四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

初めてのロマンシング・サガ ミンストレルソング・リマスターの続き7

前の投稿から20日も経ってしまったので、ちょっと忘れかけているので、なんとか思い出しながら書いてみる。まさか去年の12月から3ヶ月経ってもまだゲームが終わらないとは思っていなかった……。

 

 

水竜の神殿で水の精霊珠を発見し、四つの精霊珠が集まったまではいいのだが最後の一つがどこにあるのか分からない。火・水・土・木…ということで五行、すなわち最後のひとつは金の精霊珠になると思うのだが、これまではそれぞれの名前にまつわるような場所にあったのに、これだけはありそうな場所が思い浮かばない。

 

 

とりあえず祭壇に今ある精霊珠だけでも捧げてみようかなと妖精の森を訪れると、なんと森にいた妖精の一人が、既に四つ集めた状態で話しかけると最後の一つをくれた。僥倖だがノーヒントすぎるだろ。そのまま妖精の森の奥地で五つの精霊珠を捧げると妖精王が現れ、麻痺耐性付きの頭防具である妖精王の冠と主人公のみ回復BP+1とLP+2というオマケ付き。SFC版にはないミンサガの新イベントなのだが、結局この世界の妖精って何?という謎が残るちょっと素っ気ないイベントである。オマケはありがたいのだが。

 

 

妖精の森を出るとフロンティアまで飛ばされていたので、そのままヴァンパイアの洞窟を攻略。ボスがヴァンパイアというだけあって不死系の敵シンボルが多く、ところどころをヴァンパイアのしもべが道を塞いでいる。しかし本来なら中盤に差し掛かったあたりで発生するイベントのため、それほど苦戦することなく最深部に到達。このままヴァンパイアも倒してしまおうと思ったが、意外にも大苦戦。

 

SFC版ではほどよく育った武器なら通常攻撃一発で倒せるくらいの雑魚だったヴァンパイアがとてつもなく強化されていたからだ。全体攻撃”デスレイン”で微妙に削られつつ、下僕化というそこそこの威力がある体力吸収+魅了の攻撃によってPTが崩壊させられてしまう! そして想像以上のタフさ。

 

エストアイテムである聖杯による攻撃”聖なる輝き”はアンデッドに対して1000以上のダメージというとてつもない威力があるが、それでもなかなか倒れてくれない。こういうとき回復役が術使いのバーバラ一人しかいないのが悔やまれる。結局四度目の挑戦で撃破。倒してもドロップアイテムがあるだけで報酬が特にあるわけでもない。洞窟内の宝箱も大したものが入ってないし、しけたイベントだ。だがヴァンパイアは何者かによってそそのかされて復活したことが示唆されている。

 

 

ヴァンパイアを倒し、フロンティアからの帰り道にあるクジャラートで、途中だったアサシンギルドのイベントを終わらせようと本拠地に乗り込む。永遠に続くかのような十字の回廊がひたすらに続いていおり、その通路の一方向にだけ灯りのようなものが点いていた。何の手がかりもないのでとりあえず光の方向へ向かって進むのだが、とにかくどれだけ進んでも景色に変化がないため不安が押し寄せてくる。だがこのやり方が正しいと信じて進むしか無い……。

 

 

敵を避けながらどれだけ歩いただろうか、急に青空と花畑の広がる空間に出る。そこにはアサシンのボスとその取り巻きたちが待っていた。アサシンボスはこの場所のように世界中を楽園にしようとしているとバーバラを誑かすが、旅芸人として世界中を巡り、人生経験の豊富なバーバラはアサシンボスの誘いを一蹴、戦闘に入る。

 

SFC版ではアサシンギルドのボスはフローズンボディというとんでもなくキモい巨人のゾンビだったのだが、ミンサガでは魔女のようなアサシンボスとその周囲にアサシンの取り巻きが四人という集団戦。数が多いだけあって一人あたりの火力は大したことがないのだが、一人あたりのHPが高い。2000くらいはありそうだ。アサシンは初めは人間の姿をしていたが、1ターン経つと本当の姿を現す。やはり正体はモンスターだったのだ。

