なデザインのモビルスーツ、かつての親友同士が殺し合うことになる悲劇的なストーリーや七色のビーム飛び交うMS戦のハッタリが利いた演出で人気を博したが、土曜の夕方6時に人間がグロ死するシーンを流したりする露悪的な面が散見されたりなど賛否両論ありつつもガンダムシリーズ中興の祖としてのポジションを確立した。自分は当時既に二十歳前後だったためそれほど作品に思い入れがあったわけではないが、ガンダムシリーズの最新作として一応目を通していたし、当時発売されたガンプラの進歩にとても関心したので何個か作った覚えがある。

 

問題はその後。前作から二年後の2004年に続編として『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が放送された。前作の戦いで家族を失ったという設定の新主人公シン・アスカがプラントの軍事組織であるザフトに入隊し、戦争のない平和な世界を求めて戦いに身を投じる物語……のはずだったのだが、制作の遅れによる総集編連発や途中で主役交代してしまったかのような展開に煮えきらない結末など、いち視聴者としてはどうにも不完全燃焼でお世辞にも良かったとは思えなかった。そして2006年頃に映画化されることが一度は発表されたのだがその後何の音沙汰もなく、書籍などで外伝が細々と続いてはいたもののメディア展開の中核とも言えるTVアニメがたった二作で終わり、ガンダムSEEDはもはや過去の物になったかのように思えた……。

 

だが2023年の後半ぐらいから突然映画館でもガンダムSEED新作映画の予告が流れるようになって、本当に映画をやるらしいということを知ることになった。個人的にそれほどガンダムSEEDには思い入れはなかったのと今さら感で映画はスルーするつもりでいたのだが、意外なことに公開後結構評判が良いという話を耳にした。なんでもDESTINY後半で恐ろしく不遇な扱いを受けていたシン・アスカがめちゃくちゃ活躍してるらしい。ガンダムSEED自体はゲームなどでしょっちゅう客演していたので、その度に愛機であるデスティニーガンダムを駆るシン・アスカを贔屓して使っていたのだが(主にスーパーロボット大戦)、それはあくまで原作で不憫だったからという判官贔屓の側面が強かったように思う。SEEDに思い入れは無いと言いつつも、二十年近くもそんな状態が続くと愛着らしきものが湧いてしまうらしい。まるで甥っ子の活躍でも見に行くかのように、映画館に足を運んだのであった。

 

今回のFREEDOMは作品としては至ってシンプルな作り。とても分かりやすい敵を新しく用意し、かつてのキャラクターたちが全員集合してやっつけるという、よくあるオールスター同窓会映画。その手の映画は『コードギアス 復活のルルーシュ』なんかが記憶に新しいが、心なしか作りがよく似ている気がする…。20年という空白のおかげで余計に同窓会感が増している。ただDESTINYが結論を先送りにしたような結末であったため、新作というよりは二十年間放置し続けたDESTINYという宿題を片付けるための完結編といった風情がある。世界から戦争を無くすために、デスティニープランという遺伝子に刻まれた適性に従って生きることを強制しようとしたプラント議長ギルバート・デュランダル。それを打倒して平和を勝ち取ったはずのキラ・ヤマトラクス・クラインであったが、それから二年経っても戦争がなくなるどころか戦火は各地に広がる一方。中立国のオーブが中心となって作られた平和維持機構コンパスは、機動部隊長キラ・ヤマトを中心にかつて敵対していたシン・アスカらと共に出動するというところから物語は始まる。

 

前半は、ああこれガンダムSEEDだわと感じる程度にはかつてTV放送されていたガンダムSEEDの雰囲気があった。襲いくる連合のモビルスーツに火の手が上がる街。巨大なデストロイガンダムの火力で消し飛ぶ一般市民。このちょっと悪趣味とも言える描写は個人的にイメージするSEED感と合致したので、20年ぶりでも何ら違和感なく作品に入っていけた。この後も軽い気持ちで発射される核兵器にレクイエム(宇宙から発射される巨大なビーム砲)という大量破壊兵器によってモブキャラたちがエグい死に方をするのでちょっと目を背けたくなるのがいかにもガンダムSEEDである。そして色々あって中盤キラは敵の罠に嵌って危機に陥り、そこにもう一人の主人公であるアスラン・ザラが颯爽と現れてピンチを救うのだが、その登場の仕方があまりにも意表を突かれたので笑ってしまった。そりゃあこの世界にもザクとかグフはいたけど、まさかよりにもよってそいつに乗って現れるとは……。しかもやたら強いのが余計に笑いを誘う。

