四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

初めてのロマンシング・サガ ミンストレルソング・リマスターの続き4

 


 

進行度は11に達し、いよいよ後半戦に突入だ。中盤のイベントラッシュ、まずは比較的時間制限の厳しい”コンスタンツ誘拐”から終わらせることにする。フラーマによってダンジョンの場所は既に分かっているので、後はそこに行くだけだ。

 

SFCの頃の何層にもわたるダンジョンを想像していたせいか、ちょっと拍子抜けするほど浅い洞窟だった。石像を4つある床の模様の上まで動かすことによって扉が開いたり、敵が出てきたりするという仕掛けがあるのだが、これがたったの二つしかない。そんな馬鹿な。ただしボスのオーガ二体とゴブリンメイジャン二体の組み合わせはなかなか手強かった。だが二つの月の神殿のミニオン・ワイルに比べれば大した相手ではない。

 

 

コンスタンツを助け、テオドールから名誉騎士の称号を叙されるのだが断ることもできる。最初はいわゆる無限ループかと思ったのだが、何度も断っているうちにテオドールが根負けし7000金をゲット。楽なわりに美味しいイベントだ。SFC版のときは得るものが少なかったのでやらないことも多かったイベントなのだが。

 

その次に向かったのはクジャラートのマラル湖にある水竜の神殿。見張りの兵士を水に突き落とし、船を奪取する。湖の上に浮かぶ立派な神殿が、水竜の祀られている場所なのだ。

 

 

神殿の中には扉がたくさんあるのだが、鍵がかかっていてどれも開けることができない。よって必然的に一本道とさほど変わりはなく、導かれるままにあっさりと水竜のところに辿り着いたのだが、そこは今まさにトゥマンが水竜に娘を生贄に捧げようとしているところだった。いや捧げようとしているのではなく、捧げ終わったところだ! その報酬としてトゥマンが水竜の指輪という強大な魔力を秘めたアクセサリーを受け取り、止めに入ったこちらに戦いを挑んでくる。

 

トゥマンの取り巻きを倒した後、水竜が見ている前でトゥマン本人と戦う。水竜が近すぎて最初は一緒に襲いかかってきたのかと思った。術の力を強めるという水竜の指輪の力を得たトゥマン。どうせ大したことないだろうと思ったのだが、使ってきた術はなんと『オーヴァドライブ』。その名前を見た瞬間背筋がゾッとした。サガフロンティアにも同名の術があり、全てのJPを使用する代わりに最大8回連続攻撃を可能にする最強の術だったのだ。

 

 

ミンサガにおけるオーヴァドライブは五回連続行動を可能にするものらしい。幸い単体攻撃しかしてこなかったので全滅こそしなかったものの、PTは半壊状態にまで追い詰められた。なによりSFC版では単なる雑魚だったトゥマン(昔はハルーンという名前だった)にやられた精神的ダメージが大きい。それほどまでにオーヴァドライブの衝撃は大きかった。

 

トゥマンを倒し水竜から娘を取り返そうとするものの、既に生贄として扱われている娘を取り返すには、単に指輪を返すだけではいけないようだ。ということは貰っちゃっていいのかこの指輪。水竜には娘と引き換えにアディリスに貸している”雨雲の腕輪”を取り戻してこいと言われてしまう。もちろん戦って倒すという方法で解決を試みることも可能だが、ミニオンに負けて力を蓄えている最中のバーバラたちが水竜に敵うわけもなく、水竜の言う通りにするしかなかった。

 

 

アディリスとはこのマルディアスの自然界に君臨している、いわゆる四天王と呼ばれて畏れ敬われている存在のうちの一匹である。かつて神々の戦いにおいて、邪神サルーインはモンスターを生み出すことで光の神に対抗しようとした。その中でも特に強大な力を持つ四体のモンスターが、水竜・アディリスタイニィフェザーフレイムタイラントであった。

 

