四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

初めてのロマンシング・サガ ミンストレルソング・リマスターの続き4

 


 

進行度は11に達し、いよいよ後半戦に突入だ。中盤のイベントラッシュ、まずは比較的時間制限の厳しい”コンスタンツ誘拐”から終わらせることにする。フラーマによってダンジョンの場所は既に分かっているので、後はそこに行くだけだ。

 

SFCの頃の何層にもわたるダンジョンを想像していたせいか、ちょっと拍子抜けするほど浅い洞窟だった。石像を4つある床の模様の上まで動かすことによって扉が開いたり、敵が出てきたりするという仕掛けがあるのだが、これがたったの二つしかない。そんな馬鹿な。ただしボスのオーガ二体とゴブリンメイジャン二体の組み合わせはなかなか手強かった。だが二つの月の神殿のミニオン・ワイルに比べれば大した相手ではない。

 

 

コンスタンツを助け、テオドールから名誉騎士の称号を叙されるのだが断ることもできる。最初はいわゆる無限ループかと思ったのだが、何度も断っているうちにテオドールが根負けし7000金をゲット。楽なわりに美味しいイベントだ。SFC版のときは得るものが少なかったのでやらないことも多かったイベントなのだが。

 

その次に向かったのはクジャラートのマラル湖にある水竜の神殿。見張りの兵士を水に突き落とし、船を奪取する。湖の上に浮かぶ立派な神殿が、水竜の祀られている場所なのだ。

 

 

神殿の中には扉がたくさんあるのだが、鍵がかかっていてどれも開けることができない。よって必然的に一本道とさほど変わりはなく、導かれるままにあっさりと水竜のところに辿り着いたのだが、そこは今まさにトゥマンが水竜に娘を生贄に捧げようとしているところだった。いや捧げようとしているのではなく、捧げ終わったところだ! その報酬としてトゥマンが水竜の指輪という強大な魔力を秘めたアクセサリーを受け取り、止めに入ったこちらに戦いを挑んでくる。

 

トゥマンの取り巻きを倒した後、水竜が見ている前でトゥマン本人と戦う。水竜が近すぎて最初は一緒に襲いかかってきたのかと思った。術の力を強めるという水竜の指輪の力を得たトゥマン。どうせ大したことないだろうと思ったのだが、使ってきた術はなんと『オーヴァドライブ』。その名前を見た瞬間背筋がゾッとした。サガフロンティアにも同名の術があり、全てのJPを使用する代わりに最大8回連続攻撃を可能にする最強の術だったのだ。

 

 

ミンサガにおけるオーヴァドライブは五回連続行動を可能にするものらしい。幸い単体攻撃しかしてこなかったので全滅こそしなかったものの、PTは半壊状態にまで追い詰められた。なによりSFC版では単なる雑魚だったトゥマン(昔はハルーンという名前だった)にやられた精神的ダメージが大きい。それほどまでにオーヴァドライブの衝撃は大きかった。

 

トゥマンを倒し水竜から娘を取り返そうとするものの、既に生贄として扱われている娘を取り返すには、単に指輪を返すだけではいけないようだ。ということは貰っちゃっていいのかこの指輪。水竜には娘と引き換えにアディリスに貸している”雨雲の腕輪”を取り戻してこいと言われてしまう。もちろん戦って倒すという方法で解決を試みることも可能だが、ミニオンに負けて力を蓄えている最中のバーバラたちが水竜に敵うわけもなく、水竜の言う通りにするしかなかった。

 

 

アディリスとはこのマルディアスの自然界に君臨している、いわゆる四天王と呼ばれて畏れ敬われている存在のうちの一匹である。かつて神々の戦いにおいて、邪神サルーインはモンスターを生み出すことで光の神に対抗しようとした。その中でも特に強大な力を持つ四体のモンスターが、水竜・アディリスタイニィフェザーフレイムタイラントであった。

 

しかし四天王はモンスターをただの手駒としかみなしていない自らの創造主に反発、光の神の側につき勝利に貢献することになった。そしてサルーインが封印された現在においても、四天王おのおのがそれぞれの支配地域を治めており、今もなお伝説として語られ信仰の対象になったりしているのだ。

 

 

そのアディリスはバファル帝国の領土内、ベイル高原にぽっかりと空いた大穴・グレートピットの底に棲んでいる。自然界の主だけあって、棲んでいる場所もダイナミックだがその分会いに行くのも一苦労だ。穴だから……マップアビリティはジャンプか、クライミングか? 事前にレートピットの財宝の地図というものを手に入れており、それを手に入れるには”財宝サーチ”と”財宝発掘”のアビリティを入れておかなければいけなかった。敵回避用の”ステルス”と”忍び足”は外せないし、スキル枠が5つしかないこともあって、ジャンプかクライミングのどちらかは諦める必要がある。このときはジャンプを選んでしまったのだが、結果的には最悪の選択だった。

 