 

アスランの登場によって前半の陰鬱な空気を吹き飛ばし、ここから一気にギャグと紙一重のエンタメロボットバトルアニメへと変貌を遂げる。見るからに前座だった新機体から旧主役機体に乗り換えて、これでもかとかき集められたオールスターチームで敵をフルボッコにするのはやはりカタルシスがある。前半は反則技で好き勝手にやられたお返しとばかりにこちらも切り札を次々繰り出してやり返すのである。新造戦艦ミレニアムは宇宙戦艦ヤマトみたいな無双をするし、おまけにヤマトの真田さんみたいな技術畑の新キャラまで出てくる始末。TVシリーズで戦死したキャラクターにも目配せしつつ、反転攻勢のシーンではお馴染みのMeteotも流れ出す。キラとアスランとシンの三人もそれぞれ主人公らしい活躍をしてくれる。シンが本当に活躍してる! 思ったよりデスティニーガンダムに愛着を持ってることも分かったし、贔屓してた甲斐があった。だが後半はノリと勢いで突き進んでいる感が強く、個人的には大いに笑わせて貰ったもののシリアスなガンダムSEEDが好きな人はこの展開についてどう思っているんだろう…と少し心配になってしまったくらいであった。DESTINY終盤では故郷を攻撃するための兵器を守る役目だったシンが、今回は故郷を守るためにその兵器を破壊する役目という、意趣返しのような展開になっていたのは良かったと思う。

 

ストーリーに関して言えば、憎悪と差別で戦争やってるコズミック・イラ世界のゴタゴタをいまさら二時間でどうにかできるわけがないので、デスティニープランに改めて反論しつつキラとラクスを掘り下げることで等身大の人間として描き直すことにしたのは良かったと思う。ガンダムSEED無印のときはともかくとして、DESTINYのキラとラクスは達観しているというか超然としているというか、率直に言えば何考えてるのか分からないので共感できないし親しみも持てないキャラとしか思えなかった。だがFREEDOMでは一旦そういうイメージを全て取り払って愛し合う男女としての日常的な描写も描かれていた。キラは思ったよりデュランダルに言われたことを気にしていたのかデスティニープランを否定したことに悩んでいることや、キラがなかなか家に帰って来ないので料理を作るラクスにはなんだか血の通った人間らしさをようやく感じられた気がする。序盤の何もかも一人で背負って奮闘しているキラとコンパス総裁として立場があるラクスのすれ違いによるNTR作品の導入みたいな展開、敵に奪われたラクスを寝取り男から取り戻すためにキラに本音を吐き出させて再起させる分かりやすい後半戦へのインターバルなど、さすがに話を単純化させすぎなんじゃないかとは思ったが映画としてのエンタメ感を優先したのかもしれない。だがそのおかげでキラもラクスも今回の映画でだいぶ親しみが持てるキャラになったのも事実。デスティニープランを悪用して世界の支配者になろうとする敵に対して、遺伝子はどうにかできても愛だけは否定できないという感情的だが力強い反証は、これまで曖昧な言葉で躱してきたガンダムSEEDに足りないものだったのかなと思えた。

 

結局この映画が終わった後もコズミック・イラの世界は何も良くなっていないのだが、それぞれのキャラクターは前向きになって終われたわけだし、観客としては20年来の胸のつかえが取れたような、すっきりとした状態で映画館を後にすることができた。まあ自分も歳を取ったことで何が出てきてもだいたいのことは許せるくらいの心境になっていたのが大きいのかもしれないが、後半ずっとニヤついていたので負けを認めるしかないというのが本音だ。これくらい吹っ切れた熱量のあるガンダムSEEDが見たかったのだ。

 

映画見終わった後、デスティニーガンダムのプラモデルを買いに探しに行ったらもうどこにも置いてなかった。みんな考えることは一緒らしいな……。

Ave Mujica 1st LIVE「Perdere Omnia」を配信で観る。

 

バンドリから生まれた9つ目のバンド・Ave Mujicaの1stLiveが1/27に横須賀芸術劇場で開催された。Ave MujicaとはTVアニメ『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』に登場したキャラの一人、豊川祥子(Key.オブリビオニス)の手によって結成されたという設定のバンドで、三角初華(Vo&Gt.ドロリス)・若葉睦(Gt.モーティス)・八幡海鈴(Ba.ティモリス)・祐天寺にゃむ(Dr.アモーリス)の五人からなる仮面のゴシック・メタルバンドである。

