四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

ロマンシング・サガ ミンストレルソング・リマスター三周目Part2 真サルーインに挑む

サルーインRPG史上でも屈指の鬼畜ボスとしてよく知られていた。高いHPと行動回数、こちらを一撃で葬ってくる必殺攻撃と情け容赦ない状態異常攻撃を兼ね備えており、PS2時代はこいつに勝つことがある種のステータスとなっていたくらいである。当時ミンサガを遊んでいなかった自分ですらその存在を知っていたのだから相当なものであろう。

 

その真サルーインに三周目にしてついに挑む。二周目では真サルーインと戦うためのディステニィストーンが9個しか揃わず、仕方なく9個捧げた準・真サルーインと戦ったのだが、戦術がテキトーだったこともあってか為すすべなくボコボコにされてしまった。今回挑むのはそれ以上の相手ということになる。それだけに準備は念入りに行なった。

 

 

 

まずは竜の眼。シフ編のみで手に入るこの指輪は、伝説の竜騎士イベントで光を取り戻し完全なものになる。ガーディアンリングに匹敵する防御力と、火氷雷の属性耐性に加えて精神の状態異常に対して完全な耐性を持つ。ただし一周でひとつしか入手できず、周回プレイできるリマスターではこれを仲間全員分集めてから真サルーインと戦うのが理想とされている。しかし今回はそこまで時間をかけていられないのでひとつだけである。

 

 

そしてレアドロップ集め。何が役に立つか分からないのでとにかく取れるもの・使えそうなものは全部取っていく。ミンサガの最終試練ってあんまり行く意味ないなと思っていたが、レアドロップを狙うなら非常に価値のある場所だと気付いた。ウィルムファウンダーから強化素材のウィンドシェル、アラストルから冥界毒爪、ゴールドドラゴンから竜鱗の剣、後はシルバーの洞窟のシルバードラゴンから火の術具の竜槍ケレンドロウズ、テオドール乱心のレッドドラゴンから風の術具の竜槍マリストリク、宝の地図からは属性耐性の指輪ポケットドラゴン、属性耐性のネックレスアンバーマリーチ、音波属性耐性の精霊銀の腕輪、LP攻撃耐性のラストリーフ、状態異常耐性の流星刀などを集めまくる。役に立つかはどうかは分からないが、後悔しないためにやれることはやっておきたい。

 

 

ランダム宝箱からは土術無効化のタイタスグリーブ、石化無効の黒の石鎧、眠り無効の魔石の仮面を人数分集めた。店売りでは呪い無効の霊木の腕輪、クリスタルシティで売っている術防御三段階に調整されたヴェルニーアーマーを四人分。これで10万金は軽く飛んだが、打倒真サルーインのためなら仕方のない出費である。本当は物理防御三段階調整のガーラルアーマーも欲しかったのだが、メルビル襲撃イベントが起こると買えなくなってしまうのでフィールドアーマーの物理防御二段階で妥協した。そして水術無効の強化素材・怪魚の石鱗を改めて人数分集める。防具は状態異常耐性装備で埋まってしまったため、水術無効化を武器の方に付ける。

 

 

サルーインに挑むメンバーについて厳選を重ねたわけではなく、フィーリングで集めただけである。LPが一桁しかないキャラじゃなければなんとかなるだろ……くらいの感じ。癒しの水と浄化の水とスターライトヒールは全員に覚えさせており、武器のモードがいじれる武器は全部ディフェンスモードオンリーに統一している。

 

