四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

初めてのロマンシング・サガ ミンストレルソング・リマスターの続き10


ついにラスボスとの戦いを目前に控えた進行度20。チュートリアル役のギユウ軍に”最後のヒミツ”の項目が解禁され、それによると次は吟遊詩人に話を聞けばいいことが分かるのだが、その吟遊詩人は現在パーティーの中にいる。じゃあどうすればいいんだよ!と思うのだが、これはもう別れるしかないようだ。一応長い間連れ添った仲間だし、バーバラ主人公ということで旅芸人ロールプレイの一貫として吟遊詩人を使っていたのだが、まさか終盤になってそれがかなわなくなるとは予想していなかった。というか更新が滞ったのはこれが原因で、吟遊詩人が抜けた穴を誰で補うのか考えているうちになんだかモチベーションが下がってしまったのだ。

 

 

結局長い間放置してやる気が戻ってくるのを待つしかなかった。酒場で吟遊詩人と別れ、ふたたび話しかけるとサルーインとの戦いを間近に控えたバーバラたちに助言をしてくれる。人間が邪神を戦うためには何らかの方法で特別な力を得なければならないと。ここからはこれまでの冒険で取った行動によって三つに分岐する。1000年前に邪神サルーインと戦い封印した英雄ミルザと同じ道を進む”最終試練”。人間がマルディアスに生まれるはるか昔、神々の時代から存在する巨人たちの集落へ向かい伝説の武器を調達する”オールドキャッスル”。サルーインの兄であるデスと取引をする”冥府”の三箇所のうち一つに行くことになる。

 

基本的には良いこととすると最終試練へ、悪いことをすると冥府、そのどちらでもないとオールドキャッスルになるのだが、ミンサガ版ではちょっと条件が異なるらしい。SFC版ではイベントを調節して三つとも行ってしまうという三地点制覇も実は可能だったりしたのだが、ミンサガでもそれができるのかどうかは分からない。今回は逃げまくってたくさんのイベントをこなしたからか行先は最終試練となった。

 

 

最終試練はガレサステップの端にある太陽の祭壇から行くことができるのだが、その前に抜けた戦力の穴埋めをしないといけなかった。仲間リストとにらめっこした結果、装備を全部剥ぎ取って放出したナイトハルト殿下を再度加入することに。HP400と初期能力が高く即戦力になれそうだし、現在仲間の一人であるディアナとも関係が深いのでもうこいつしかいないだろうと白羽の矢が立った。ただし固定装備が邪魔だし、技は非常に貧弱で二段突きくらいしか使えないので、これからの成長に期待するしかない。剥ぎ取った装備を戻してやり、クラスはローザリア重装兵を選ぶ。まあなんとかなると思いたい。

 

 

そういうわけで太陽の祭壇へ向かったのだが、その前に宿へ泊まるのを忘れてしまった。SFC版の最終試練は最高クラスのモンスターが固定敵として出現するダンジョンだったのだが、最高クラスといえどもサルーイン以外は1ターンあれば決着がついてしまうくらい火力とHPのバランスが取れていないゲームだったので、一部の敵を除いてはほとんど苦戦することはなかった。そのときの印象を引きずっていたのかもしれない。このうっかりが後で恐るべき苦戦の原因となってしまうのであった。

 

 

祭壇から空に伸びる光の階段を登ってたどり着いた天空に浮かぶ島こそが、かつて英雄ミルザの挑んだ最終試練。細く伸びる島の上を要所要所で巨大なモンスターのシンボルが立ちふさがる。マルディアスの生きとし生けるもののの代表として、12の種族それぞれの頂点に君臨しているモンスターを倒していくことになる。これが想像以上に死闘の連続となった。

 

 

初戦は獣人王・オーガチャンピオン。範囲攻撃は大したことがないが、強烈な単体攻撃を二連続で放ってくる。同じキャラをターゲットにされると連携扱いになって確実に一人倒されるのが厄介。二戦目は不滅の巨人・フローズンボディ。SFC版ではめちゃくちゃキモいグラフィックだったがミンサガではだいぶマイルドになっているので安心。しかし戦闘力は全然安心できないものになっていて、二連続のたたきつけや岩石投げでじわじわと削ってくるうえに吹雪による全体攻撃まで使ってくる強敵。こいつを倒すとメチスの手甲が手に入る。入手方法が変わったウコムの鉾の代替品か? 石化を防ぎ腕力と知力が上がる腕防具だ。三戦目は甲殻戦鬼・グレンデル。クロスシザーによる連続攻撃と大暴走による全体攻撃を使ってくる。その堅い殻には盾回避能力が備わっており、戦闘が長引く間にどんどんこちらのLPが削られていってしまう。