 

 

最初の頃はLINEで怪しい謎解きゲームなどをやっていただけだったのが去年の6月にようやく動き出し、0thLiveでは演者が誰なのかも発表されていない状態にも関わらずそれなりの人を集めていたというのだから驚きである。黒いローブを着て顔を隠すというまるで怪しい儀式か何かのようだ。1stLiveの一週間前にYoutubeで0thLiveの映像が特別公開されていたのだが、観客の方もそのときになって初めて聴く曲に困惑した様子で、むしろカバー曲の方が盛り上がっている状態だった。無理もない。というかなんでそんな状態で現地に行くんだ。

 

そんな正体不明だったバンドがアニメの第13話で遂にデビューライブの様子が描かれることになって実体を得たのである。対となるMyGO!!!!!が全てをさらけ出して迷っても前に進むというコンセプトのバンドなら、AveMujicaは仮面を被って素顔を隠し理想の世界を演じるバンドとでも言ったところか。そんな正反対の存在が今回どういったステージを見せてくれるのか。期待と不安が入り混じった状態でライブ配信を見ることになった。

 

正直言うといまのところMyGO!!!!!ほどにはAve Mujicaを熱く支持はしていない。アニメの中心人物であった豊川祥子の作ったバンドではあるものの、それぞれのメンバーの背景はほとんど分かっていない。アニメで語られることでバンドが持つストーリーというのは非常に大きなものだと『It's MyGO!!!!!』で理解した。だから今はAve Mujicaのアニメが始まるまではそれなりの距離感を保ったままになるだろう。

 

今回のライブのタイトルである「Perdere Omnia」とはラテン語で全てを破壊するという意味。ガールズバンドのライブとしてはあまりにも物騒だが、これは幕間劇の内容と繋がりがある。ライブの物販グッズとして黒いローブ(16500円)などを販売していたりするなど、もうサバトとか黒ミサとでもいったような怪しい集会の雰囲気である。ちなみにローブの通販分は速攻で売り切れた模様。いいご身分ですわね。

 

配信が始まると待機画面では不協和音のゴシック調BGMが鳴り響いていた。そして開演時間になるとアニメ13話のdebut masqueradeにおける小芝居の映像がスクリーンに流れた。捨てられた人形たちが集まるロフトムーンと呼ばれる場所。月の光によって仮初めの命を得た人形たちが復権のときを待つ。そんな感じのストーリー。

 

映像が終わるとともに始まった1曲目は当然”Ave Mujica”。幕が上がって見えた舞台装飾もアニメのそれを模したシャンデリアが天井から垂れ下がっている。アニメでフル版が流れたこともあり、Ave Mujicaの楽曲の中では唯一Elements Garden製のこの曲はキャッチーでアガリやすい。アニメ以上に客を煽るオブリビオニスの姿が印象的…というか今回のライブでは全体的にオブリビオニスのパフォーマンスが非常に目立っていた。配信で見ている分にはモーティスとティモリスはちょっと影が薄かった。あんまりカメラが映してくれなかったので。

 

2曲目は”二つの月~Deep into The Forest~”。ドロリスとモーティスが背中合わせでギターを弾くパフォーマンスをやったのはちょっと意外な感じがした。Ave Mujicaでもそういうことやるんだなと。ドロリスとティモリスの二人が並ぶと身長の差にちょっと驚いてしまう。ティモリスのほうが背が高い。三曲目はAngelaのカバー曲である”KINGS”。かなり前に放送されたKというアニメの主題歌で、0thLiveでも歌っていた曲。オブリビオニスがオルガンとキーボードの同時弾きで魅せる。

 

三曲連続でやった後にステージは暗転、会場の方もどうしたらいいのか困惑しているような様子が配信を見ていても感じられた。すると冒頭のアニメ映像で流れた芝居の続きが今度はステージ上で実演される。台詞は録音で演者の身振り手振りのみ。いわゆるプレスコというやつ。五人は人形という設定なのでそういう意味でもありえなくはない演出ではあると思う。自分を捨てた持ち主(お友達)を擁護するドロリスだがアモーリスが持ち主に愛されすぎて壊れ、箱の中に仕舞われた後は二度と取り出されなかったという話をする。オブリビオニスが新しい友だちになってあげるというがドロリスは拒絶。理想とする世界が存在しないなら壊してしまえとドロリスが他の三人から煽られる。