 

ここで”電光石火”や”光の腕”などの強力な技を閃き、戦況は有利に運ぶかに見えたがアサシンボスが妙に頑丈なため削り合いになる。ここでも回復術の使い手であるバーバラが早々に倒されてしまい、PTの立て直しが困難に。最初はそれほど苦戦はしなさそうに思えたが、一人また一人と倒れ、最後に残っていたのはゲラ=ハただ一人。危ないところだったが勝ちは勝ちだ。

 

 

アサシンギルドのボスを倒すと花畑は消えて、回廊と同じただの石造りの部屋に戻った。そこにはサルーインのしもべであるミニオンの一人が背を向けてなにやらぶつぶつと呟いている。正体を確かめようとバーバラが近づくと見えない力によって壁に叩きつけられ、ミニオンも捨てセリフを残して消えてしまった。今やそれほど苦戦する相手ではないはずなのだが、イベントには逆らえない悲しさがある。それにしてもここのミニオンからフロンティアに眠る怪物、ジュエルビーストについての話が聞けるはずだったのだが、特に言及がなかった。ちょっとあてがはずれた感じだ。もしかしてもう復活しているのか?

 

 

放置しておくと店がいつまでも利用できないことに気付いたので、モンスターの襲撃を受けているメルビルの救援に向かう。まずモンスターが湧いて出てきたというエロールの神殿に行くと、そこでは神官の一人がサルーインへの祈りを捧げている場面に遭遇する。こいつがメルビル襲撃事件における内通者だったのだ。

 

神官は二体の大型モンスターを召喚して抵抗してきた。まず最初にパワードデビル、次にサイクロプス、そして神官本人とのチェーンバトルに入る。チェーンバトルは受けたダメージはそのままだが、蓄積されたBPは継続されるため最初からエンジンがかかった状態で戦えるのはなかなか気持ちいい。強さとしてはそれほどでもなかった。

 

神殿の敵を一掃し、次はモンスターの攻撃を受けているエリザベス宮殿へ。さすがに皇帝の居城だけあって宝箱の中身も店売り中級レベルのなかなか良いものが入っている。フランシスカなんて店売り最強片手斧だったはずなのだが、あいにくPTには斧使いが一人もいないので宝の持ち腐れだ。宮殿内を徘徊するモンスターの囲いを破って、三階の皇帝の謁見の間に飛び込む。

 

そこには皇帝と共に親衛隊長のネビル、エロール神殿の女司教ソフィア、そして少数の兵士がなんとか立て籠もっているところだった。ネビルはバーバラたちの腕を見込んで皇帝の警護を任せ、城に入り込んだモンスターを一掃するために打って出るという。よくもまあどこの馬の骨とも分からない連中に皇帝を任せる気になるな……。皇帝の奇病はクリアできなかったので、バファル帝国関連のイベントはひとつもやっていないから一度も面識ないのに。

 

 

だがネビルが出ていった隙を突かれ、無防備なはるか上空から皇帝の元を目掛け一体のモンスターが飛来してきた。皇帝を守るため、大空魔竜…もとい大空飛竜と戦闘に入る。強風という全体に200程度のダメージを与えてくる技が驚異的で、早めに決着を付けなければという気にさせられる。ここでこれまで武器や技に恵まれず、ちょっと足手まとい気味だったエルマンが”乱れ突き”という超必殺技に開眼。BP消費はデカいが一撃で1000ダメージの大活躍を見せる。

 

大空飛竜を倒すと、サルーインの復活が間近に迫っていることを感じている皇帝は、バーバラの身を案じつつ、お礼として金一封(10000金)を渡す。おいおい世界が滅びるかどうかなんだぞ、桁がひとつ足りねーんじゃねーの? と言いたいところだがぐっと堪える。その後城の外に放り出されるのだが、もう一度皇帝に会おうとしても門前払いを食らう。さっき言ったことも本当かどうか怪しいもんだな……。

 

 

