四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

『ユニコーンオーバーロード』を遊ぶPart4

前回やっと攫われたスカーレットを取り戻すところまで行ったのだが、実はここまでが体験版の範囲。チュートリアルが終わってここからようやくゲーム本編が始まったなという感じだ。ここから取れるルートは三つ。岩と砂漠の国ドラケンガルド、エルフの住む森の国エルヘイム、そしてコルニアの南半分は解放したので残りを解放するために北進するかのいずれかだ。

 

順番は好きに選べるが、とりあえずエルフ仲間にしようぜエルフ!ということで一番最初にエルヘイムに向かうことにした。エルフといえば弓使いというのが定番だし、いまの解放軍には弓使いが一人しかいないという切実な理由がある。決してやましい理由ではない。魔女の沼地の南側に国境線も曖昧なエルヘイムの入口がある。迷いの森となっているその場所っは魔女のヤーナだけが通り抜けることができるので、ヤーナを仲間にするのは必須となっている。

 


エルヘイムに入ってすぐのところで肌の黒いエルフのロザリンデが仲間になる。うーんすごいハイレグ…。エルヘイムはかつてのコルニアの重臣でありヤーナの師匠でもある魔女アルチーナによって支配されており、もしかして彼女もガレリウスによって操られているのではないかということで解放軍はロザリンデ率いるエルフ軍に協力することになるのだが、エルヘイムに入って一番最初のMAPの推奨レベルがいきなり15である。直前のスカーレット救出が8だったことを思えば急激にあがりすぎている。

 

仲間になったロザリンデは最初からAPとPPが2の初期上級職だし、主要な敵も軒並み上級職である。頑張れば絶対勝てない……というわけではないと思うが(このゲームは消費アイテムが滅茶苦茶強いから)、正規ルートとして想定された攻略順というわけではなさそうだ。とりあえず行ける範囲は全部行ったのだが、おそらく必須ルートと思われるエルフの王都を解放しないことにはこれより先に進むことはできないらしい。ロザリンデはこのまま連れ回せるので先に他の場所に行くことにする。

 

 

コルニアからドラケンガルドへの道は2つのルートが存在するが、北側のルートは国境線付近が極めて要塞化されており通り抜けるのは不可能。守備が比較的手薄な南側のミア関所から侵攻していくことになる。推奨レベルは9なのでこっちから先に行くのが正規のルートなのだろう。今回はワイバーンナイトの兵種が初登場。同じ飛行兵でもカウンター攻撃を持ちグリフォンナイトに比べてスキルが少し攻撃的。

 

MAPも狭いので今回の敵は戻ってきたばかりのスカーレットにできるだけ経験値を与えることにする。攫われたレベル2のときのまんまだ。クロエのお守りや新兵の杖の経験値アップ装備で身を固めればみるみるうちにレベルが上がっていく。こんな感じで舐めプしても特に苦労するところはないMAPである。最初の頃は気付かなかったけど、スカーレットのパッシブスキルって完全に装備依存で自前のスキルがひとつもなかったんだな……。

 

 

ミア関所を突破するとそこに現れたアレインの従姉妹であるヴァージニア姫と十年ぶりの再会を果たす。かつてのガレリウスの反乱の際ドラケンガルドの地に逃れ、今はこの国の王子だったギルベルトの元に身を寄せているらしい。さすがに重要人物だけあってかお目付け役のリアという少女と行動を共にしていたのだが、イレニアの遺児であるアレインが解放軍を率いているなら話は別ということでヴァージニア姫が解放軍に加わる。ヴァージニアはヴァルキリアという固有クラスで、盾2つ持ちという防御の堅さに加えて空を飛ぶ敵に必中の技と重装の敵のガードを無視するという2つの特攻技を持つ強キャラ。御目付役のリアはソードマンという対斥候向けの会心率の高い必中技と先制攻撃技を持つが守りは非常に薄いクラスでちょっと使いにくそうな感じだ。

 