 

その流れで4曲目”素晴らしき世界 でも どこにもない場所”が始まる。5曲目は0thLIVEでも演奏したALI PROJECTのカバー曲”暗黒天国”。かみちゃまかりんというアニメの主題歌だ。ゴシックメタルバンドとしてはやはりアリプロが似合う。ドロリスとモーティスが向かい合いながらギターを奏でる一幕があったが、ギターの腕に覚えがある二人にはなにか通じる部分があるのか、それとも演出のひとつでしかないのか深読みせずにはいられない。6曲目は Choir ’S’ Choir。Ave Mujicaの楽曲の中では、MyGO!!!!!の影色舞にも通じるようなノリやすい曲だと思う。これがライブの真ん中に来るのはなかなかに計算されたセトリだ。モーティスがお立ち台に上がる一幕があったが、ライブ的には盛り上がるがこれが若葉睦の行動だと思うと謎が深まってしまう。

 

”Choir ’S’ Choir”が終わるとふたたび幕間劇に入る。ティモリスが破壊された世界を悼みつつも、その背徳感が癖になるという発言にドン引きするドロリス。そして破壊され静まりかえった世界を羨んで泣き始めるモーティス。仮面を被ることで自分であることを忘れ、自分さえも壊すことができるというオブリビオニス。その流れで7曲目は”Mas?uerade Rhapsody Re?uest”。8曲目はCreepu Nutsのカバー曲”堕天”。よふかしのうたというアニメの主題歌だったが、かなり重厚感の増したアレンジになっていてちょっと聴いただけだと同じ曲だと思えなかった。9曲目は”神さま、バカ”。

 

9曲目の後に最後の幕間劇。月が沈み物言わぬ人形に戻るときがやってくる。だが破壊しつくされた世界にどこまでも駆けていけそうな自由を感じるドロリス。そして仮初の命でも終幕でもなく始まりのときだとアモーリスが立ち上がり、ティモリスも新しい世界を創造すると賛同する。夜空の月でさえも自分たちが創造し、その月の光なら自分たちの命も仮初ではないというモーティス。そして月とはいえ他のものに命を委ねていた愚かさに気付くオブリビオニス。そしてドロリスが自分たちの創造した新たな時代の始まりを高らかに宣言し最後に観客?に語りかける。あなたたちは世界を壊し創造した目撃者であり共犯者であると。

 

ここから10曲目の”黒のバースデイ”に繋がる。この辺でようやくストーリーに沿ったセットリストの意味に気付く。遅すぎ。11曲目は最近リリースされたばかりの新曲”Angles”。最初は素でエンジェル??と読んだがアングル。歌詞は今回の幕間劇のストーリーの結末そのものみたいな感じで最後の締めくくりに相応しい曲になっている。スポットライトに照らされたオブリビオニスの演奏から始まり、この曲に限ってインカムではなくマイクを持ったドロリスが1番を歌い上げる。2番からは残りの三人の演奏が加わり、曲が終わるとそのまま幕が降りた。

 

Ave Mujicaの世界観を壊さないようにかMyGO!!!!!のようなMCは無し。MyGO!!!!!も最初の頃はMC無しだったそうなので、Ave Mujicaもいずれやるときが来るのかもしれない。この後スクリーンに映像が流れ、1stSingle”素晴らしき世界 でも どこにもない場所”の告知映像が流れる。デジタルシングルが5ヶ月連続リリースされることも発表され、最後に2ndLiveが6月8日に神奈川県民ホール、7月7日に愛知芸術劇場で実施されることも発表された。どちらも大ホールでキャパは2500弱と今回の横須賀芸術劇場より少し広い程度。最初はライブハウスで活動していたMyGO!!!!!と違って、Ave Mujicaは劇場でライブ活動していく方向性か。どっちのバンドも需要に対して明らかにキャパが少ないので、いずれ大きな場所でやることもあるだろうがしばらくはチケットの争奪戦がえげつないことになりそうである。

 