三周目の主人公であるシフはローザリア重装兵にした。防御力が上がるという単純だが強力な効果を持ちつつ、所持している武器スキルが長剣・棍棒・衝槍と恵まれており盾スキルで回避率アップ効果もあるので生存能力が非常に高く、最前列で攻撃を受け止めるのが主な仕事。リヴァイヴァを使うための火の術具が含まれる武器スキルが持ちというだけでも強いのに、ロザ重はそれ以外の面でも強すぎると思うが今回は遠慮なく使わせてもらう。戦闘では竜槍マリストリクによるリヴァイヴァを使いつつ、攻撃参加するときは防御効果を期待して基本的には長剣を使うが、第二形態ではろばの骨によるグランドスラムを使うことも視野に入れる。シフが倒れたら総崩れもあり得る重要なポジションなので、お守りに竜の眼に水鏡の盾と一番良いものを装備させている。

 

二人目のジャミルのクラスはエスタミル古流闘士。ステータスダウンを含めた状態異常を与えやすくなる効果を持つクラスだが、サルーイン戦ではそれほど有効ではなかったかもしれない。エスタミル出身のキャラだったからというだけの理由でこのクラスにしたのだが、幻術スキルを持っていたので幻体戦士術からの聖杯による奇跡の水という、幻体戦士術使用中に武器の耐久力が減っても幻体が消えたら使用前に戻るという仕様を利用した役割を担う。幻体戦士術中は回復できないが弓技フェニクスアローのHP吸収は可能なのでHPが減っていたら使わせる。他にもメンバーを回復させつつ手が空いていれば攻撃参加するなどやることは多い重要なポジション。

 

 

三人目のアイシャのクラスは海賊で速度そのものが上がる効果を持つクラス。スキルは細剣・片手斧・水術と少ないが、細剣があれば炎のロッドが使えるので融通が利く。その速さを生かして炎のロッドからのリヴァイヴァを貼りつつ、手が開いているときは細剣技・変幻自在などで攻撃。サルーインはこちらの倒れた味方にアニメートを使い操ってくるので、アニメートを使われる前に回復して起き上がらせるか、リヴァイヴァの効果で倒されないことが大切になる。サルーインより先にリヴァイヴァを使ったり、倒された味方をサルーインの行動より先に回復させられる可能性があるのは海賊の速さに賭けるしかない。非常に重要なポジションである。

 

四人目アルドラはローザリア術法士。既存の術を合成して新しい術を作れるクラスなのだが、今回はハメ技可能なクイックタイムとオーヴァドライブは禁止しているため、合成術は全員にHP再生効果を付与する魂の歌を選んだ。防御力を戦闘中永続的に上昇させるアーマーブレスを全員に撒きつつ、攻撃参加するときはグランドスラムを使う。グランドスラムの追加攻撃は一人分しか発動しないので、基本的にはシフよりもアルドラの方を優先的に使う。LPを消費してしまうが緊急時にはリヴァイヴァも使用。パーティー全体のサポートを担う重要なポジションである。

 

 

五人目のアルベルトは城塞騎士。物理攻撃を無効化するディフレクトの発動率が上がるクラスなので攻撃は基本的に長剣で行う。長剣は味方全体にディフレクトが発動する可能性があり、自分は盾も使うことが可能な極めてディフェンシブ強力な武器種でありながら、不動剣というBPコストのわりに強力な技を持つので攻撃面でも優秀。両手大剣スキル持ちなのでフランベルジュからのリヴァイヴァも使いつつ、ディフレクトを期待して攻撃し続ける。サルーインの必殺攻撃ゴッドハンドはディフレクト可能なので勝てるかどうかはアルベルトの活躍にかかっているといっても過言ではない重要なポジション。盾スキル持ってるんだから、竜鱗の盾はアルベルトが持てばよかったと今さらながら思う。

 

どいつもこいつも重要なポジションだが、それは誰一人欠けても勝てないので必然的にそうなるということだ。それぞれの持ち味を活かせば必ず勝てる! 多分!

