四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が発売されてしまった…!

5月12日、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ キングダム』が発売された。前作(ブレスオブザワイルド)は六年前になるが、自分が遊んだのはほんの一年前。舞台は同じハイラル王国ということで、今度の作品は空のエリアが追加されるとはいえ、半分は使いまわしならかなり新鮮味は薄れるだろうなと思いそれほど期待はしてはいなかった。

 

とはいえPVが公開されるたびに新要素が続々公開されていったし、ブレワイでは信じられないほど楽しい経験をさせてもらったので、その半分でもまた楽しめるなら十分じゃないか……? そう気持ちを切り替えてからは出たら買うわぐらいのつもりにはなっていた。しかし半年前に買ったミンサガもまだクリアしておらず、その上で新しいゲームを買うのは気が引けた。しかもゼルダだ。一度初めたらクリアまで何百時間もかかるだろう。とりあえずミンサガを先に終わらせなきゃ……。

 

 

 

ゼルダ新作の誘惑に抗えるわけない! 結局発売日に買ってやり始めてしまった。今作はブレワイのその後。リンクの能力が最初からMAXでマスターソードを持ってるから多分そうなんだと思う。厄災ガノンを討伐しハイラル王国を救った勇者リンクはゼルダと共に城の地下へ向かう。そこにははるか古代に栄えたゾナウ文明の遺跡があった。しかしその最奥で謎の光る腕に封印された謎のミイラ(たぶんこいつがガノン)が突然起き上がりマスターソードは折られ、ゼルダ姫とも離れ離れになってしまう。

 

次にリンクが目覚めたのはどこかの遺跡。装備はパンツ一丁で能力値も当然弱体化。前作であんなに頑張ったのに悲しい。すぐ近くには折れたマスターソードが落ちていたのでとりあえず拾う。右腕は瘴気に侵されたとかで代わりの義手みたいなのが付いた。まるでもののけ姫のアシタカか、鋼の錬金術師エドのような感じだ。

 

 

スタート地点の洞窟で最初の防具であるズボンを入手するが、上着をまだ手に入れていないので見落としたかと思いしばらく探し回ってしまった。前作じゃちゃんと上下用意されてたのにな……。そして外に出ると空! そしていきなりダイブ! かなりの高さでちょっと股間がキュッとなる。下が水なら飛び降りてもダメージはないと説明されるのだがそれでもちょっと怖い。飛び降りるとそこは始まりの空島。ブレワイで言う始まりの台地のような場所だろうか。遠くの方にはドラゴンが見えるが、前作にいた三匹のうちどれにあたるのかは遠目では分からない。前作じゃハイラル湖でいきなり遭遇して驚かされたものだが、ティアキンでは最初から見えてるんだから逆にまた驚いた。

 

空島には敵として兵隊ゴーレムが配置されており、初期エネミーとは思えないくらい強い。ブレワイやってなかったら間違いなく殺られていただろう、かなり危ない戦いになった。先に進むと別のゴーレムがいたがどうやら敵対してはいないらしい。ゼルダ姫の持っていたプルアパッドをなぜか持っておりそれを託される。ブレワイでいうシーカーストーンのようだが、今のところ地図機能しかない。

 

 

とりあえず空島で一番目立つ建造物である時の神殿を目指す。え、時オカかよ!?と思ったが今のところ関連性は不明である。しかし新しい腕が扉の認証の役割を果たすはずが、入り口でエラーを起こし入れない。背後に突然現れたラウルというゾナウ族の亡霊によって、腕の本来の力は失われており光の祠でなら取り戻せると教えてくれる。ああ、要するに前作のハイリア王ポジションみたいな人だ。それでこれから祠をまわってシーカーアイテム的なものを手に入れると。色々変わっているけどやっていることは一緒だ。

 

 

最初の祠ではウルトラハンドの機能を入手。マップ上のオブジェクトをキャッチしで動かし、なおかつオブジェクト同士をくっつけることもできるという、前作でいうマグネキャッチの完全に上位互換だ。マグネキャッチは金属しか動かせなかったのだが、ウルトラハンドは金属以外も動かせるので利便性は遥かに上だ。やろうと思えばなんでもできそうな気がするが、毎回くっつけたり離したりするのは正直ちょっと面倒くさい。

 

ブレワイの始まりの台地と同様に、ティアキンの始まりの空島自体がチュートリアルのためにあるような場所なのだが、前作よりも導線がしっかりしていると感じる。システムの説明は道なりに行けば教えてくれるNPCが配置されているし、島が円形になっていて、基本的にその通りに進めば祠を全部回れるようになっている。前作では始まりの台地から出るのに三日かかったのに今回は迷うことなく終えられそうなのだが、ちょっと親切設計すぎると思わなくもない。

 

 

2つ目の祠に行く途中、相棒のところに行きたいけど動けないというコログをどうやって連れて行くかに頭を悩ませたが、なんと背負ってるリュックをウルトラハンドで掴めることが判明、こういうこともやれるんだという発想が本当に大事なゲームだ。コログを島から落としたらどうなるんだろうと好奇心にかられるが、取り返しのつかないことになったら困るのでやれなかった。

 

自力で作ったイカダで大きな湖を渡ったりして次の祠に到着する。スクラビルドという持っている武器と盾に手持ちのアイテムやその辺のオブジェクトをくっつけて新たな武器と盾を作り出すという前作にはなかった機能を入手。とりあえずその辺にある石を木の枝にくっつけるだけで強くなるし、特殊な効果を持つ素材をくっつけることで新たな機能を付与したりできる。余った武器同士をくっつければ単純に強化になるうえにポーチの整理にもなるし、槍と槍をくっつけたらそれだけで射程距離が倍になったり、考えようによってはいくらでも応用がききそうな機能だ。そして次の祠へ向かう途中の洞窟でようやく服を入手。ようやく半裸生活が終わる! と思ったら装備しても半裸のままだった。