今回の1stLiveはアニメで省略されたデビューライブのいわば完全版とでもいうべきものであった。曲も幕間劇も、まさにその延長線上にある。MyGO!!!!!は12thでアニメの再現を行っていたが、こちらもある意味アニメをやった効果を最大限生かした内容だったといえる。演奏もガールズバンドらしからぬ重低音を響かせてカッコよかったが、それ以上に三角初華(ドロリス)を演じる佐々木李子の歌唱力が本当に物凄く、MyGO!!!!!とは別の意味でボーカルの力が際立っていた。0thLiveではRoseliaのカバーをしていたので、MyGO!!!!!はポピパ、AveMujicaはRoseliaと、それぞれ新世代でのポジションをそれとなく表現していたのかという予想は外れてしまった。これで目指している方向性が少し分かりにくくなった。

 

個人的にはやはりMyGO!!!!!最推しであるのは変わらないのだが、幕間劇で語られたストーリーは一体何を意味しているのかなどAve Mujicaで気になる点は多い。豊川祥子の境遇のメタファーなのか、それとも外向きの設定でしかないのか。今後もこの設定は生き続けるのか。Ave Mujicaの作詞作曲は初華が担当しているらしいのだが、仮面を被ったり喋る人形という世界観のプロデュースは間違いなく祥子だ。祥子が4人の人形を抱えるティザービジュアルもあって、幕間劇に祥子の内面が滲み出ていてもおかしくはない。そして0thLiveで流れていた瑠奈と莉伽の二人の話とAveMujicaの関係はあるのか。1stLive見てるとやはり祥子と初華と睦のトライアングルを中心とした物語になりそうな予感がしてきたり(これは勝手に感じてるだけだけど)、来年のアニメが待ち遠しくなってくる。全てはまだ始まったばかりだ。

 

 

セットリスト

Ave Mujica

ふたつの月 ~Deep into The Forest~

KINGS(カバー曲)

素晴らしき世界 でも どこにもない場所

暗黒天国(カバー曲)

Choir ’S' Choir

Mas?uerade Rhapsody Re?uest

堕天(カバー曲)

神さま、バカ

黒のバースデイ

Angles

ロマンシング・サガ ミンストレルソング・リマスター三周目Part2 真サルーインに挑む

サルーインRPG史上でも屈指の鬼畜ボスとしてよく知られていた。高いHPと行動回数、こちらを一撃で葬ってくる必殺攻撃と情け容赦ない状態異常攻撃を兼ね備えており、PS2時代はこいつに勝つことがある種のステータスとなっていたくらいである。当時ミンサガを遊んでいなかった自分ですらその存在を知っていたのだから相当なものであろう。

 

その真サルーインに三周目にしてついに挑む。二周目では真サルーインと戦うためのディステニィストーンが9個しか揃わず、仕方なく9個捧げた準・真サルーインと戦ったのだが、戦術がテキトーだったこともあってか為すすべなくボコボコにされてしまった。今回挑むのはそれ以上の相手ということになる。それだけに準備は念入りに行なった。

 

 

 

まずは竜の眼。シフ編のみで手に入るこの指輪は、伝説の竜騎士イベントで光を取り戻し完全なものになる。ガーディアンリングに匹敵する防御力と、火氷雷の属性耐性に加えて精神の状態異常に対して完全な耐性を持つ。ただし一周でひとつしか入手できず、周回プレイできるリマスターではこれを仲間全員分集めてから真サルーインと戦うのが理想とされている。しかし今回はそこまで時間をかけていられないのでひとつだけである。

 

 

そしてレアドロップ集め。何が役に立つか分からないのでとにかく取れるもの・使えそうなものは全部取っていく。ミンサガの最終試練ってあんまり行く意味ないなと思っていたが、レアドロップを狙うなら非常に価値のある場所だと気付いた。ウィルムファウンダーから強化素材のウィンドシェル、アラストルから冥界毒爪、ゴールドドラゴンから竜鱗の剣、後はシルバーの洞窟のシルバードラゴンから火の術具の竜槍ケレンドロウズ、テオドール乱心のレッドドラゴンから風の術具の竜槍マリストリク、宝の地図からは属性耐性の指輪ポケットドラゴン、属性耐性のネックレスアンバーマリーチ、音波属性耐性の精霊銀の腕輪、LP攻撃耐性のラストリーフ、状態異常耐性の流星刀などを集めまくる。役に立つかはどうかは分からないが、後悔しないためにやれることはやっておきたい。

 

 

