一周目で苦渋を飲んだ皇帝の奇病をクリアし、さらに”魔のエメラルド”を入手するともうほとんど時限イベントに追われることはない。コンスタンツ誘拐とアクアマリン探索のイベントだけは勝手に終わる可能性があるが、一周目でも特に苦戦することなく攻略できたので特に焦りはない……はずだったのだが、暗殺者ギルドのイベントを早期攻略することで一周目では行くことができなかった、ジュエルビーストが封印された場所に行くことができるらしいのだ。
暗殺者ギルド自体は一周目でもクリアしていたのだが、どうやらジュエルビーストが目覚めるほうが早かったらしい……。試しに進行度12になって即アサシンギルドに行ってみると、ダンジョンボスを倒した後に現れたミニオンがジュエルビーストについて言及し、なぜかたったそれだけの情報でジュエルビーストが封印されている場所が判明した。
フロンティアの最南端にジュエルビーストが封印されている謎の遺跡がある。本来ならある程度の進行度になるとフロンティアで破壊の限りを尽くすジュエルビーストも、その前にこの封印場所にたどり着けば街を破壊される前に倒すことができる。SFC版のときもジュエルビーストの眠る洞窟は存在しており、ゲーム中でもトップクラスの敵シンボル密度で最下層は足の踏み場もないくらいだったのだが、ミンサガでは敵シンボルがまったくいない静寂に包まれた謎の遺跡になっている。
何の説明もないのだが、四箇所に立っている化け物の顔を象った柱を調べると目の部分が光って戦闘になる。敵はリリス一体と腐竜が四体、終盤でも結構厄介な高ランクの敵構成だ。いくらクローディアとグレイが前週引き継ぎのステータスを持つと言っても技が全然揃っておらず、ジャン・モニカ・パトリックの三人はようやくHP200になったくらい。ジュエルビーストはおろか、その前座モンスターにすら全然歯が立たないとは……。これはまた前周攻略チームを招集するしかない！
仲間集めで各地の酒場を巡っている途中、これまでときどき遭遇していたシェリルの様子が何だかおかしい。一周目から進行度が進むたび酒場で意味深な会話を繰り広げていたのだが、それがイベントリストに記録され続けた結果それが最終段階まで進んだらしい。酒場から草原に移動し、これまで多くの悲しみに遭遇したシェリルは鬱状態になっていた。そこにシェリルがディステニィストーンを持っているということをどこからか嗅ぎつけてきたミニオンが襲いかかってくる。
ここで戦闘になるが勝っても負けても展開は変わらない。でも負けたほうがイベントとしては流れがいい。戦いで傷ついたクローディアたちを見たシェリルは、ミニオンの要求に応じてその手に嵌められた指輪を外してしまう。歓喜に沸くミニオンであったが、そこに予想外の存在が姿を現した。外した指輪・ディステニィストーン”光のダイヤモンド”によって抑えられていた記憶と力を取り戻した、邪神サルーインと起源を同じくする三邪神の一柱、闇の女王シェラハであった。シェラハはミニオンを一蹴するといずこかに姿を消す。クローディアたちはそこに残された光のダイヤモンドを入手するのであった。
色々あって仲間を集め直し、ふたたびジュエルビーストに挑む。今度は前座だけではなくジュエルビーストと戦うことになるため、念には念を入れてリヴァイヴァを使えるメンツを揃える。前座のリリスと腐竜は全体攻撃連発で撃破、それを四回繰り返し奥へ進むと石化獣4体とコカトリス2体のコンビが待ち構えているが、さっきのリリス＆腐竜に比べたら本当にただの雑魚でしかない。最下層に下りると普通に雑魚敵のシンボルがいるが、それを避けながら最奥にいるジュエルビーストを目指す。いざ眠りにつくジュエルビーストの眼の前に着てから対策グッズの一つである魔眼の魔除けを持ってくるのを忘れたことに気付いたが、もう戻るのも面倒だ！ このまま行ってしまえ！
ジュエルビーストと戦闘に入るが、ある程度ダメージを与えるまでは眠ったままだ。詩人の持つ全体バフ技”武装弦楽祭”を使ったり、威力の低いデバフ効果付きの技で攻撃したり、倒された後に自動復活できるリヴァイヴァを使っておいたり、色々と準備しておいたが、前の周で既にジュエルビーストを討伐したことのあるメンバーがいるのだからそれほど心配しなくても良かったかもしれない。
ダメージの蓄積によってジュエルビーストが目覚めたが、最強技であるジュエルブラスターを使わなかったので拍子抜けしてしまった。邪眼の魔除けがないのでマルチプレックスアイだけが厄介な攻撃だったが、相手が寝ている間に溜め込んだBPであらん限りの技を繰り出していたらあっさり終わってしまった。まあこれは二周目だし、一周目で倒せたら本当にすごいと思う。
ジュエルビースト戦を終えたあとは適当に四天王イベントを進めていく。一周目で生態系調節イベントまでやっておくと、二周目以降でイベントに変化があるらしいのだ。四天王巡り最後のフレイムタイラントからアイスソードを要求されるのでアルツールに向かったのだが、ガラハドに話しかけると一周目では出てこなかった”力づくで奪う！”の選択肢が出現。二周目はどうせ最終試練に行くつもりはないし、と軽い気持ちでアイスソードを奪おうとしてみるとガラハドと戦闘になる。
SFC版のときは戦闘にも入らず断末魔を上げて死んでしまう（最年少のアイシャにすら…）のに比べたら、戦いになるだけマシなのか。それともより残酷なのか。狂気の剣アイスソードを携えるガラハドだが、その力を発揮する前にハヤブサ斬りによる先制攻撃で死んだ。どんなに武器が強くても、人並みのHPでは真価が発揮できなかったようだ。SFC版ではこれをやると確実に冥府行きになるのだが、逆に好都合である。後に血のアルツール事件として詩人によって語り継がれるとかなんとか。現在の進行度16。
