四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

ロマンシング・サガ ミンストレルソング二周目Part3

 

進行度16にになり終盤のイベントが発生し始める中、主人公の一人シフの地元であるガトの村の村長に話しかけることで始まるイベント”バルハルモンスター”を開始した。雪国バルハラントにある3つの洞窟にいるボスを退治するイベントで、本来なら序盤のイベントなのだが、シフをPTに入れているときに限り他の主人公でもいつでも始めることが可能になる。クリアすると端金とジュエルが手に入るのだが、このイベントはなんと進行度が進むたびに受けることが可能で、一周につき最大32回までイベントを行うことができるらしい。

 

だが1回クリアするごとに難易度が上がっていき、三段階目になると序盤ではとても敵わないようなモンスターが出てくるので中盤くらいまではおそらくイベントクリアー自体が覚束ない。終盤のイベントは一周目と内容がほぼ変わらないので、そちらをクリアするかたわら寄り道のようにバルハルモンスターをクリアしてジュエルを稼ぐ。そうしているうちに進行度20に到達、ラストバトルに向けた最終イベントが始まる。

 

 

ところで残ったイベントをやっていたら、騎士団領のテオドール乱心イベント終了後にある竜騎士のイベントが一周目とは違う変化を見せた。龍陣を出したあとナイトハルトが出てこないので一騎打ちが起こらず、竜騎士が死ななかったのである。生きていても特に反応がないので、竜騎士のいる竜の谷にもう1回入ってみると今度は竜騎士ミニオンが戦っている。竜騎士に加勢してミニオンを倒すと今度は勝手にパーティーに加わっていたが、さすがにLP5は低すぎると思う。そして一周目ではナイトハルトにパクられたミルザの遺産、武神の鎧を入手。LP防御の効果があり、デスと戦うときには役に立ってくれそうな感じ。竜騎士は酒場で外せなかったので、この後LPを0にして消えてもらった。

 

 

今回は時間経過でなくならないイベントをかなり残しておいたからか、最終イベントは”オールドキャッスル”となった。しかしここで新事実が判明、ミンサガでもSFC版と同じように特定のイベントをいくつクリアしたかで最終イベントが決まると思っていたのだが、ミンサガでは別の基準が設けられていたのだ。”恩寵値”と呼ばれるマスクデータが存在しており、イベントや戦闘を通した主人公の行動により上下、その現在の恩寵値によって最終試練、オールドキャッスル、冥府のうちのどれかに行き先が決まるのであった。

 

エロールの恩寵が高ければ最終試練へ、デス・シェラハ・サルーインの恩寵が高ければ冥府へ、そのどちらも高くなければオールドキャッスル行きになるようなのだが、恩寵値をコントロールすることによって三つ全部に行くことが可能になるという。SFC版ではこれは三地点制覇と呼ばれ、繊細なイベントコントロールが要求されていたのだがミンサガでは結構楽になったようだ。オールドキャッスルに行ける状態になってから、エロールの神殿に行き術をいくつか買ってみる。こうすることでエロールの恩寵値が上がるらしいが……ビンゴ。吟遊詩人から最終試練の話を聞くことができた。

 

残すところは冥府だが、二周目は冥府狙いでガラハドを殺害した。SFC版でも一発で冥府行きの条件を満たす方法だったのだが、ミンサガではどうやらそれだけではまだ不足のようだ。考えうる方法は戦闘中に”三柱陣”を出してデス・シェラハ・サルーインの恩寵値を上げるか、戦闘中に”恩寵”を出してエロールの恩寵値を下げるかのどちらかだろう。一周目でも極稀に発動していた恩寵にはそういった副次効果もあったのだ。そういうわけで今度はひたすらに戦闘をし、三柱陣を出しまくりつつエロールの恩寵を出す。

 

三柱陣は前→中→後の順で連携することで発動するので、連携し易い技でひたすら三柱陣を出す。エロールの恩寵は戦闘中LPの低い味方のLPを回復してくれるというものなので、ひたすら逃げてLPを赤字になるまで下げておく。飽きるほど戦闘を繰り返したのちに吟遊詩人に話しかけるとようやく冥府の話を聞くことができた。これで三地点制覇だ!と言いたいところなのだが、ここから先は注意が必要で、行った先でサルーインの居場所を聞いてしまうと他の場所に行くことができなくなってしまうらしいので気を付けなければならない……。

 

 

とりあえず冥府に行ってみようと入り口のあるトマエ火山に向かったのだが、なんと冥府の扉の前にフレイムタイラントミニオンに乗っ取られた姿である、強化版四天王ことブレイズスレイブが立ちはだかっているではないか。これはまったくの想定外で、何の準備もせずに戦闘になってしまったせいで普通に全滅した。常時セルフバーニング状態で迂闊に攻撃したら反撃を受けてしまうのはズルいと思う。準備のために炎耐性装備を倉庫から出してくるついでに先にオールドキャッスルへ行くことにした。

