四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

初めてのロマンシング・サガ ミンストレルソング・リマスターの続き11

最終試練を終えてあとはラスボスを倒すだけ! と言いたいところだったが最終試練の敵にさえ苦戦しまくった今の状態ではとてもサルーインに勝てるとは思えなかった。SFC版においてもサルーインは他のどの敵と比べても圧倒的な強さを誇るラスボスに相応しい敵だった。ロマサガシリーズはラスボスの強さに定評があり、それはこのミンサガにおいても例外ではない。よって修行を兼ねて残りのイベントを片付けてしまうことにした。

 

 

 

残りのイベントとは四天王から依頼される”モンスターを増やせ!”である。四天王のおお遣いイベントを終えた後もう一度四天王の元を訪れると行えるイベントで、四天王の依頼で減ってしまった特定の種族のモンスターを増やすことになるのだが、このミンサガには生態系という凝ったシステムがあり、倒したモンスターのシンボルによってその地域に生息する他のモンスターのシンボルが増えたり減ったりするのだ。このイベントはそのシステムを利用したもので、減少して下位に追いやられた種族を1番上まで持っていくことになる。まあ面倒といえば面倒だがひたすら戦うことになるので修行にはもってこいだと言えた。

 

とりあえず既に水竜とフレイムタイラントの依頼を受けているので、多分タイニィフェザーアディリスの分もあるだろう。この二匹は山の頂と穴の底にいるので行くのが面倒くさい。水竜の依頼で魚類を増やすために神殿にいるモンスターを退治していくのだが、それだけではなかなか一位にならなかった。途中から同じクジャラートにあるアサシンギルドに移動して戦う。ここは魚類がまったく生息していないので接触に気を遣う必要がなく敵を倒していればよかった。

 

ようやく魚類を一位に持っていくと、水竜から戦闘中に水竜を召喚することができる水竜剣を貰い受ける。SFC版ではこの手の召喚アイテムはお遣いイベントを終わらせたときに入手でき、消費アイテムとして三回だけ使うことができたのだが呼び出しても大して強くなかった。だがサルーイン戦で四天王を呼び出し時間を稼ぐロマン戦法に意味があったことは後に知ることになる……。

 

 

同じ要領でフレイムタイラントの棲むトマエ火山で植物を増やすために敵を倒す。途中誤って植物のシンボルを倒してしまい、たった一回だけなのにガクっと順位が下がり敵を倒す回数が増えてしまった。このゲームにはチェーンバトルというシステムがあり、敵のシンボル同士が近い状態で戦闘に入ると近くの敵とも戦うことになり、おまけにその戦闘からは逃げられなくなる。目的の敵シンボルを巻き込まないことが今回のイベントでは重要になる。火山のモンスターだけでは足りなかったので草原のモンスターも倒してなんとか植物をランキング一位にし、フレイムタイラントから君主の大斧をゲット。

 

イベントで戦闘を繰り返している間にも武器をどんどん鍛えていく。レイピアは+3になり最後の適材・ヴェルニーを付けるとヴェルニーレイピアに名称が変化した。最初は面倒くさいなと思った鍛冶のシステムも、ここまでいくと結構達成感がある。せっかくなので耐久力回復のデメリットも気にせず持っている装備に補強材をくっつけまくる。キャラのステータスもガンガン上がっていってかなり楽しい。進行度を進ませないために避けていた頃はいまいちこのゲームを楽しめてないと感じていたものだが、やっぱりロマサガは戦闘してナンボだと今なら思える。

 

しかし成長はしていくものの、ゲラ=ハの攻撃が妙に当たらないと思っていたら器用さが全然成長していなかった。どうもこのゲーム、キャラの成長補正と行動による成長補正があって、使っている武器なんかによってはあまり成長しないステータスがあるようだ。術師のバーバラは腕力が20以下だし、ディアナの知力に至ってはたったの9しかない。脳筋すぎる……。ゲラ=ハの武器を打槍・大型剣・両手大剣にしていたのが多分マズかったのだろう。大型剣を長剣に持ち直すことに。トカゲはレフトハンドソード(伝説の剣)でも振り回しておけ!

 

 

成長の喜びを噛み締めつつ、次はグレートピットのアディリスに会いに行く。道が狭くて敵を避けるのも難しいダンジョンだったが、これを避けなくてもいいとなると楽しくてしょうがない。思わずダンジョン内の敵を全滅させてしまう。おかげでまだ開けていなかった宝箱も開け放題。アディリスの依頼は昆虫を増やすことだった。一旦地上に戻り、ふたたびグレートピットを潜りながら敵を倒す。昆虫をランキング一位にするとアディリスから大陸蛇の杖を貰う。グレートピットを往復するうちにこのダンジョンの作りもだいぶ分かってきた。もし二週目をやることがあったらその知識が役に立つこともあるだろう……。

 

最後にスカーブ山のタイニィフェザーに会う。最初は面倒だった登山も今は呼吸をするのと同じくらい楽勝に思える。タイニィフェザーの依頼は自分のエサとなる獣系を増やせということだったが、いくら獣以外を倒しても獣が一位になってくれない。仕方がないので近所のクリスタルレイクまで出張し、ランキング一位の魚類を倒しまくることでようやく獣が一位になった。タイニィフェザーから翼の槍をゲット。タイニィフェザー召喚による石化くちばしは低確率ながらSFC版では唯一ラスボスを一撃で倒す可能性があったのだが、さすがにミンサガでは無理だろうな。

 

それにしても四天王、どいつもこいつも自分の食料のためにモンスターを増やせと言ってくるのだが、フレイムタイラントだけ自分が食べるためじゃないので自分の中で評価が上がった。地域の支配者としての貫禄もあるし、見た目もカッコいい。やっぱり推すならフレイムタイラントだな。

 

 

戦いまくった影響でモリモリ強くなった。最大HPは600に達し、ステータスも軒並み50に届こうかというところ。最高クラスの技も増え、武器も鍛えられ、これならサルーインも倒せるんじゃないかと思える程度に自信もついた。だがもう少しイベントが残っている。雪国バルハラントにある氷の湖の中には古代の城が存在していた。終盤になると湖の氷が解け、城に入ることができるようになり、そこには邪のディステニーストーン・オブシダンソードが眠っているはずだったのだが、進行度20になってもまだ入ることができなかった。

 

しかし戦っているうちに進行度がいつの間にか20以上に増え、最終的には進行度ゲージが一周した。もしかしたら今なら凍った城に入れるようになるのかも? と思い行ってみるとまだ城には入れず、なんだか妙なデザインの妖精が城の前に待ち構えていた。なんでももうすぐ消えるから、カクラム砂漠の地下にある伝説の湖に自分の髪の一部を持っていって欲しいらしい。えー、この期に及んでまた砂漠の地下に行かなきゃいけないのか。修行の一環だと思えなかったらちょっとうんざりしていたかもしれない。さっさとお遣いを済ませ、次こそ凍った城を攻略していく。