四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

『サマータイムレンダ』#01~#06まで視聴。

今はアニメを配信でしか見なくなったのだが、面白いらしいと聞き及んでいた『サマータイムレンダ』はディズニープラス独占だったため足が遠のいていた。しかしつい先日その縛りから解き放たれ、各種配信サービスでも見ることができるようになったので観始めたのだが……止まらなくなってしまった。

 

主人公である網代慎平は幼馴染である小舟潮の訃報を聞き、二年ぶりに和歌山にある日都ヶ島に帰ってくる。葬儀に参列する慎平だったが、かつての友人である菱形窓から潮には他殺の可能性があると教えられ、潮の妹である澪からも姉は何者かに殺されたのだと訴えられる。この島には住民と同じ姿をした”影”が現れることがあり、自分と同じ影を見たものは死んでしまうという伝承があった。澪は潮が死ぬ前に、その影を見たと言うのだ。その日から慎平の周囲に奇妙な出来事が起こり始める。そして潮の死について何も分からないまま、慎平は突然現れた二人目の澪に殺されてしまう。だが慎平が再び目覚めたとき、そこは島に着く直前のフェリーの中であった……。

 

伝記ホラー要素の強い、謎が謎を呼ぶストーリーのループもの、そしてちょっとしたグロという組み合わせは『ひぐらしのなく頃に』を連想させる。そして人口700人ほどの美しい海に囲まれた小さな島というロケーションで雰囲気もバッチリである。主人公と幼い頃から一緒に暮らしていた姉妹、島を訪れた黒ずくめの謎の女性、そして島に暗躍する影のせいで誰が敵で誰が味方か分からないという緊張感。グイグイ話に引き込まれていく。

 

最初はまるで状況が飲み込めないうちに殺されてしまうのだが、主人公の慎平は物事を俯瞰して見る癖があるという、いわゆる考察厨である。巻き込まれている状況にも冷静に対処し、試行錯誤を試みる。そのおかげでループしても必要以上に取り乱すことがないのでそういう点でのストレスは少ない。

 

だがそれ以上の、想像を超えた出来事に巻き込まれてしまうのもお約束である。とにかく次はどうなる? という展開の連続なので、一気見に向いた作品だと思う。1話を見たら2話が見たくなるし、2話を見たら5話まで見ずにはいられない。そして5話を見たらその続きも見ないわけにはいかなくなった。特に5話では凄惨な光景が繰り広げられつつ事件の張本人をチラ見させたりして、こういう話だったのかと認識を改めることになった。

 

ループものは起こった出来事を印象付けなければいけないためか、胸に顔を埋めたりパンチラしたりといったラッキースケベなハプニングが繰り返される。個人的には嬉しいが、視聴にあたっての障壁にならないよう祈るばかりである。特に澪の縞パンは毎回見せなければいけないノルマでもあるのだろうか?

 

物語も非常に面白いが、何より登場人物の一人である南方ひづるが良い。長身で眼鏡でロングヘアー、真夏なのに黒のパンツスーツに身を包んだ飾りっ気の無い容姿に、日笠陽子の知的で落ち着いた演技がバッチリ嵌っている。うーん、自分の求める眼鏡キャラの理想に限りなく近い。ついでに巨乳だ。一目でハートをガッチリ掴まれたものの、序盤はあまり出てこなくてやきもきさせられたのだが、6話でようやくスポットが当たったので色々な意味でこれから楽しみである。