しかし四天王はモンスターをただの手駒としかみなしていない自らの創造主に反発、光の神の側につき勝利に貢献することになった。そしてサルーインが封印された現在においても、四天王おのおのがそれぞれの支配地域を治めており、今もなお伝説として語られ信仰の対象になったりしているのだ。

 

 

そのアディリスはバファル帝国の領土内、ベイル高原にぽっかりと空いた大穴・グレートピットの底に棲んでいる。自然界の主だけあって、棲んでいる場所もダイナミックだがその分会いに行くのも一苦労だ。穴だから……マップアビリティはジャンプか、クライミングか? 事前にレートピットの財宝の地図というものを手に入れており、それを手に入れるには”財宝サーチ”と”財宝発掘”のアビリティを入れておかなければいけなかった。敵回避用の”ステルス”と”忍び足”は外せないし、スキル枠が5つしかないこともあって、ジャンプかクライミングのどちらかは諦める必要がある。このときはジャンプを選んでしまったのだが、結果的には最悪の選択だった。

 

大穴だけあって比較的敵の密度は低い。クライミングのスキルがあったらショートカットができて楽だったんだろうなと思える場所が多々あった。そして財宝がどこにあるのか全く分からなかったので、結果的に財宝サーチを付けた意味は全く無かった。そして地の底にいるアディリスと対面する。アディリスSFC版では翼の生えた竜の姿をしており、とても地竜といった感じの見た目ではなかったのだが、ミンサガではだいぶそれらしい姿になった。雨雲の腕輪を返してくれと言ってみたところ案外簡単に返してくれそうだったのだが、タイニィフェザーから”疾風の靴”を借りてきてくれとお願いされてしまった。

 

 

この四天王関連のイベントはぶっちゃけて言えば壮大なおつかいである。そしてこのアディリスこそ、通称借りパクのアディリスと呼ばれており、自分の道具を何も持っておらず他所から借りてしかいない奴なのだ。お役所レベルのたらい回しだが、四天王に戦いを挑んでもやられるだけなので素直に言うことを聞くしかない。

 

タイニィフェザーの住むスカーブ山はローザリアのクリスタルシティからさほど遠くない場所にある。しかし非常に険しい山として知られ、山頂まで登りつめたのはわずか二人だけという噂がある。そしてこのスカーブ山こそ、このゲーム的に一番の難所であった。あまりにも道が狭く、敵がまったく避けられないのである!

 

 

進行度を抑えながらイベントをこなしたいこちらの思惑とは正反対の展開だ。もちろん山だけあって今度こそクライミングのスキルをつけてきたのだが、あまりにもスキルを使用する場所が多く残り回数に不安が募る。スキルの回数が足りなくなってもLPを使用して強引にスキルを使うことができるのだが、ステルスや忍び足も使わなければいけないことも考えると、完全にジリ貧になってしまう。

 

何回戦闘したのか覚えていないが、なんとか山頂までやってこれた。勇気の証として名高いタイニィフェザーの羽を拾い上げると、そのタイニィフェザー本人が姿を表す。SFC版のときはデカい鷲のような姿だったのだが、ミンサガではなんか空飛ぶオウムガイとでもいえばいいのか、変な造形になってしまったタイニィフェザー

 

 

アディリスに疾風の靴を借りてくるよう頼まれたと伝えると、その代わりにトマエ火山に棲んでいるフレイムタイラントから”火神防御輪”を貰ってこいとまたまた頼まれてしまう。しかも今度は借りてこいとか取り戻せじゃなくて貰ってこいと来たもんだ。よくよく考えてみるとウハンジの娘を取り返すための話が、なりゆきで本当に面倒な話になってしまったな……。

 

グレートピットとスカーブ山で進行度が二つも上がってしまった! 現在進行度13。煙玉を使うことでノーリスクで戦闘回避できることをようやく理解したので、これからは極力そうすることにする。ただし煙玉も無制限に使えるわけではなく、薬草を採取し薬屋で補充してもらわなければならない。手間がかかる……。

 

 