ランダム宝箱からは土術無効化のタイタスグリーブ、石化無効の黒の石鎧、眠り無効の魔石の仮面を人数分集めた。店売りでは呪い無効の霊木の腕輪、クリスタルシティで売っている術防御三段階に調整されたヴェルニーアーマーを四人分。これで10万金は軽く飛んだが、打倒真サルーインのためなら仕方のない出費である。本当は物理防御三段階調整のガーラルアーマーも欲しかったのだが、メルビル襲撃イベントが起こると買えなくなってしまうのでフィールドアーマーの物理防御二段階で妥協した。そして水術無効の強化素材・怪魚の石鱗を改めて人数分集める。防具は状態異常耐性装備で埋まってしまったため、水術無効化を武器の方に付ける。

 

 

サルーインに挑むメンバーについて厳選を重ねたわけではなく、フィーリングで集めただけである。LPが一桁しかないキャラじゃなければなんとかなるだろ……くらいの感じ。癒しの水と浄化の水とスターライトヒールは全員に覚えさせており、武器のモードがいじれる武器は全部ディフェンスモードオンリーに統一している。

 

三周目の主人公であるシフはローザリア重装兵にした。防御力が上がるという単純だが強力な効果を持ちつつ、所持している武器スキルが長剣・棍棒・衝槍と恵まれており盾スキルで回避率アップ効果もあるので生存能力が非常に高く、最前列で攻撃を受け止めるのが主な仕事。リヴァイヴァを使うための火の術具が含まれる武器スキルが持ちというだけでも強いのに、ロザ重はそれ以外の面でも強すぎると思うが今回は遠慮なく使わせてもらう。戦闘では竜槍マリストリクによるリヴァイヴァを使いつつ、攻撃参加するときは防御効果を期待して基本的には長剣を使うが、第二形態ではろばの骨によるグランドスラムを使うことも視野に入れる。シフが倒れたら総崩れもあり得る重要なポジションなので、お守りに竜の眼に水鏡の盾と一番良いものを装備させている。

 

二人目のジャミルのクラスはエスタミル古流闘士。ステータスダウンを含めた状態異常を与えやすくなる効果を持つクラスだが、サルーイン戦ではそれほど有効ではなかったかもしれない。エスタミル出身のキャラだったからというだけの理由でこのクラスにしたのだが、幻術スキルを持っていたので幻体戦士術からの聖杯による奇跡の水という、幻体戦士術使用中に武器の耐久力が減っても幻体が消えたら使用前に戻るという仕様を利用した役割を担う。幻体戦士術中は回復できないが弓技フェニクスアローのHP吸収は可能なのでHPが減っていたら使わせる。他にもメンバーを回復させつつ手が空いていれば攻撃参加するなどやることは多い重要なポジション。

 

 

三人目のアイシャのクラスは海賊で速度そのものが上がる効果を持つクラス。スキルは細剣・片手斧・水術と少ないが、細剣があれば炎のロッドが使えるので融通が利く。その速さを生かして炎のロッドからのリヴァイヴァを貼りつつ、手が開いているときは細剣技・変幻自在などで攻撃。サルーインはこちらの倒れた味方にアニメートを使い操ってくるので、アニメートを使われる前に回復して起き上がらせるか、リヴァイヴァの効果で倒されないことが大切になる。サルーインより先にリヴァイヴァを使ったり、倒された味方をサルーインの行動より先に回復させられる可能性があるのは海賊の速さに賭けるしかない。非常に重要なポジションである。

 

四人目アルドラはローザリア術法士。既存の術を合成して新しい術を作れるクラスなのだが、今回はハメ技可能なクイックタイムとオーヴァドライブは禁止しているため、合成術は全員にHP再生効果を付与する魂の歌を選んだ。防御力を戦闘中永続的に上昇させるアーマーブレスを全員に撒きつつ、攻撃参加するときはグランドスラムを使う。グランドスラムの追加攻撃は一人分しか発動しないので、基本的にはシフよりもアルドラの方を優先的に使う。LPを消費してしまうが緊急時にはリヴァイヴァも使用。パーティー全体のサポートを担う重要なポジションである。

 

 