進行度は17に達した。進行度で特に新しいイベントが始まらないので、放置したままのイベントを進めることにした。吟遊詩人を外しアイシャを加入、タイニィフェザーから聞いた、タラール族はカクラム砂漠の流砂に消えたという情報を頼りに探しに行くことにした。

 

カクラム砂漠は辺り一面の砂景色だが、ところどころで流砂が発生しており思うように進めない。思い切って流砂に飲まれてみると、逆に流砂の落ち着いたオアシスのような場所に流れ着いた。そこにあった遺跡を巨大な鳥のモンスターが守っており、触れると戦闘に入るどころか吹き飛ばされて近づくことすらできない。鳥に捕まらないように走り抜けることで飛んでくる鳥を回避し遺跡に入る。

 

 

砂に埋れ、それなりに形を残している遺跡の中にはあいかわらずモンスターが密集している。うんざりするがもはやそれほど逃げる必要が無いことだけが救いだ。途中をバガーという巨大な昆虫モンスターが塞いでいる。早い内から来ていれば強敵だったが、いまとなっては単なる雑魚にすぎない。遺跡内のワープゾーンに入るとそれぞれ宝箱のある部屋に繋がっているのだが、ハズレの部屋もある。カクラム砂漠の地下は、SFC版は宝箱がありすぎて金が持ちきれなくなるダンジョンの筆頭であったがミンサガではそういう心配をする必要はない。

 

遺跡の奥へ進むと洞窟になっていて、そこには忘れられた地底人たちの集落があった。しかし話しかけてもまともに口を聞いてくれない。そこよりさらに先へ進むと伝説の湖の町と呼ばれる場所に消えたはずのタラール族がいて、アイシャは祖父である族長のニザムと再会する。ニザムはこれから起こるサルーインとの激しい戦いを予測し、それから逃れるためここに残ることを提案するのだが、アイシャはそれを断って地上に戻ることを決意する。

 

 

ニザムとの話が終わり、伝説の湖の町のさらに奥へ進むとディステニィストーンのひとつ、土のオパールが祀られている祭壇があった。持っていくのは簡単だがどうするか……とりあえずタラール族が信仰している大地の神ニーサに祈ってみると、どこからか不思議な声が聞こえてくる。

 

邪神サルーインが復活するのを止められなければ世界が破滅してしまうが、ディスティニィストーンを持つものがマルディアスに住む生物の代表としてサルーインを阻止せよ……と。だが自分にそれが出来ないのなら、それが出来る者を探してディスティニィストーンを渡すことが石を持つものの使命であるらしい。多分これが大地の神ニーサの声なのだろう。SFC版では代表(チャンピオン)と言っていたのになんだか普通になってインパクトが薄れた。ここまで石を集めてきたのだから土のトパーズも当然貰うとして、ここではついでに使用して減った聖杯の力を元に戻すことができるらしい。

 

 

元来た道を戻るとさっきの地底人たちに呼び止められる。バーバラたちが持っている土のトパーズを見ると、こちらがニーサの戦士だと認めてくれたようで、その目的を尋ねられる。サルーインを阻止するのか、もしくはサルーインを叩き殺すか。SFC版では叩き殺すと答えると、神を殺すとはなんという思い上がりか!と怒られて今度こそ二度と口を聞いてくれなくなるのだが、ミンサガではもう一回チャンスをくれる温情措置。

 

そういうわけで今度はサルーインを阻止すると答えると、伝説の武器のひとつである細剣・大地の剣を託しその使命が果たされることを祈って待つという。この地底人たちは元々光の神エロールの時代のはるか昔、創造神マルダーの時代から存在していた古代人の子孫であり、色々あって砂漠の地下に避難してそれっきり地上とは無関係を貫いており、現生人類とは何の繋がりもない。タラール族はその地底人から離れ地上に移り住んだものの子孫で、仲間の一人であるアイシャが実は地上人とは別の生物であるということが判明する、けっこうショッキングなイベントでもある。SFC版と違ってこのダンジョンは外に戻るショートカットが無くなってしまったので戻るのにも一苦労……というところで今回は終わる。