さっそくリガウ島に上陸。唯一の街であるジェルトンはモンスターの襲撃を受けており、町中でも油断できない。この地域のモンスターを支配しているのは四天王であるフレイムタイラントのはずで、そういう意味でもフレイムタイラントに会いにいかなくてはならなくなった。草原を通り抜け島のはずれにあるトマエ火山へと向かう。

 

火山の内部は溶岩が道を塞いでいる箇所がいくつもあり、今度こそジャンプが役に立つときがやってきた。そして煙玉を利用して戦いを避けながら奥へと進む。そのおかげで数えるほどしか戦闘をしないで済んだ。そして火山の中心部で、四天王フレイムタイラントとの謁見を果たした。

 

 

四天王はモンスターのわりには話の分かる奴らだ。ジェルトンのモンスターの件を問い詰めると、自分の支配下にいるモンスターとは別にそうでないものもいるらしい。今街を襲っているモンスターはミニオンによって唆されたものたちなのだが、普段モンスター同士はお互い不干渉を決め込んでいるため放っておいたらしい。しかしフレイムタイラントは千年前にサルーインを裏切って以来、この秘境で密やかに生活しておりその立場を変えるつもりもないという。その証拠としてジェルトンのモンスターに睨みを効かせて大人しくさせてくれると約束した。

 

そして本題である、タイニィフェザーの依頼である火神防御輪の譲渡。その見返りにフレイムタイラントが求めたのはアイスソードという伝説の武器である。炎の化身である自分を脅かす冷気の刀身を持った武器が自分の手元にあれば安心できるというわけだ。アイスソードはアルツールの街の武器屋で販売しているのを見かけたが、お値段はなんと20000金。さすがにそれを支払う余裕はないので、ちょっと戦ってみようかな……?

 

 

しかし一撃500程度のダメージを受けるので、到底敵う相手ではなかった。だが負けても全滅扱いにならず、こちらも技をバンバン閃くので道場としては使えそうな相手だ。倒すのを諦めてアイスソードを持ってくることを約束し、帰りはフレイムタイラントの粋な計らいで近道を使い一瞬で地上に戻ることができた。そしてアイスソードを求めてアルツールの街に向かったのだが、ここでSFC版では想像できなかったトラブルに見舞われることになってしまった……というところで今回は終わり。

『サマータイムレンダ Another Horizon』を買ってしまった。

この間観たばかりの『サマータイムレンダ』のゲームが出るというのでつい買ってしまった。TVゲーム歴35年、キャラゲーは危険という教訓を十分に理解していたはずだったのだが、なまじアニメが良すぎたせいで余熱が残っていたこともあり、思わず手を出してしまったのである。

 

 

ストーリーは原作およびアニメとほぼ一緒。テキストを読み進めながら、時折出る選択肢を選んでいく形式。サマータイムレンダという作品は前半と後半でガラリと作品の雰囲気が変わるのだが、前半のホラー・サスペンス的な展開ではこのノベルゲームライクなゲームシステムが非常にマッチしているのだが、後半バトル・アクション要素が増えてくると、テキストやエフェクトだけの表現ではやはり物足りなさ過ぎる。アニメを観たばかりなので、ここはこういう展開だったな…と思い出すこと自体は容易なのだが。

 

物語の根幹設定として、主人公の網代慎平は死んでも時を遡ってやり直すことができる。そして何度も死に戻りを繰り返しながら、この世界で起こっている事件の真相に近づいていくわけだが、このゲームではそのループを表現するためにフローチャート式に通ったルートが可視化されていく。そして通ったルートによってTIPSが手に入り、それによって新しいルートが開くという繰り返し。だがこのフローチャート、一見分岐などがたくさんあってよくできているように見えるが、ぶっちゃけ見せかけである。

 

まず原作通りの共通ルートがあり、そのところどころにキャラクター個別のルートが点在しているのだが、実のところ共通ルートを進めていくと最初は必ず個別ルートに入り、その後からでないと共通を進めることはできない。つまり共通と個別を交互にやっているだけの一本道に過ぎないのである。原作の展開に逆らうと即死バッドエンドが待っていたりするので、完全なる一本道というわけではないが……。ストーリーとしてはループしているのだが、ゲームシステムとしてのループではないのであまり広がりのあるゲームではなかった。