大穴だけあって比較的敵の密度は低い。クライミングのスキルがあったらショートカットができて楽だったんだろうなと思える場所が多々あった。そして財宝がどこにあるのか全く分からなかったので、結果的に財宝サーチを付けた意味は全く無かった。そして地の底にいるアディリスと対面する。アディリスSFC版では翼の生えた竜の姿をしており、とても地竜といった感じの見た目ではなかったのだが、ミンサガではだいぶそれらしい姿になった。雨雲の腕輪を返してくれと言ってみたところ案外簡単に返してくれそうだったのだが、タイニィフェザーから”疾風の靴”を借りてきてくれとお願いされてしまった。

 

 

この四天王関連のイベントはぶっちゃけて言えば壮大なおつかいである。そしてこのアディリスこそ、通称借りパクのアディリスと呼ばれており、自分の道具を何も持っておらず他所から借りてしかいない奴なのだ。お役所レベルのたらい回しだが、四天王に戦いを挑んでもやられるだけなので素直に言うことを聞くしかない。

 

タイニィフェザーの住むスカーブ山はローザリアのクリスタルシティからさほど遠くない場所にある。しかし非常に険しい山として知られ、山頂まで登りつめたのはわずか二人だけという噂がある。そしてこのスカーブ山こそ、このゲーム的に一番の難所であった。あまりにも道が狭く、敵がまったく避けられないのである!

 

 

進行度を抑えながらイベントをこなしたいこちらの思惑とは正反対の展開だ。もちろん山だけあって今度こそクライミングのスキルをつけてきたのだが、あまりにもスキルを使用する場所が多く残り回数に不安が募る。スキルの回数が足りなくなってもLPを使用して強引にスキルを使うことができるのだが、ステルスや忍び足も使わなければいけないことも考えると、完全にジリ貧になってしまう。

 

何回戦闘したのか覚えていないが、なんとか山頂までやってこれた。勇気の証として名高いタイニィフェザーの羽を拾い上げると、そのタイニィフェザー本人が姿を表す。SFC版のときはデカい鷲のような姿だったのだが、ミンサガではなんか空飛ぶオウムガイとでもいえばいいのか、変な造形になってしまったタイニィフェザー

 

 

アディリスに疾風の靴を借りてくるよう頼まれたと伝えると、その代わりにトマエ火山に棲んでいるフレイムタイラントから”火神防御輪”を貰ってこいとまたまた頼まれてしまう。しかも今度は借りてこいとか取り戻せじゃなくて貰ってこいと来たもんだ。よくよく考えてみるとウハンジの娘を取り返すための話が、なりゆきで本当に面倒な話になってしまったな……。

 

グレートピットとスカーブ山で進行度が二つも上がってしまった! 現在進行度13。煙玉を使うことでノーリスクで戦闘回避できることをようやく理解したので、これからは極力そうすることにする。ただし煙玉も無制限に使えるわけではなく、薬草を採取し薬屋で補充してもらわなければならない。手間がかかる……。

 

 

さっそくリガウ島に上陸。唯一の街であるジェルトンはモンスターの襲撃を受けており、町中でも油断できない。この地域のモンスターを支配しているのは四天王であるフレイムタイラントのはずで、そういう意味でもフレイムタイラントに会いにいかなくてはならなくなった。草原を通り抜け島のはずれにあるトマエ火山へと向かう。

 

火山の内部は溶岩が道を塞いでいる箇所がいくつもあり、今度こそジャンプが役に立つときがやってきた。そして煙玉を利用して戦いを避けながら奥へと進む。そのおかげで数えるほどしか戦闘をしないで済んだ。そして火山の中心部で、四天王フレイムタイラントとの謁見を果たした。

 

 

四天王はモンスターのわりには話の分かる奴らだ。ジェルトンのモンスターの件を問い詰めると、自分の支配下にいるモンスターとは別にそうでないものもいるらしい。今街を襲っているモンスターはミニオンによって唆されたものたちなのだが、普段モンスター同士はお互い不干渉を決め込んでいるため放っておいたらしい。しかしフレイムタイラントは千年前にサルーインを裏切って以来、この秘境で密やかに生活しておりその立場を変えるつもりもないという。その証拠としてジェルトンのモンスターに睨みを効かせて大人しくさせてくれると約束した。

 

そして本題である、タイニィフェザーの依頼である火神防御輪の譲渡。その見返りにフレイムタイラントが求めたのはアイスソードという伝説の武器である。炎の化身である自分を脅かす冷気の刀身を持った武器が自分の手元にあれば安心できるというわけだ。アイスソードはアルツールの街の武器屋で販売しているのを見かけたが、お値段はなんと20000金。さすがにそれを支払う余裕はないので、ちょっと戦ってみようかな……?

 

 

しかし一撃500程度のダメージを受けるので、到底敵う相手ではなかった。だが負けても全滅扱いにならず、こちらも技をバンバン閃くので道場としては使えそうな相手だ。倒すのを諦めてアイスソードを持ってくることを約束し、帰りはフレイムタイラントの粋な計らいで近道を使い一瞬で地上に戻ることができた。そしてアイスソードを求めてアルツールの街に向かったのだが、ここでSFC版では想像できなかったトラブルに見舞われることになってしまった……というところで今回は終わり。