 

 

ラストダンジョンを抜け、今度こそディステニィストーン10個を捧げてサルーインとご対面。シフがめちゃめちゃ威勢のいいことを言っているが、今回は本当に強いんだからあんまり怒らせるようなこと言わないでくれ!と思ってしまう。とりあえず10回戦って手応えが感じられたらもうちょっと挑戦してみて、無理そうだったら諦めて周回して耐性装備を集めて再戦する……そんなスタンスで真サルーインとの戦いが始まった。

 

 

まずは第一形態。シフとアイシャとアルベルトの三人でリヴァイヴァを全員に撒きつつ、グレイは幻体戦士術を使ったのちに聖杯による奇跡の水で全員のBPを最大まで持っていく。アルドラは魂の歌を使ったのちアーマーブレスを全員にかけていく。とにかくリヴァイヴァと再生と防御アップを維持し続けることが大事だ。倒れない限りは防御アップは永続なので、とにかくリヴァイヴァが消えたら最優先でかけ直す。リヴァイヴァは10ターン経過でも切れるので、一度に複数人のリヴァイヴァが消えないようにズラして掛けることにも気をつけなければならない。

 

第一形態のサルーインは剣によるディフレクトを行うため、ディフレクトされない長剣技の不動剣・ウォータームーン・電光石火をメインに戦っていく。ジャミルは体術スキルがあるのでサブミッションでステータスダウンを狙う。真サルーインは4回攻撃なこともあってオブシダンソードによる攻撃がライフ攻撃も兼ねていて非常に痛い。長期戦になるとガリガリLPが削られていくので、補助術を掛け終わったら速攻で削りきったほうがよさそうだ。前列攻撃の空閃は魔法盾解除効果もあるので、シフ一人で受け止めて被害は最小限に。攻撃性能に関してはむしろ第二形態より強いかもしれない。ここで苦戦したらどうしようかと思ったら意外とあっさり第一形態は終わった。問題はここからだ。

 

 

第二形態。ディフレクトはしなくなるので守りは甘くなるが、代わりに19本の柱がフィールドに設置される。一回攻撃するごとに1本柱が壊れていき、柱の数が多いほど与ダメが減り回復術の効果も少なくなる。逆に柱の数が少ないほど与えるダメージも増えていくのでとにかく攻撃の手を緩めず柱の数を減らさなければならない。そして7ターン後に柱が残っていると剣の雨という全体攻撃をしてくるのだが、柱を全部壊していればそのターンは柱を再召喚してくるだけで攻撃してこないので、それを考慮しても全力で柱を減らさなければいけない……それをパワーと手数と状態異常で阻止してくるサルーインとの戦いである。

 

第二形態はステータス異常付きの単体攻撃術を連射してくるようになるが、ロッククラッシュとクラックとデルタ・ペトラはタイタスグリーブで無効、ウォーターガンは怪魚の石鱗で無効にできるのでできるだけそれが飛んでくることを祈るしかない。火術も火の鳥を装備でほぼ無効にできる。だが氷幻術の麻痺は防ぐすべが無いし、雷幻術の気絶はお守りがあれば防げるのだが全員はカバーできない。とにかく状態異常は優先的に治していく。

 

サルーインで特にやばいのはゴッドハンド、心の闇、ヴォーテクス、ダークネビュラの四つ。ゴッドハンドは即死級ダメージに即死効果がついているために都合二回死亡し、リヴァイヴァによる蘇生効果を無効にしてしまう。だがお守りを装備していれば即死効果を無効化するのでダメージによる即死はリヴァイヴァで蘇生できる。三周目なのでお守りが三つあったのでそれにだいぶ救われることになった。心の闇は毒・睡眠・悪夢・呪い・恐怖・全てのステータスダウンのうちいずれかをランダムで付与する。毒はともかく睡眠・悪夢は行動不能になるので厄介だがこれは魔石の仮面で防げる。呪いは能力値が低下するのだが、器用さが低下すると命中率も下がるのでアタッカーがこれを喰らうと致命傷である。おまけに戦闘中に治すすべもない。これは霊木の腕輪で防ぐ。恐怖はスターライトヒールで治すしかない。ヴォーテクスとダークネビュラは全員の魔法盾(リヴァイヴァ)を解除してしまう。一番やられたくないのがこれ。リヴァイヴァ掛け直しで無駄に行動数を費やしてしまうし、掛け直している間にゴッドハンドなどが来て倒れたキャラにアニメート使われてハイおしまい!となるパターンが容易に想像できる。それが来なくても柱を壊しきれなくて剣の雨で全体ダメージでジリ貧になる。もうこれは来ないことを祈るしかない。