 

 

グラフィックはアニメのスチルがふんだんに使われており、アニメ版の追体験ゲームとしては悪くない。ただ『小弓場かおり』というゲームオリジナルのキャラクターが追加されており、ほんのちょっとだけ展開に変化がある。だが活躍するのは主に全てが終わった後のエピローグであり、原作の展開に一切影響を及ぼさない程度の扱いでしかない。最初個別ルート通ったときバッドエンドにしかならなくて逆に驚いたほどだ。こんな扱いでいいのか……。

 

個別ルートは澪・朱鷺子・ひづる・凸村・かおりの五つ。潮は原作ルートという扱いだ。凸村ルート入れようって誰が言い出したんだろうか? このゲームは原作の展開から外れると基本的に終わってしまうので(例外あり)、つまり個別ルートでもそうなってしまう。個別ルートでのみ判明する新事実とかそういうのも無いので、実際はちょっと長いバッドエンドみたいなものである。ただアニメにおける朱鷺子の扱いに若干の不満があったので、朱鷺子ルートに関しては個人的にはあってよかったと思えるものになっていた。

 

朱鷺子は敵から味方に寝返るキャラクターなのだが、正直作中の描写があっさりしすぎていて、アニメを見たときからなんだか勿体ないと感じていた。だがこのゲームにおける朱鷺子ルートは、たとえ本筋には何の影響も与えないものであったとしても、プレイヤーの心情的には十分すぎるほど味方側に寝返るだけの理由付けになっており、本筋に戻ったときの朱鷺子の仲間入りが非常にスムーズなものに感じられた。そこだけは原作にもアニメにも勝っている部分と言っても過言ではない。

 

 

そして原作通りの結末を迎えた後は、お楽しみのエピローグという名のオリジナルストーリーである。個別ルートがバッドしかないんだが? クリア後になんかオマケあるんでしょ!? と思いながらプレイしていたので、何かしらあってよかったと思う。実に全シナリオの1/6ほどがこのエピローグ部分に割かれており、結構なボリュームがあった。ただこのゲーム自体おそらくアニメと平行して作っていたに違いなく、よってそれほどだいそれた話を展開できるはずもなく、まあ無難な内容と言うしかない。

 

物語の黒幕を打倒し、何もかもが平和になった世界での話。この作品はどうやっても潮がヒロインなので、それ以外の女性キャラクターについてはどうしてもちょっと切ない扱いであった。ひづるに限って言えば、波稲との絡みがわりと多かった点については良かったと思う。これが『サマータイムレンダ2026』とかに繋がっていくのかなぁなどと妄想できた。

 

なんだかんだ言って完全に終わらせるまではプレイしたのだが、やっぱりキャラゲーはお布施目的でなければオススメはできない。そういうものだと納得できなければ手を出すべきではない。さーてゲームが終わったところで、アニメ版をもう一回見ようかな。

 

アニメ『Do It Yourself!!(どぅー・いっと・ゆあせるふ)』が最終回を迎えた後も続く話。

 

本日最終日だった、前期に放送されていたのも記憶に新しいアニメ『DIY』のポップアップストアに行ってきた。渋谷駅のハチ公口を出てすぐのところにある、"MAGNET by SHIBUYA 109"というビルの5F『マンガ展』という店で開催されていた。

 

本当にちょっとした小さな店だったのだが、アニメのスチルやスタンディが設置されており、冬アニメが始まってからというもの余暇ですら忙しく感じていたこともあり、放送当時の思い出がまざまざと思い出されて、しばしの間穏やかな気分に浸ることができた。やはりDIYには格別の思い入れがある。それにしてもこの作品、表記揺れのせいで毎回タイトルをどう書くべきか困ってしまう。

 

 

