四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

初めてのロマンシング・サガ ミンストレルソング・リマスターの続き9

ゼルダの伝説をやろうと思ったが、どうやらブレワイのDLCをクリアしていないと出ない要素があるらしいというので、ティアキンは一旦中断しようということになった。だがそこでブレワイを再開する前に、クリアを目前に控えたミンサガをやはり先に終わらせなければいけないだろう。別にこのゲームがつまらないから後回しにしているわけではなくて、イベント・育成・キャラ・装備……どうするべきか迷っているうちに先に進めなくなってしまったのである。ここは一発気合を入れ直して、クリアまで一気にやってしまおう。


前回の記事から結構な間が開いてしまったが、幸いにもブログを読み返すことでどこまでやったか思い出すことができた。


 

 

騎士団領のテオドール乱心イベントを終わらせ現在の進行度は18。とりあえず世界中を周ってみたが、新しいイベントが起こる様子はなさそうだったので、宝箱に一切手をつけなかったジャングルの二つの月の神殿の再探索を試みた。神殿内部には固定敵を倒すと宝箱が出てくる部屋があり、非売品である霊石獣シリーズの防具や、店売りで5000もするガーディアンリングなどを入手。霊石獣シリーズは体力をアップさせる効果があるが、防御力が二回りくらい落ちるので多分使うことはないと思うが、ガーディアンリングは防御を10上げるアクセサリーでこれは嬉しい。

 

探索中に進行度が19になった。進行度カウンターを見ると次の20になったら何かが起こりそうな感じがする。帰りにピラミッドの前のランダム宝箱から黒の石鎧を入手。防御力がフィールドアーマーにわずかに劣るが、石化を防ぐ効果がある。いまのところ石化させる敵に出会ったことがないが、いずれ使い道が出てくるかもしれない……。

 

 

店売り品はだいたい買い揃えられたので、ここでそろそろ鍛冶屋に手を出してみようと考えた。使わなくても特に支障が無かったのでこれまで触れてこなかったが、使わないシステムがあるなんて、ゲームを隅々まで楽しんでいないような気がしてなんだか勿体ない。鍛冶屋はお金を払って武器防具を強化する施設だが、当然のことながら武器と防具で強化する方向性は大幅に異なる。

 

まず武器は性能(攻撃力)と強度を強化することができるが両方は強化できない。性能を上げて強度を下げるか、強度を上げて性能を上げるかしかできないうえに、武器ごとに何段階上げ下げできるかが違うのだ。そして素材をくっつけて、武器にその素材固有の補正値がかかる補強がある。うまく素材を選べば性能と強度の両方を上げることも可能になるし、適材という赤字で表示される素材で補強すれば、使用しているうちに馴染んできて武器が+1といった感じに性能が底上げされるらしい。だが一度補強してしまうと、宿屋に泊まることで回復していた武器の耐久力が補強を繰り返すことでしか耐久力が戻らなくなるので、無闇矢鱈に補強すればいいというものでもないようだ。

 

そして防具は物理と術の強化が可能だが、武器と同じく両方を強化することはできないものの、補強によって耐久力の回復が面倒になるなどのデメリットが存在しないため強化のハードルは武器に比べてだいぶ低い。そしてガーラルとヴェルニーという、マルディアス特有の金属で補強した場合なんと物理にも術にもプラス補正しかかからないのだ! これはもはややり得である。重さが大幅に増えてしまうというデメリットがあるのだが、正直重さが何にどれほど影響しているのかよく分かっていないので、この際気にしないことにする。やったもん勝ちだ!

