四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

ヴァニラウェア新作『ユニコーンオーバーロード』体験版を遊ぶ。その2


大陸に渡ってきて最初のボスを倒した後にスカーレットの救出という目標はあるのだが、そのための戦力増強という名目で各地を解放していくという実質的な自由行動になる。自由行動になると戦闘マップだったところを自由に操作して色んな場所に行くことができるようになり、とりあえず指示に従って開放したばかりの近くの砦に入る。

 

砦では部隊の拡張として組んでおける部隊の数や、一部隊あたりに組み込める人数を増やしたり、クラスチェンジしたりネームドキャラ以外の兵種を雇ったりすることができるのだが、名声の値が足りないので今はほとんど何もできないも同然だ。ここでも指示された通りアレインの部隊の人数を二人から三人に増やす。これにはさきほどの戦闘の結果手に入れた勲章が必要だが、戦闘参加人数が二人から三人に増えるのは大幅に戦闘が楽になるのでとりあえず全部隊やっておく。

 

 

解放した街に立ち寄ることもできるが、フィールド上で採取できる品物を納品して復興させるまでは武器屋と道具屋以外は利用できない。武器屋を覗くとトゥルースピアという攻撃が必ず当たるスキルを持つ槍が売っており、安いこともあって買っておくことにした。他にも新兵シリーズという獲得経験値の増える武器防具が売っていたが買おうかどうか迷う。一番高いルーンソードは剣士でも魔法攻撃が可能になる剣で、ホプリタイ対策になりそうだが高すぎて手が出ない。とりあえずその辺をうろついて集めてきた品を納品すると無事街が復興し港が利用できるようになった。船に乗るとパレヴィア島に戻ることができ、そこでもアイテム採集したりサブクエストが発生したり色々ある。この後またここに戻ってくるんだろうな~と思えるようなオブジェクトが島にいくつかあるので今後の展開も楽しみになってくる。

 

 

こうやって砦で部隊を拡張して街を復興させて部隊を強化、サブクエストや納品を繰り返して報酬ゲット…というのがこのゲームの基本パターン。仲間の人数が増えてくると管理も大変になるし、結構やることは多い。ちなみにこの体験版は5時間遊べるらしいのだがこの時点で残り時間は4時間とちょっと。プロローグやチュートリアルの分の時間は加算されていないし、編成画面を開いている間のカウントは止まってくれているので良心的だと思う。

 

そろそろ次に進むか……と思っていると、北・南・東に行くルートがある。北へ行くと魔術師のたむろする遺跡のある地域(推奨レベル5)へ、南へ行くと盗賊の暴れている街(推奨レベル3)が。そして東には傭兵のいる壁に囲まれた街(推奨レベル5)がある。これは多分盗賊のところに行けということなんだろうというのはだいたい分かる。こっちはまだレベル3が何人かいる程度だし。

 

 

解放していない地域には敵がうろついていて接触すると戦闘になる。残HPの割合が高ければ勝利でそのまま行動できるが、負けると最後に立ち寄った拠点に戻される。それ以外のペナルティが何もないのでこれは実質ノーリスクみたいなものだ。つまりMAP上の敵を避けていけばどこまでも行けるのでは!? 思い切って敵地を突っ切ってみると本当にどこまでも行ける。さすがに元コルニア国の領土の外に出ようとするとスカーレット救出を優先するために止められてしまうが、コルニア国の中心にある城のある場所を除いてはぐるりと一周できて、この先の展開に関わりそうなものを色々と見て回ることができた。落ちているアイテムも取り放題でだいぶ懐も暖まる。こういうの好き!

 

 

北の方の謎の魔法陣の上でセルヴィというシャーマンが話しかけるだけで仲間になった。シャーマンはデバフを得意とする兵種。どれくらい使えるのかはわからないが、とりあえずこれで3部隊×三人の頭数が揃う。一周して元の場所まで戻ってくると残り時間はあと2時間ほど。ろくに戦いもせず夢中になって探索していたらこんな時間になってしまった。そろそろ先に進まなければ……。

 

 

最初の上陸地点から南へ進んで黒爪盗賊団の勢力圏へ。今度の敵のメインはこちらにも一名いる高回避率を誇るシーフ。だがたった一人で盗賊団に抵抗していたハンター・ロルフがこちらに協力してくれる。ハンターは必中のスキルを持つためシーフに対して相性がいい。おまけにハンターをリーダーに設定している場合、範囲内にいる味方に対してアシスト攻撃を放ってくれるのである。逆を言えば敵にハンターがいた場合アシスト攻撃をされる場合があるので、敵の攻撃範囲を常に確認しておきたい。

 