この作品の特徴として、工具や木工品も一緒にグッズとして置いてあったりするのがユニークだ。もちろんありふれたアニメグッズとして、クリアファイルとか缶バッチももちろんあるのだが、この作品の舞台となった三条市の名産品とのコラボで鉄珈琲なんかもあったりする。

 

普段アニメグッズにはほとんど手を出さない身としては、あれもこれも買うというわけにはいかなかったが、鉄珈琲は前から興味があったのと、アクリルコースターは良さげだったので購入することにした。シークレット売りだが6キャラなので6枚でいいか…と安直に思ったがやはりダブった。ぷりんとジョブ子。まあ何かの交換で使えるかもしれない。

 


2月から始まるという、三条市の一ノ木戸商店街のスタンプラリーイベントの告知も貼ってあった。この作品の聖地として盛り上げていこうという活動に、意外と三条市は乗り気なのである。作品が健全で、なにより出来が良かったというのも大きいのだろう。ツイッターなどでは頻繁に情報を発信しているし、市のウェブサイトにも聖地巡礼ポータルサイトとして詳しく纏められている。こういうのはとても助かる。

 

 

自分も新潟には行ったことがないので、DIYをきっかけに一度行ってみたいなとは思っていたのだが、寒いのは苦手なのでもう少し暖かくなってからにしたかった。DIYの物語も春から始まるので、季節的にはその方がいいと思うのだが、向こうからわざわざイベントやるぞと言われてしまったら少し考えてしまう。

 

今日も夕方のニュースで三条市の積雪の様子が流れていたが、関東の人間としては非常に悩ましい。2月中いっぱい様子を見つつ、天候が落ち着いたときを見計らってなんとか新潟行きを検討してみたいと思うのだが、少なくともしばらくの間は無理そうだ……。

 

今期のアニメをなるべく沢山見てみる4・は行~ら行(2023年冬)

 

詳しいルール等は前の記事で。

 

 

HIGH CARD

フォーランド王国が何者かに襲撃され、一組のトランプが奪われる。その一ヶ月後、街に行き交う人々の持ち物を物色する青年の姿があった。フィン・オールドマン。彼は立ち退きを迫られている孤児院を救うため、スリでお金を集めていた。盗品の買い取りは拒否されてしまうのだが、質屋はフィンの持っている一枚のトランプに目を付けた。結局お金は作れず、カジノで一攫千金を試みるが失敗。そこで出会った一人の男がフィンと似たトランプのカードを持っていたのだが、そこに二人の男が現れカードを巡って争い始めた。その騒ぎに乗じてカードをスリ取り逃げ出すフィンを先程の男たちが追跡する。一人は追跡の際に死亡し、もう一人には追い詰められる。フィンは持っていたカードから異能を引き出し、手の中に現れたのは一丁の拳銃だった……という第一話。

 

最初はこのままギャンブルアニメにでもなるのかなあとぼんやり観ていたのだが、いきなりバトルが始まってちょっと驚いた。トランプを武器にして戦いそう、なんて一昔前は決して褒め言葉では使われなかったのだが、本当にトランプを武器にして戦うアニメが出てくるとは。とは言ってもそのトランプの一枚一枚に宿る能力を駆使して戦うようだ。女性キャラが極端に少なく、イケメンキャラ多数という女性向け作品だと思われるが、アクションシーンや特殊能力使用時のハッタリが効いていて意外と見られる作品だった。何話か様子見してもいいかも。

 

 

Buddy Daddies

殺し屋としてコンビを組む来栖一騎と諏訪零。二人がクリスマスの日に暗殺の仕事を遂行している最中に、父親を探して迷っていた幼い女の子が巻き込まれてしまう。暗殺のターゲットはまさにその父親であった。何も知らないまま銃撃戦に巻き込まれる四歳の女の子ミリ。殺害したことを言い出せるはずもなく、見捨てることもできない二人は、身寄りのないミリを拾って帰ることになった。

 

とにかく子供であるミリの描写のリアリティが凄い。なんの脈絡もなく動いている感じがまさに幼児そのものなのだが、逆に制御が効かなくてちょっとイラっとしてしまう感じまでしっかり表現されている。声優さんの熱演も凄い。しかし個人的には主人公二人の生業が殺し屋というところがちょっと足を引っ張っており、育児との組み合わせはかなり食い合わせが悪く感じられる。一話での違和感は今後増大する一方だと思うので、今のうちに切っておく。

 

 

もういっぽん!