 

 

最終試練は第二エリアへと進み、四戦目は大陸亀・ザラタン。能力的にはウコム神殿で戦った守護獣と大差ないが、全体攻撃であるのしかかりを使うのが最大の違い。堅い防御力のおかげで戦闘がひたすら長引いてしまう。五戦目は世界樹・キング・モク。植物のくせに術による多彩な攻撃を得意とする。とにかくHPが高く全然倒れてくれない。こいつを倒すとエリスの弓が手に入る。SFC版では文句なしの最強の弓だったが、ミンサガでは伝説の武器はみんなカスタマイズできない上にLP消費ばかりなので使いにくい。六戦目は島魚・ジャスコニィ。必殺のドリルプレッシャーは最大HPの二倍以上のダメージを受けるので即死は免れない。七戦目は草原の支配者・恐竜。SFC版では最終試練をうろつく雑魚敵だった恐竜がまさかの固定敵に。能力的にはリガウ島の草原にいる奴を一緒っぽい。つまり大したことはない。

 

 

第三エリアへと進み、八戦目は破壊獣・デストロイヤー。こいつだけなんか印象が薄いのだがそれもそのはず、たまたま使ったブラッドフローズの気絶が効いてしまい攻撃される前に死んでしまったからだ。もし状態異常が効かなかったらすごい強敵だったかもしれないが今となっては知る由もない……。

 

この先道が分岐しており、すぐ次のエリアに進むこともできたのだが、ここにやってきたのは神々の武器を入手するためでもある。くまなく探さなくては。もう一方の道へ進むと九戦目である霊獣・アルムアムトと遭遇。うーん見るからに猫だ。SFC版でも猫には違いなかったのだが、すごく小さかったうえに即死攻撃が効く相手で、持ち前の超回避能力も特に意味がないという悲しい存在だった。しかしミンサガでは巨大化し、回避能力も高いままスターライトビットで盾回避能力まで備えるという反則じみた敵になった。苦労の末こいつを倒すとレフトハンドソードが手に入る。SFC版では左利きのときだけ真の性能を発揮する特別な剣だった。とはいえこの武器の真価は火力ではなく、王者の剣という使うと雑魚敵が必ず逃げ出すという技の存在。実質即死攻撃使いまくれる武器だったのだのだが、ミンサガでは使う機会はなさそう。

 

 

第四エリア、十戦目の始祖飛竜・ウィルムファウンダーはメルビルのモンスター襲撃で戦った大空飛竜の強化版。全体攻撃の暴風を頻繁に使うのは相変わらず。十一戦目は将魔・アラストル。単体攻撃のコラプトスマッシュが強力なぐらいでそれほどの相手ではない……はずだったのだが、この辺まで来ると削りに削られたLPがもう残り少なくなっており、もうこれ以上倒れることができなくなっていた。LPが0になるとパーティーを離脱してしまうので、それだけはあってはならないことだった。ましては主人公のLPが尽きるとその時点でゲームオーバーになってしまう。戦闘中に1番LPが少ないキャラのLPを回復する光神の恩寵が二回も起きなかったら、無事に最終試練を終えることはできなかっただろう。

 

最終試練の最後の敵はゴールドドラゴン。SFC版ではなんかデカい奴ぐらいの印象だったのが文字通り最強のドラゴンとなって目の前に立ちはだかる。まず最初に電撃のブレスを使われたら全滅するので吹雪のブレスを使ってくるのを祈らなければならなかった。あとはとにかくLPが残り少ないディアナとナイトハルトが倒されないことを願うだけである。他力本願すぎる! あのとき宿屋に泊まってさえいれば……そんなことを考えながらリセットを繰り返すのであった。

 

 

ゴールドドラゴンを倒して先へ進むとそこに待ち受けていたのは吟遊詩人の格好をした光の神エロールであった。エロールは吟遊詩人のフリをして世界各地に出没し、誰も知らないような伝説を素知らぬ顔で語っていたのだ。最終試練を突破したバーバラは邪神サルーインに挑むに相応しい戦士として認められる。サルーインの居場所はイスマス城の地下であるということが判明し、ついに最終決戦のためのお膳立てが整った。実はここに来るまでの固定的からは逃げることができ、その場合無視して通り過ぎることができたのだが、その場合は倒さないまま奥まで来れたのかどうかは結局検証しないままだった。今になってすごく気になってきたぞ……。