五人目のアルベルトは城塞騎士。物理攻撃を無効化するディフレクトの発動率が上がるクラスなので攻撃は基本的に長剣で行う。長剣は味方全体にディフレクトが発動する可能性があり、自分は盾も使うことが可能な極めてディフェンシブ強力な武器種でありながら、不動剣というBPコストのわりに強力な技を持つので攻撃面でも優秀。両手大剣スキル持ちなのでフランベルジュからのリヴァイヴァも使いつつ、ディフレクトを期待して攻撃し続ける。サルーインの必殺攻撃ゴッドハンドはディフレクト可能なので勝てるかどうかはアルベルトの活躍にかかっているといっても過言ではない重要なポジション。盾スキル持ってるんだから、竜鱗の盾はアルベルトが持てばよかったと今さらながら思う。

 

どいつもこいつも重要なポジションだが、それは誰一人欠けても勝てないので必然的にそうなるということだ。それぞれの持ち味を活かせば必ず勝てる! 多分!

 

 

ラストダンジョンを抜け、今度こそディステニィストーン10個を捧げてサルーインとご対面。シフがめちゃめちゃ威勢のいいことを言っているが、今回は本当に強いんだからあんまり怒らせるようなこと言わないでくれ!と思ってしまう。とりあえず10回戦って手応えが感じられたらもうちょっと挑戦してみて、無理そうだったら諦めて周回して耐性装備を集めて再戦する……そんなスタンスで真サルーインとの戦いが始まった。

 

 

まずは第一形態。シフとアイシャとアルベルトの三人でリヴァイヴァを全員に撒きつつ、グレイは幻体戦士術を使ったのちに聖杯による奇跡の水で全員のBPを最大まで持っていく。アルドラは魂の歌を使ったのちアーマーブレスを全員にかけていく。とにかくリヴァイヴァと再生と防御アップを維持し続けることが大事だ。倒れない限りは防御アップは永続なので、とにかくリヴァイヴァが消えたら最優先でかけ直す。リヴァイヴァは10ターン経過でも切れるので、一度に複数人のリヴァイヴァが消えないようにズラして掛けることにも気をつけなければならない。

 

第一形態のサルーインは剣によるディフレクトを行うため、ディフレクトされない長剣技の不動剣・ウォータームーン・電光石火をメインに戦っていく。ジャミルは体術スキルがあるのでサブミッションでステータスダウンを狙う。真サルーインは4回攻撃なこともあってオブシダンソードによる攻撃がライフ攻撃も兼ねていて非常に痛い。長期戦になるとガリガリLPが削られていくので、補助術を掛け終わったら速攻で削りきったほうがよさそうだ。前列攻撃の空閃は魔法盾解除効果もあるので、シフ一人で受け止めて被害は最小限に。攻撃性能に関してはむしろ第二形態より強いかもしれない。ここで苦戦したらどうしようかと思ったら意外とあっさり第一形態は終わった。問題はここからだ。

 

 

第二形態。ディフレクトはしなくなるので守りは甘くなるが、代わりに19本の柱がフィールドに設置される。一回攻撃するごとに1本柱が壊れていき、柱の数が多いほど与ダメが減り回復術の効果も少なくなる。逆に柱の数が少ないほど与えるダメージも増えていくのでとにかく攻撃の手を緩めず柱の数を減らさなければならない。そして7ターン後に柱が残っていると剣の雨という全体攻撃をしてくるのだが、柱を全部壊していればそのターンは柱を再召喚してくるだけで攻撃してこないので、それを考慮しても全力で柱を減らさなければいけない……それをパワーと手数と状態異常で阻止してくるサルーインとの戦いである。

 

第二形態はステータス異常付きの単体攻撃術を連射してくるようになるが、ロッククラッシュとクラックとデルタ・ペトラはタイタスグリーブで無効、ウォーターガンは怪魚の石鱗で無効にできるのでできるだけそれが飛んでくることを祈るしかない。火術も火の鳥を装備でほぼ無効にできる。だが氷幻術の麻痺は防ぐすべが無いし、雷幻術の気絶はお守りがあれば防げるのだが全員はカバーできない。とにかく状態異常は優先的に治していく。

 