青葉中学柔道部の園田未知は柔道を辞めるつもりだった。最後に一本勝ちで終わりにしたい、そう思って中学最後の試合に臨んだが不幸な事故が重なり、一本勝ちどころか絞め落とされて負けてしまう。そして時は過ぎ、未知は同じ柔道部だった滝川早苗とともに青葉西高校に進学した。柔道とは無縁の高校生活を謳歌しようと考えていた未知だったが、幼なじみの剣道部・南雲安奈がしつこく武道場に誘ってくる。だがそこで未知の中学最後の試合の相手だった氷浦永遠と再会。安奈とのトラブルから、未知が永遠を投げ飛ばしてしまったことで、柔道の楽しさを思い出してしまうのだった……という第一話。

 

一話を見たときには柔道場のむせ返るような空気感、汗のしたたる青春の輝き、迫力ある試合の描写から今期の圧倒的ダークホース枠!だと確信したのだが、二話目から露骨に省エネになったのでまあほどほどの期待に抑えておくべきなのかと思い直した。単なるスポ根ものというだけでなく、年頃の女子として色恋沙汰などにも興味津々なガーリーな雰囲気が結構好みだったりする。そして昨今の流行りに逆行するような、太くて丸いキャラクターデザイン。たまにはこういうのもアリだ。視聴継続!

 


もののがたり

付喪神を退治することを生業とする、塞眼(さえのめ)。その御三家の一つである岐家の次期当主である兵馬は、幼い頃付喪神に兄姉を殺されたことから、付喪神に対して強い憎悪を抱いていた。だがそれを見かねた祖父は、付喪神と共生している京都の長月家への出向を兵馬に命じる。塞眼の資格の剥奪がかかった命令だったが、その初日から長月家の付喪神たちと不和が生じてしまう。付喪神の一人である薙と戦いを繰り広げる兵馬であったが、長月家の当主ぼたんの帰宅によってその戦いは強制終了させられて……という第一話。

 

呪術廻戦のフォロワーか何か? とぱっと見で思ったが、どうやらこっちの方が先だったらしい(2014年連載開始)。だが正直なところ、ジャンプ漫画の系譜としてどこかで見た感じは拭えず、特別作画的な見どころがあるわけでもないので(むしろあんまりよろしくない)、敢えて視聴継続するほどの意義は見出だせない。よって一話切り。

 

 

UniteUp!

幼い頃からヒーローに憧れていた高校生・清瀬明良はずっとやっていた野球を辞め、今は幼なじみの小山由和とともに放課後にカラオケに行く……そんな毎日を送っていた。だがそんな明良を見かねた由和は、こっそり明良のカラオケを動画投稿サイトにアップし、明良の知らないところで歌い手KIKUNOYUとしてそこそこ名の知れた存在となっていた。そして由和の元に新興の芸能事務所であるsMiLeaからスカウトのメールが届く。最初は渋った明良だったが、由和や母親に背中を押され、事務所からのスカウトを承諾するのだった……という第一話。

 

去年一躍名を上げたアニメ制作会社であるCloverWorksの今年の一発目は、男性アイドルアニメ。作ってるところが同じなだけあって、自分の好きな『明日ちゃん』や『ぼっち』と雰囲気はかなり近い。主人公の所属するグループは髪色が赤黄青の信号機トリオで、これでピンクがいたら結束バンドだなみたいなことを思っていた。質はいいのだが男が歌って踊る系の作品はもう完全に肌が合わないので、よっぽどのことがなければ見続けることはないだろう。

 