ハンターとトゥルースピアの必中攻撃のおかげでシーフ相手も難なく制圧。ただ敵も味方もシーフは避けまくるので必中が無かったらマジで泥仕合になりそうな感じだ。盗賊のリーダーであるギャメルは病気の妹がいるんだ!とお決まりの命乞いをやってくる。めちゃくちゃ嘘っぽいけど生かしておいたら後で仲間になるのかなぁと思って生かしておくことにする。いや普通に悪人だしあんまり使いたくはないけど……。

 

 

次のマップはトラヴィスの旧友であるブルーノが相手。こちらの攻撃に反応してHPを回復するグラディエーター、障害物を乗り越えて進んでくるグリフォンナイト、アシスト攻撃の威力が上がり射程距離が延びる設備・見張り台など新しい要素がどんどん増えてくる。見張り台にいる敵はレックスの持つブレイブオーダー・アトラクト(挑発)でおびき寄せることができ、直接戦闘ではあんまり活躍できないレックスにようやく役割が見出だせた。ブルーノを倒すとトラヴィスの説得に応じて仲間に。物理防御の高いホプリタイとは違い、グラディエーターは自己回復と列攻撃のスキルを持つのでより攻撃的だ。

 

 

その次は教会のクレリックシャロンを守るために天使と呼ばれている有翼人オクリースと共に黒爪盗賊団の弓使いマンドランと戦うマップ。今度は見張り台が川の向こう岸にありアトラクトを使っても呼び寄せられないので、空を飛んで進めるオクリースを使って先に敵を排除しながら進む。途中敵がアトラクトを使ってこちらを操作不能にしたり、敵本陣への道とは別の道から敵援軍がでてきたりとなかなかヒヤヒヤさせてくる。この辺はまだこのゲームではこういうことが起こり得るということを教えるチュートリアルのようなものという感じ。敵援軍のシーフがこちらの本拠地に攻撃してくると思い足の早いジョセフを急いで戻らせるが、敵がやってきたのが軍資金を盗んで逃げるという地味に嫌らしい攻撃だったのには脱力した。

 

敵のリーダー・マンドランはフレイムボウによる攻撃で継続ダメージを受ける炎上の効果を与えてくるので、物理防御の高くても油断できない相手だが、前衛のシーフがいなくなれば所詮はただの紙装甲でしかない。倒すとギャメルとまったく同じ命乞いをしてくるが後のことを考えて生かしておく。仲間からもおまえおかしいよと言われるアレイン。そりゃそうだ。スカーレットと違って純粋な回復役であるクレリックシャロンが仲間になり、4部隊×3人が埋められるようになって解放軍もだいぶ賑やかになってきた。

 

 

 

次のルートは北と南に別れており、北の城塞都市バールバチモへと進んだ。見るからに守りの堅そうな街で、三つの門をそれぞれ重装兵が守っている。魔法使いがいないと大変かも?とこれ見よがしにアドバイスされてちょっと嫌な予感がするものの構わず攻める。今回はバリケードが新規に登場。何回もぶつからないと壊せないので遅延戦術にはもってこいだろう。

 

バリケードと門番を排除して中に入ったはいいが、他の門を守っていた重装兵も中に入ってきて乱戦になる。戦いたくないのに接触して戦闘になってしまう! スタミナがどんどん削られていく! やっぱり魔法使いを連れてきた方が良かった…と後悔したものの、最後はジョセフによるゴリ押しでリーダーのモルドンを倒してかろうじてクリア。無策で攻めるのはそろそろ辛くなってきた……。

 

今度は命乞いではなく慕っている街の住民からモルドンの処刑を止めるように嘆願されて仲間に。モルドンの兵種ウォーリアーは鈍器攻撃によって重装甲に対して特攻を持つので使い所が限られそうだ。バールバチモはこの辺りでは一番大きく、交通の要衝のような場所にあるせいか設備がだいぶ充実しているが、その分復興するまでに必要な納品も多い。初めて登場した施設・宿屋は仲間と一緒に食事をすることで親密度が上昇する。親密度は同じ部隊で戦闘することでも上がるが、食事は一気に上がる。親密度が上がると会話イベントが発生したり同じ部隊に編成していると能力にボーナスが入ったりと地味に恩恵がある。そしてこの街の道具屋は店番が小さな女の子でかわいい。

 

 

とここで5時間のタイムリミットが来てしまった。5時間だけ遊べますと言っているわりにはセーブデータのプレイ時間が既に7時間越えてしまったので、体験版だけで相当遊べてしまった。手堅く面白かったし、かなり先の方のマップまで見られてボリュームたっぷりあったので、製品版までやる意欲が十分すぎるほど湧いてきた。発売は3月8日! つまり明日! やったぜ!