解放軍の面々もレベル10になると次のスキルが解放されるキャラが増えてくる。アレインもキャバルリースレイという騎馬特攻技、ナイトは騎馬突撃の気絶効果付き貫通技ワイルドラッシュ、ハスカールは命中は低いが前列攻撃の多段技ロールアックスなど戦闘の選択肢が増えてますます頭を悩ませる。最初はウォーリアー三人もいらないと思ったが敵を倒せばAP+1でもう一回遊べるドン!できるようになるのでかなり評価が変わったクラスのひとつ。クロエは投槍攻撃で飛行にも特攻が取れるようになって攻撃範囲が広がるし、ウィッチやハンターは2体の敵にバラバラに攻撃するスキルなどが増える。しかし裏を返せばレベルが同じなら敵も同じスキルを使ってくるわけで、こっちが一方的に楽になるというわけではない。

 

 

ドラケンガルドの地に足を踏み入れてすぐにまた次の戦闘が始まる。南の街にはベレンガリアというゼノイラを裏切って捕まっている敵の将軍が、東の砦にはクレリックのプリムというキャラが捕まっており、解放軍が攻めてきたのに乗じてそれぞれ脱出のために動き出す。

 

プリムは長髪の敵の剣士が逃がしてくれる……けどこれなんかどっかで見たシチュエーションだ。FEのナバールとレナを意識してないと言ったら嘘になるだろう。こういうどこかで見た展開が非常に多いゲームではあるのだが、逆に心のどこかでそういうのを期待しているのは否定できないのも事実。それぞれ戦闘中にいきなり敵のど真ん中に出てくるので、助けようと思ったらゆっくりとしてはいられない。ベレンガリアは上級職だけあって単騎でもわりと戦えるくらいのスペックがあるが、プリムのほうは攻撃手段を持たないクレリックなので嫌でも焦らされる。

 

 

南と東に部隊を展開しつつ、ベレンガリアとプリムにそれぞれ合流するとその場で仲間になる。そして仲間になったプリムで砦を守っている剣士アラミスを説得すると仲間に。この短期間に一体何人仲間が増えるんだ!? 編成を考える方の身にもなってほしい。そこが楽しいんだけど。

 

戦闘終了後ベレンガリアが正式に仲間になるが、実は解放軍の斥候トラヴィスの姉であることが判明する。この姉がきっかけでトラヴィスがブルーノと揉めることになったので、あのサブクエの前にベレンガリアが仲間になってたらどうなるのかはちょっと気になるところではある。トラヴィスがレベル10で敵に毒を与えるスキルを覚えたので、状態異常の敵に対して威力が上がるスキルを持つベレンガリアは非常に相性が良く、さすが姉弟といった感じ。

 

 

ここからさらに2ルートに別れる。東へ行くと王子ギルベルトがいるという闘技場のある街へのショートカットになるが、途中に傭兵が守っている城塞都市アドプティが行く手を阻んでいる。推奨レベルは先程のエルヘイムの入口と同じく15。敵は下級職のみというのが大きな違いだが、挑むには少し勇気がいる。南へ進むと砂漠地帯に入る。なんでこちらの関所の守りが手薄だったのかというのは、戦略的価値が薄いから…というな納得の理由があった。ここで急に最初の頃に仲間になったオーバンがしゃしゃり出てきてびっくりするが、この砂漠出身なのでこの辺の連中に顔が利くから任せろ!ということのようだ。このゲームは自由度高すぎで必ず仲間になるキャラしか話に絡んでこないのだが、まさかオーバンがこんなところで活躍することになるとはね……。

 

 

砂漠の入口にあるフリーバトルの魔法陣ではバリスタ(弩弓)が初登場。部隊が駐留して使う固定砲台で、範囲内ならボスすら狙い撃ちにできてしまう。戦闘に入る必要すらなく経験値が入ってくるのでレベルが低いキャラに経験値稼がせるのにはもってこい。ここの海沿いの街の解放戦ではローランと名乗る謎の騎士が乱入してくる。しかし砂漠では飛行兵以外は進軍速度が低下するのであんまり役には立たない。この砂漠の移動速度低下がかなり面倒なのでちょっと気が重くなるが、次回砂漠編。

 

 

続く。