REVENGER

江戸期の長崎。薩摩藩士の繰馬雷蔵は出島での阿片密売の容疑が掛かっていた義父をその手にかけるが、それは政敵松峰による謀であった。証拠隠滅のため暗殺されそうになった雷蔵は間一髪のところで”よろず利便事引き受け”と名乗る連中に命を救われる。その内の一人である蒔絵師の碓水幽烟から、義父は阿片の取引を捜査していたのであり、雷蔵をそそのかした松峰こそが黒幕だと語る。利便事屋……復讐を代行する集団のひとりである碓水は、松峰殺害のために薩摩のことをよく知る雷蔵の協力を欲していたのだ。そして松峰邸の人間を一掃する利便事屋たちだったが、屋敷から逃げ出した松峰は雷蔵によって切り捨てられた。だが雷蔵の許嫁は既にこの世になく……といった感じの第一話。

 

利便事屋の面々がそれぞれ風変わりな殺人方法を駆使するあたり、最初の印象は必殺仕事人だこれ!と思わずにはいられなかった。製作に松竹が入ってるからこそ、好きにやれたんだろうなと思う。一話の時点では正直そこまでピンと来なかったのだが、二話の巨大な弓と、猿叫まで再現した薩摩示現流の剣技を見てからなんとなく作品の方向性が掴めた。しばらくの間様子見する価値はありそうだ。

 


結論

以上38本。

ダラダラとやっていたら二月になってしまうところだった。

今期アニメが3話どころか既に4話も放送されているような状況なのだ。

そういうわけで切るか継続するか、ギリギリのラインにあった作品も

2話か3話まで見て整理した結果、以下のようになった。

 

視聴継続

転生王女と天才令嬢の魔法革命・ツルネ

お兄ちゃんはおしまい!・もういっぽん!

前向きな様子見

TRIGUN STAMPEDE・REVENGER・HIGH CARD

後ろ向きな様子見

大雪海のカイナ・NieR:Automata

時間があれば

隣の天使様・とんでもスキルで異世界放浪メシ

シュガーアップル フェアリーテイル・テクノロイ

 

 

今期は前期に比べて話題性のある作品に乏しく、小粒な作品が大量に並んでいるような状況に思えた。そのせいか他の時期だったら簡単に切っていたような作品も、判断に困って様子見に回ってしまい切るに切れなくなってしまったような気がする。だがさすがに数が多すぎるのでバッサリ行くしかなかった。

 

だからといってつまらないアニメばかりかと言えばそうでもなく、自分に合った作品は必ずある。なろう系はやはり合わないのでほぼ切ったが、個人的に『もういっぽん!』は一番の収穫。かつては定番だった女子の部活ものアニメが今期はこれしかないというのがもはや異常事態である。ツルネも続編とはいえ、答えの無い問いへの自分なりの結論を頑張って見つけようとする青臭い話であって、部活ものとしてはやはり好みに合っている。『REVENGER』と『HIGH CARD』も同じアウトロー系でありながら、それぞれ静と動で方向性が違っていて楽しめそうだ。だが今期で一番見るべきアニメ、それはBS朝日の日曜23:30からやっている『明日ちゃんのセーラー服(再)』だ。これは本気で言わせてもらう。

 

どう考えてもアニメの本数が多すぎるが、その結果国内のマンパワーが不足し、中国への依存度が高くなった結果、コロナの感染拡大(本当か?)で放送が延期されるという事態が既に散見されている。『久保さんは僕を許さない』も見ていたのだが、7話以降は来期に延期されるという。春アニメになってしまった。他にもニーア・UnaitUP!・あやトラ・異世界おじさん・艦これなどで放送延期の発表されているが、これで終わりとも思えない。自分が見ている作品が延期されたら目も当てられないが、多分まだ万策尽きる作品は出るに違いない。

 