 

オールドキャッスルはウソの村に近い山の中にある古い遺跡で、中にいる巨人を倒すことで石像が出現、二つの石像を向かい合わせにすることで扉が開くという仕掛けがメインのダンジョンである。SFC版では敵と宝箱がワンサカあって通り抜けるだけでも非常に苦労させられる場所だったのだが、ミンサガでは静かなものである。一番奥にある大きな井戸に入り、地下の洞窟を抜けるとそこははるか昔、光の神エロールの時代より前から存在している古の巨人の隠れ里があった。

 

 

巨人の里では神々の武具が巨人たちによって製造されており、金がある限り買うことができるはずであったが、そういえば里長に話しかけてサルーインの居場所を聞いた後じゃないと店を利用することができなかった! 結局何もせずに巨人の里を後にし、地上に戻ることになった。結局あのブレイズスレイブを先に倒さなければいけないようだ。

 

耐熱手袋、スカーレットローブなどの強い火属性耐性を持つ防具、武器だけど属性耐性を持つ精霊石の杖などをありったけ持ち込んでブレイズスレイブに挑む。普通に攻撃したらセルフバーニングによる反撃を受けるため、一人がパンチでバリアを剥がし、残りのメンバーで攻撃と回復を繰り返す。さいわい炎属性攻撃ばかりなので耐性があればダメージはそれほどではなく、ジャンによる炎の杖を介したリヴァイヴァの保険もあってかなりの長期戦になったものの危なげなく勝利できた。倒すとコスモエッグという武器を入手。サガ・フロンティア2のラスボス・エッグにかけたものか? まあこれでようやく冥府への道が開けた。

 

 

ブレイズスレイブのいた広間の奥にある扉を抜けるとそこは三途の川。船に乗って彼岸へ行くとそこが死んだものたちが魂になって存在している冥府である。そこにはほら、我々が手にかけたガラハドの姿が……。縁起の悪い場所を通り過ぎると今度はひとけの無い建物の中で、SFC版のようにモンスターあふれる魔境のようなダンジョンを抜けて最奥にいるデスのところに向かう感じにはなっていなかった。飛び石をジャンプで渡っていると更に下の階層に着き、その奥へ向かうと巨大な扉がある。そこが冥府を治める神・サルーインの兄であるデスの部屋である。

 

厳かに登場したデスはSFC版のときのようないかにもな死神の姿ではなく、なんとも例えようのない姿をしているもののえらく雰囲気がカッコよくなった。しかしこのデス、冥府の支配者とは名ばかりで部屋にやってきたクローディアの頼みを多少の代償があるとはいえ聞いてくれる。サルーインの居場所については特に何も要求されずに教えてくれるので普通に親切ですらある。ただし武器や防具を手に入れるには味方一人の命と引き換えにしなければならないし、死んだものを生き返らせるにはLPを永久に失うことになるので、まったくのノーリスクというわけではない。試しにセーブして剣と鎧を貰ったが、あまりにも使い道の思い浮かばないクソ装備だったのでリセットして見なかったことにした。

 

多少の罪悪感はあったので、殺してしまったガラハドをデスの力で生き返らせてみたがたったのLP1でいいのかと驚いた。SFC版だと最大HPを50くらい取られた記憶がある。そして一応戦いを挑んでみたのだが、高い攻撃力に即死攻撃とLP削り攻撃を多様する強敵で、無策ではとても勝てそうにない。SFC版のデスは火力そのものはHPが三桁しかないのに四桁ダメージを食らわせてくる化け物だったのだが、1ターンで死ぬ程度のHPしかない代わりに何度倒しても生き返った。だがこちらは普通に強い。いつかのリベンジを誓って冥府を後にするのであった。

 

 

地上に戻り最終試練を難なく終わらせると、これでようやく巨人の里を利用する準備が整った。巨人の長に話しかけるとサルーインの居場所と共に店を利用できるよう協力してもらえるようになる。そして意気揚々と武器屋を除いてみると、うおっ…凄…くないなこれ!? 装備の値段はそれぞれ30000と凄いのだが、性能はそこまで金出してまで買うようなものだろうかと冷静になってしまう。SFC版のときはそもそも足装備は貴重品だったので靴が買える事自体嬉しかったのだが、ミンサガでは別に足装備は貴重でもなんでもないし、火の鳥から身を守るための火神防御輪もそこまで重要なものではなくなった。あまぐもの腕輪に関してそもそも論外。アイスソードミンサガでは使いにくくなりSFC版のような最終兵器感は無い。

 

うーん、正直オールドキャッスルに来るメリットもそれほどないな…と感じていたところ、マルダーの盾の安さが目に入る。SFC版のときは30000もした上に産廃という超罠装備だったのだが、ミンサガでは盾は普通に役に立つし、マルダーの盾自体は値段のわりに性能がいい。これだけを幾つか買って、後は何も用がなくなった。SFC版のときは本当にオールドキャッスルに来るのが嬉しかったのに、ミンサガではなんかいまいちな感じになっちゃったな……と落胆を隠せない。