 

防具の補強はまず物理に強いガーラルか術に強いヴェルニーにするか迷ったが、結局は合計値の高い(物理+30%、術+10%)ガーラルを選択した。割合強化なので元の数値が低い兜や小手の強化は効果が薄いので後回しにして、基本値の高いフィールドアーマーを補強していく。そして術防御を補強とは別に弄ってやることで物理・術ともに20%づつ強化されたフィールドアーマーが出来上がった。これを四人分。バーバラだけは術戦士の鎧という術使い向けの防具を強化する。

 

武器はとりあえず安易に弄るのが怖かったのでどこで拾ったか忘れた、エルマンの持っているレイピアに適材である白鉄鉱をくっつけた。強度を+3に上げていたのが一気に-1にまで下がってしまったが、性能は上がっている。技を使うと一気に耐久力が減るため、これから適材が馴染むまで恐る恐る武器を振り回していくことになる……。

 


ガレサステップそばのウソの村では、ソウルドレインという怪物の出現に騒然としていた。なんでも興味本位でガレサステップの中央にある遺跡を見に行った若者二人が遺体となって発見されたらしい。そのため村人たちは恐怖に恐れ慄いているのだ。中盤くらいから村でお祭りをしていたり動きが多少あったのだが、ここに来てようやくイベントが起こった。村の祭壇にいる不気味なカマの神官からソウルドレインの討伐を頼まれる。特にイベントがないのでやってみることに。

 

ガレサステップに赴くとそこは既に夜。中央の遺跡ではモンスターがぐるぐる回る謎の儀式をしていたが、触れても特に戦闘になるわけでもなくただ見ていることしかできない。そこにソウルドレインが出現、戦闘になる。ソウルドレイン戦は特殊ルールであり、敵の周りを5周回ると戦闘に勝ったことになる。だがそのためには敵の動きを止める(スタンさせたり、能力値を下げたりする)必要があるのだが、この回る回数というのがランダムなのでとにかくトライアンドエラーを繰り返すことになる。だがソウルドレインの使うブラッドフリーズの術法が厄介で、セルフバーニングのように触れたものに対して石化の反撃を行う効果があり、たびたび石化させられて戦力外になってしまう。

 

 

こいつとの戦闘は日を跨いだ。連携すると技の効果が出やすくなるのだが、連携自体がまずそんなに出ない。相手に攻撃を割り込まれてしまうのだ。だが攻撃の順番を操作するシステムを発見し、こちらの一番遅いキャラが最初に攻撃するよう調整することで連携は若干しやすくなった。ひたすら繰り出し続けるなぎ払い・衝突剣・しびれ突き・脳削り・草伏せ・イド・ブレイク……。たまに能力値を下げたりスタンさせたりしてぐるぐる回るチャンスが来るのだが一向に終わらない。全滅してやり直しをひたすら繰り返し、あまりに単調な作業に眠くなりながらやっていると、ある時知らない間に勝っていた。おかげでその瞬間のスクリーンショットは撮れなかった。悲しい。

 

 

苦労してソウルドレインを倒しても報酬はジュエルのみ。その後そろそろかな? と思いフロンティアへ向かうとウエストエンドの街は巨大な怪物によって破壊されていた。ジュエルビーストと呼ばれる、サルーインによって作られたディステニーストーンを埋め込まれた結果制御できなくなったという規格外のモンスターだ。SFC版ではヤバい奴という触れ込みのわりに1ターンで撃沈できる大したことのない敵なのだが、条件次第で何度でも蘇ってニューロードを侵攻し続け、最終的にはタルミッタの街までモンスターだらけにしてしまうというゲーム終盤を象徴するような存在である。昔はシンボルがリガウ島の恐竜と同じで、なんでこんなところに恐竜が? と思って当たってみるとジュエルビーストだったということがよくあった。そして倒したからといって特に何かあるわけでもないという踏んだり蹴ったりの存在である。

 

今回もそこまでじゃないだろうと思って戦ってみると、2ターン目に使われたジュエルブラスターという全体攻撃で500ダメージ食らって全滅。どうやっても勝てそうにないので諦めるしかなかった。帰りに崩壊したサオキ開拓村で村人が貯蓄していた3000金を貰っていく。ジュエルビーストに村を破壊されたときしか取れないお宝である。

 

 