 

 

洞窟を抜けると今度はゾナウギアと呼ばれるもののチュートリアルウルトラハンドやスクラビルドと組わせて使うオブジェクトで、バッテリーで駆動する。木をくっつけて作ったイカダに扇風機をくっつけてホバークラフトのように進むのだが、思う通り動いてくれない! そして鉱床を砕いて出てきたゾナニウムはバッテリーのエネルギー源になったりゾナウギアを作るのに使うらしい。

 

正規ルートから少し外れた島にはブロックゴーレムという、ブレワイで言うイワロックのような大型モンスターとの対決があった。多数のブロックが人型になって襲ってくる敵なのだが初戦は一体何が起こったのか分からずなすすべなく敗北、よく見るとイワロックと同じように弱点のブロックが光っているのだということを理解し完勝。ドロップアイテムはゾナウギアを携帯できるゾナウカプセルというもの。こういういつ使い所が来るのか分からないようなアイテムは、エリクサー症候群には結構辛いアイテムだと思う。

 


洞窟を抜け雪原地帯へ。次の祠を目指して上へ上へと昇っていく途中、気持ち悪いイモムシが壁から生えているじゃないか。ダークソウルのデーモン遺跡にこんなヤツいたわ……と思い出し、近づくのも嫌だったので遠くからチクチクやって倒すとこいつの正体がシリーズおなじみのモンスター・ライクライクであることが分かった。初代では捕まると盾を食われてしまうという厄介なモンスターで、今でも苦手意識が強かったのだがそれがさらに気持ち悪くなった。何回も戦っているうちに炎を浴びせると無防備状態になり、口から出た丸い弱点を攻撃し放題になり思う存分叩きまくれる。

三つ目の祠ではトーレルーフという、天井があれば壁の中を抜けてその上に出られるという移動系の機能を入手。下に降りるのは簡単だが上への移動には時間がかかるこのゲームで結構な便利機能に思える。この機能があることを忘れて無駄に時間をかけるようなことがないようにしたい。このトーレルーフを使って雪原地帯の山の天辺に行くと、宝箱の中からようやく防寒着を入手。ようやくこれでポカポカの実の料理の効果時間を気にしなくて済む……と思ったらこの防寒着、ズボンの方じゃないか! 相変わらず上半身は寒そうなままで心もとない。

 

 

山頂には下山用の翼と呼ばれるグライダーとその滑走路が用意されていたが、見落としが無いことを確認するために徒歩で下山することにした。防寒着が下しか無かったので絶対どこかに上もあるんだろ?という疑惑が晴れなかったのが主な理由だ。しかし結局のところ下山ルートは行き止まりでありコログがいるだけだった。トーレルーフでまた山頂へ戻ることに。ウルトラハンドで翼を滑走路に置くと自然と滑り出し初め空を滑空していく。気持ちいいけどこれはどうやって降りるんだ? そう思って前後左右に動いてバランスを取りながら、どうにか軟着陸を試みて水の上に落ちた。

 

ふたたび時の神殿。今度は腕に十分力を取り戻したので何事もなく扉が開く。中には黄金に輝く勾玉のようなものがあり、それに触れると地の底に落ちたはずのゼルダ姫の姿が現れ、腕にさらなる機能が追加された。モドレコという物体の時間を逆再生させるというなんだか使い所の難しそうな機能だが、さっそく同じ部屋の中にある水車を逆回転させて上に乗り、さらに奥の部屋へと進む。そこには前作で能力値をアップさせられる女神像と閉ざされた扉があったのだが、女神像を使うにはアイテムが足りず、閉ざされた扉を開けるにはハートの数が足りない。ブレワイのマスターソード引き抜きにもハートを13個要求されたが、似たようなイベントだ。

 

ラウルの話で実はまだもう一つ祠があることが分かり、いつの間にか追加されていたファストトラベルを使って最初の地点に戻る。絶対後で使いそう…と思っていた水車をモドレコを使って逆回転させ、その先に進むと四つめの祠が。そして四つ目の祝福の光を入手し、女神像でハートを増やすと閉ざされた扉を開けることができた。

 

 

長く伸びた道の先端まで行くと、最初にぶっ壊して眠りについたままマスターソードゼルダ姫の元に行ったような描写があって手元からなくなった。そしてさっきから空を舞っていたドラゴンが雲海を割るように飛び出してきて、ずっと地上を覆っていた雲が晴れていく。これでようやく地上に降りられるようになったらしい。で……パラセールはまだくれないの? 

 

下を見ると最初に飛び降りたときより更に高く、しかもここに降りろとばかりに下に湖が見える。水に落ちればノーダメだと分かっていても躊躇ってしまう高さ。だが勇気を振り絞って落ちるしかない。狙いを定めてジャンプ! 30秒くらいはありそうな空の旅だった。降り立ったのはハイラル平原。ブレワイで散々うろついた場所だけあってどこか懐かしい感じが……いや全然わからん。なんだこれ。知っている景色と違いすぎて、かなり新鮮な気持ちで冒険の旅が楽しめそうな予感がした。

 

ここまで3時間くらい。いくらくまなく歩きまわりたい性分だからといって、時間泥棒にも程がある。他にもやらなくちゃいけないことがあるから、今回はこれくらいにしておこう……。