 

シフにアーマーブレスさえ掛かっていればゴッドハンドを300ダメージ程度に抑えられたので、その瞬間シフが神に見えた。噂には聞いていたゴッドハンド四連(通称・握手会)が実際に来たときに最初の二回をディフレクトで回避し、シフは耐え、アルベルトはお守りのおかげで即死を免れたときはかなり運が良かった。食らったキャラ次第では終わっていたこともありえたのだから。

 

実際の戦いについてだがあまりに地味な戦いなのでここに書くことはあまりない。柱が多いときは連携しやすい共振剣を軸に柱を減らしていき、柱が減ったら大技で大ダメージを狙う。グランドスラムは技そのものとターン最後の追加攻撃で都合柱を二本削れるのでできるだけ使っていく。柱を全部壊すことと、リヴァイヴァを絶やさないこと、この二つを守ってさえいれば勝てるはずなのだがこれがとてつもなく難しい。耐性装備(人数分の竜の眼とお守り)があればわりと行けそうだというのは戦闘中に感じた手応えだった。そしてとにかく地道に、辛抱強く戦い続けた。

 

 

そしておよそ50分後、戦いはあまりにもあっけなく終わりを告げた。最後っ屁に剣の雨を撃つが不発に終わり、崩れ落ちて爆発するサルーイン。勝った……があまりにも実感が薄い。ヴォーテクスとダークネビュラが一回も来ないという運に恵まれたとはいえ、まさか一回目の挑戦で倒せるとは思わなかった……。しかし運を味方につけられたのも十分な準備と、考え抜いた戦術があってこそだ。しばしの間呆然としていたが倒した実感が徐々に湧いてきて落ち着かなくなり、しばらく部屋の中をうろうろしていた。本当に倒したんだ、俺が真サルーインを。ガッツポーズを取ったのはサルーインを倒してから数分後のことであった。

 

 

アルドラ入りダークを仲間に入れたままサルーインを倒すと、アルドラが光(ミルザの魂?)に導かれて成仏するイベントがED中に挿入される。ちなみにウハンジを殺害していてもEDではウハンジの登場シーンが無くなるだけなのだが、ウハンジが生きていた方が世界が一丸となって脅威を退けたという大団円の感じがあるので、まあ殺すメリットはやはりあまりなかったとだけ言っておこう。

 

 

サルーインを倒したデータを引き継いでゲームを始めると『究極のヒミツ』が解禁される。追加ボスが各地に現れ、これを全部倒すと極サルーインとかいう真サルーインを超える敵と戦えるらしい。クラスレベル6も解禁になり、最高クラスの雑魚モンスターが普通に出現するようになり、能力値の限界も上昇するという、エンドコンテンツの始まりである。

 

 

前周でアルドラが成仏したせいか、ゲームを始めたときにアルドラのイベントが起こり、女性の姿を取り戻したアルドラが街に出現するようになる。仲間に入れると”オレはこれからどうしたらいいんだ?”というイベントが新たに発生する。ダークもアルドラと別々に加入することができる。

 

ミンサガまだまだ遊べるじゃん!と言いたいところだが、さすがに一年以上の長い付き合いになっているのでそろそろ別のゲームも遊びたいところだ。スカイリムなんてずっと放置してるからどこまでやったか思い出せないくらいだ。そういうわけでこのままミンサガを続けるか、スカイリムに戻るか、それとも別のゲームを遊ぶかは、暫くの間保留ということにしておきたい。