 

 

巨人の里から戻り、次にやったことは強化四天王狩りであった。ブレイススレイブが多分最強だというのは常時バリアの状態から行ってもなんとなく分かっていたことなので、残りは準備しなくてもそれほど苦戦はするまい……と舐めていたのだが、実際その通りになった。まずは強化水竜である濁竜。なぜか単体攻撃しかしてこなかったのであっさり撃破。その次は強化タイニィフェザーであるイノーマスウィング。こいつは一応全体攻撃を仕掛けてきたが、火力が低かったので苦戦はしなかった。

 

最後に強化アディリスであるキルリス。基本的にミニオンに乗っ取られた強化四天王はみんなちょっとキモくなるのだがこいつのキモさは群を抜いている。強さもブレイズスレイブの次くらいには強く、お供のキルリスヘッドがたくさんいるので手数が多くわりと苦戦する。全体攻撃でキルリスヘッドを始末しようとするものの2ターン全力で攻撃しても死ななかったので逆にピンチになり、総崩れになりそうなところだったが六体いたお供がいなくなればちょっとHPの高い敵でしかない。それぞれ倒してエピックヒーロー、ロードオブカオス、デストロイヤーを入手。全部斧。それぞれが特殊な固有技を持っているが、いつか試しに使ってみようか……。

 

 

色々あって進行度は最高の22になった。ということは進行度が高いほど宝箱の中身が良くなるという噂を耳にして残しておいた宝箱がようやく開けられるということ。一周目でもクロスクレイモアなんかの貴重品も入手できたが、今度は何が取れるのか無茶苦茶ワクワクする。そうして世界中のダンジョンをもう一度巡って宝箱を開けていった。まさに至福のひととき。

 

武器は最強の両手斧ヴォーパルアクス、最強の細剣エスパーダ・ロペラ。店売りされているが長剣としては最高峰のスキアヴォーナ、最強の棍棒ろばの骨、強力な刀クレーンプリンセスなどがざくざく手に入った。防具はシルバーマスク、ラバーソウル、アースガード、魔石の仮面などの耐性装備の数々。石化を防ぐ黒の石鎧に土術を無効化するタイタスグリーブなどを入手。ずっとやっていて気が付いたが、この世界には中身がある程度決まっている宝箱とそうでない宝箱があるようだ。

 

完全に中身が固定されているものもあるが、カテゴリーだけ決められていて中身は進行度(敵ランク?)で決まるものもあるらしい。そこである程度中身が武器か防具で絞れたら、リセマラしてしまったほうが良いものが手に入る確率がぐっと高まる。特に耐性装備なんかは複数欲しいので、このやり方で集めてしまうのがいいと思う。特にシルバーの洞窟の出入り口付近にある宝箱は武器と防具がひとつづつあり、洞窟を出入りすることで中身が変わるのでかなり狙い目の宝箱のように思えた。

 

 

そして次は序盤から溜めに溜めた宝の地図を使って財宝を入手する! ここでトレジャーハンターのクラスがようやく役に立つ。トレジャーハンターの効果は財宝で入手できるアイテムが良くなるとかなんとか。財宝は地図に設定されているサーチレベルが高いほど良いものを入手しやすくなるようなので、そういう地図を発掘するときは当然リセマラを行った。その結果、PS2ミンサガのときはあまりの入手確率の低さに”狂人剣”とまで呼ばれていた伝説の武器・青の剣を一本入手できた!

 

この名前が表示されたとき思わず悲鳴を上げてしまった、それくらいの逸品だ。大型剣のカテゴリーは武器の入手性の低さからいまいちカテゴリー的に恵まれていないのだが、青の剣があれば話は別だ。その他にも竜槍マリストリクなどのレアアイテムを入手したが、さすがに最高レベルの装備は入手率はかなり低いようで必要以上に粘るのはやめた。時間がいくらあっても足りない。しかしこの結果には非常に満足している。リマスター版は入手しやすくなっていると聞いたが、青の剣の名前の響きが持つ魔力はやはり凄い。

 

 

宝箱探しに世界中を探し歩いているとき、エスタミルの下水道の一角にシェラハ神殿なるものを発見した。その奥には時空の歪みがあり、別のダンジョンへと繋がっていた。そこにはシェリルの意識を僅かに残したシェラハが待っておりさらに奥へと誘う。いまだかつてない敵シンボルの数を掻い潜って奥に待つシェラハの元に辿り着くと、これまでは光のダイヤモンドで押さえつけていた闇の力が抑えられなくなったサルーインの妹シェラハと戦闘になる。三邪神最高の魔力を持つだけあって、既にラスボスも倒せるくらい成長したPTでさえなす術なく全滅してしまった。まだまだ楽しめそうじゃないか、このゲーム。