ジュエルビーストに臥薪嘗胆を誓いながらローザリアに戻る。港町オービルでは、内海にある魔の島と呼ばれる人を遠ざける島からかつて一人帰ってきたという老人が、ようやく魔の島へもう一度行きたいと言ってきた。魔の島はディステニーストーンの一つ、魔のエメラルドがあると言い伝えられている島。それ幸いと便乗するように一緒に魔の島へ向かうと、普段は嵐によって近づくことすらできない魔の島への道が開かれていき、バーバラたちは導かれるようにして島に降り立った。

 

SFC版ではこのゲーム中最高クラスの敵密度によってあんまりいい思い出のない場所であったが、このミンサガではなんと敵シンボルがひとつも無い! その代わり動く床を渡り、当たったら戻される謎のボールを避けるという、まるでアスレチックのようなことをやらされる。魔の島はテーマパークだった!? しかも一回突破するたびにちょっぴり難易度の上がった仕掛けをもう二回セット追加でやらされるという過剰なサービス精神。だが2000金の宝箱が複数、精霊石の杖というお宝がほぼノーリスクで手に入るのだからかなり美味しいと言えば美味しい。

 

最上階。魔のエメラルドを持っているウェイ・クビンがそこには待っていた。不老不死の研究をしているこの男は50年前研究材料を手に入れるため、一隻の船に術をかけて魔の島へたどり着かせた。そのときの船の船員が何を隠そうオービルの老人である。再びこの島にやってこられたのもそのときの術がまだ有効だったからに過ぎなかったのだ。ウェイ・クビンが船員たちにかけた不老不死の術は成功したが、目が覚めることはなく眠りについている。次に目覚めるときは殺されたときだけだと言う。

 

呆れたバーバラはウェイ・クビンにディステニーストーンのことを訪ねたが、サルーインにもエロールの手下にも渡すつもりはないと捨て台詞を吐いて、戦うことすらなく姿を消した。SFC版でもエメラルドは絶対に手に入らず、ワンダースワン版でようやくエメラルドとブラックダイア以外全てのディステニーストーンを手に入れることによってエメラルドを入手できるようになったのだが、やはりミンサガでも条件は同じなのだろうか……?

 

 

後味の悪い結末とはいえ当事者が納得しているのなら部外者のバーバラには何も言えるはずもなかった。ふたたびイベントをさがしてうろつくと、騎士団領のオイゲンシュタットで、城主のハインリヒがラファエルに後継者となるためにやらねばならないことがあると言い出した。これはミンサガの新イベントか? こんな場面に遭遇してしまうと、何回も騎士団のイベントを解決してきた実績によって今回も有無を言わせず頼られてしまうのである。ラファエルを仲間に加え、竜の谷と呼ばれる場所へ向かう。

 

 

敵と当たりながら細い石の通路を抜け、竜の谷の最奥にある竜の庭に辿り着くと、空から鎧を纏った竜騎士が舞い降りてきた。その無口な竜騎士にラファエルが奥義を授けてほしいと頼むと戦闘に入る。龍陣と呼ばれる、隊列と攻撃する順番によって発動する陣形を完成させろと言われるのだが、正直この陣形システムに何の意味があるのか未だに分かっていない。とりあえず言われた通りに前列・中列・後列の順に攻撃を仕掛ける。ソウルドレイン戦のおかげで行動順を制御する方法が分かっているので、思ったより簡単に龍陣は出て戦闘が終わったのだが、そこになんとナイトハルト殿下が登場。ローザリアから遥々単身どうやって来たんだ? ナイトハルトは竜騎士に難癖を付けると一騎打ちをし、あっさり勝利。竜騎士が守っていた英雄ミルザの鎧である武神の鎧を持って立ち去ってしまった。うーん、得るものの少ないイベントだな……。

 

 

そしてこのイベントの終了と同時に、メニュー画面の進行度カウンターが上昇し、禍々しい色へと変化した。進行度20。いよいよ最後の戦いが始まろうとしているのか?