サルーインで特にやばいのはゴッドハンド、心の闇、ヴォーテクス、ダークネビュラの四つ。ゴッドハンドは即死級ダメージに即死効果がついているために都合二回死亡し、リヴァイヴァによる蘇生効果を無効にしてしまう。だがお守りを装備していれば即死効果を無効化するのでダメージによる即死はリヴァイヴァで蘇生できる。三周目なのでお守りが三つあったのでそれにだいぶ救われることになった。心の闇は毒・睡眠・悪夢・呪い・恐怖・全てのステータスダウンのうちいずれかをランダムで付与する。毒はともかく睡眠・悪夢は行動不能になるので厄介だがこれは魔石の仮面で防げる。呪いは能力値が低下するのだが、器用さが低下すると命中率も下がるのでアタッカーがこれを喰らうと致命傷である。おまけに戦闘中に治すすべもない。これは霊木の腕輪で防ぐ。恐怖はスターライトヒールで治すしかない。ヴォーテクスとダークネビュラは全員の魔法盾(リヴァイヴァ)を解除してしまう。一番やられたくないのがこれ。リヴァイヴァ掛け直しで無駄に行動数を費やしてしまうし、掛け直している間にゴッドハンドなどが来て倒れたキャラにアニメート使われてハイおしまい!となるパターンが容易に想像できる。それが来なくても柱を壊しきれなくて剣の雨で全体ダメージでジリ貧になる。もうこれは来ないことを祈るしかない。

 

シフにアーマーブレスさえ掛かっていればゴッドハンドを300ダメージ程度に抑えられたので、その瞬間シフが神に見えた。噂には聞いていたゴッドハンド四連(通称・握手会)が実際に来たときに最初の二回をディフレクトで回避し、シフは耐え、アルベルトはお守りのおかげで即死を免れたときはかなり運が良かった。食らったキャラ次第では終わっていたこともありえたのだから。

 

実際の戦いについてだがあまりに地味な戦いなのでここに書くことはあまりない。柱が多いときは連携しやすい共振剣を軸に柱を減らしていき、柱が減ったら大技で大ダメージを狙う。グランドスラムは技そのものとターン最後の追加攻撃で都合柱を二本削れるのでできるだけ使っていく。柱を全部壊すことと、リヴァイヴァを絶やさないこと、この二つを守ってさえいれば勝てるはずなのだがこれがとてつもなく難しい。耐性装備(人数分の竜の眼とお守り)があればわりと行けそうだというのは戦闘中に感じた手応えだった。そしてとにかく地道に、辛抱強く戦い続けた。

 

 

そしておよそ50分後、戦いはあまりにもあっけなく終わりを告げた。最後っ屁に剣の雨を撃つが不発に終わり、崩れ落ちて爆発するサルーイン。勝った……があまりにも実感が薄い。ヴォーテクスとダークネビュラが一回も来ないという運に恵まれたとはいえ、まさか一回目の挑戦で倒せるとは思わなかった……。しかし運を味方につけられたのも十分な準備と、考え抜いた戦術があってこそだ。しばしの間呆然としていたが倒した実感が徐々に湧いてきて落ち着かなくなり、しばらく部屋の中をうろうろしていた。本当に倒したんだ、俺が真サルーインを。ガッツポーズを取ったのはサルーインを倒してから数分後のことであった。

 

 

アルドラ入りダークを仲間に入れたままサルーインを倒すと、アルドラが光(ミルザの魂?)に導かれて成仏するイベントがED中に挿入される。ちなみにウハンジを殺害していてもEDではウハンジの登場シーンが無くなるだけなのだが、ウハンジが生きていた方が世界が一丸となって脅威を退けたという大団円の感じがあるので、まあ殺すメリットはやはりあまりなかったとだけ言っておこう。

 

 

サルーインを倒したデータを引き継いでゲームを始めると『究極のヒミツ』が解禁される。追加ボスが各地に現れ、これを全部倒すと極サルーインとかいう真サルーインを超える敵と戦えるらしい。クラスレベル6も解禁になり、最高クラスの雑魚モンスターが普通に出現するようになり、能力値の限界も上昇するという、エンドコンテンツの始まりである。

 

 

前周でアルドラが成仏したせいか、ゲームを始めたときにアルドラのイベントが起こり、女性の姿を取り戻したアルドラが街に出現するようになる。仲間に入れると”オレはこれからどうしたらいいんだ?”というイベントが新たに発生する。ダークもアルドラと別々に加入することができる。

 

ミンサガまだまだ遊べるじゃん!と言いたいところだが、さすがに一年以上の長い付き合いになっているのでそろそろ別のゲームも遊びたいところだ。スカイリムなんてずっと放置してるからどこまでやったか思い出せないくらいだ。そういうわけでこのままミンサガを続けるか、スカイリムに戻るか、それとも別のゲームを遊ぶかは、暫くの間保留ということにしておきたい。