そして4回にわたって長々とやってきたが、この企画は面倒なので二度とやらないだろう。

『ノースマン 導かれし復讐者』鑑賞。

『ノースマン 導かれし復讐者』は言わずと知れた『ハムレット』の原型になったとされている、伝説の人物アムレートを描いた映画ということになっている。Wikipediaを見る限り確かに伝説上のアムレートとハムレットの共通点は多いのだが、『ノースマン』のアムレートとはだいぶかけ離れているような……。ロバート・エガース監督は前作の『ライトハウス』がやけに難解だったので今回はどうなるかと思ったのだが、アーティスティックな映像表現はそのままに、思いの外シンプルで娯楽性の強い作品となっていて逆に意表を突かれた。

 

西暦800年代のスカンジナビア半島。戦から帰還してきた大鴉王ことオーヴァンディル王は戦いによって負傷し、まだ少年である王子アムレートに王位を譲ることにした。だがその儀式の直後、オーヴァンディル王の腹違いの弟、フィヨルニルによってオーヴァンディルは殺害され王位を奪われてしまう。アムレートの母親であるグルートン王妃も攫われるが、アムレートは単身逃げ出すことに成功し、フィヨルニルへの復讐を誓う。それから何年も経ち、アムレートは屈強なヴァイキングとして一目置かれるほどの立派な戦士に成長していた。村を襲い略奪を繰り返していたある日、預言者に出会い自らに課した復讐の使命を思い出す。そして現在のフィヨルニルは治めていた国が別の国に攻め落とされ、アイスランドに落ちのびていることを風の噂で知る。アムレートはあえて奴隷を装って海を渡り、フィヨルニルの農場へと潜り込む……。

 

個人的に結構刺さった映画なのだが、その一番の理由は「これ、実写版スカイリムだな」と感じたからだった。スカイリムは北方の蛮族であるノルドという民族とそれにまつわる神話や伝承を土台にした物語が展開されていたのだが、そのモデルはまさしくヴァイキング北欧神話。スカイリムの方がちょっぴり文明的ではあるが、名誉と誇りを重んじ、武力あるものが国を統べる。神話の物語を心から信じ、病による死よりも戦いの中で命を落とすことを望む。そういった戦闘民族ヴァイキングの世界観を余すところなく描いており、思わず魅せられてしまった。

 

アムレートが敵討ちに使うための剣を調達する場面もやけにファンタジックで、動く死体と戦うのもなんだかスカイリムでありそうなシチュエーションだし(剣の名前がなんとドラウグル!)、否が応でもそういう目線で見ずにはいられなかった。さすがにドラゴンは出てこないが。もちろん身分を隠して敵の懐に潜り込み、復讐の機会を虎視眈々と狙うというストーリーはシンプルに感情移入し易いし、その過程で奴隷の女と恋に落ちたり、母親はフィヨルニルとの間に子をもうけていたりして、アムレートの復讐も一筋縄ではいかなくなってくるのである。そしてフィヨルニルとのラストバトルはそのロケーションも相まって物語は最高潮に達する。徹頭徹尾血なまぐさい、非常に満足感のある137分だった。

 

初めてのロマンシング・サガ ミンストレルソング・リマスターの続き3

 

皇帝の奇病。バファル帝国の皇帝が何者かの呪いによって病床に伏し、その解決法を探すというロマサガの中盤に起こる比較的複雑な手順を踏むイベントである。SFC版ではそれなりに良い褒美を貰えたイベントなのだが、進行度次第で勝手に終わってしまうイベントでもあった。多分ミンサガでも同じ仕様になっているに違いないので、優先して行うべきイベントだと判断し、先に手を付けることにした。

 

 

まずメルビルの図書館に行くと、邪の力を打ち払うという”気のムーンストーン”の在り処はワロン島の二つの月の神殿という場所にあることが分かる。かつて英雄ミルザが邪神サルーインに戦いを挑む際、光の神エロールが与えたというディステニィーストーン。気のムーンストーンはその10個あるうちのひとつである。

 

この”運命石”はロマサガにおいて面白い設定のひとつだが、さも重要そうに見せかけて別に手に入れる必要がないのである。まあそれでも取らないよりは取った方が得なので一応取るわけだが。そもそもSFC版では10個中7個しか手に入らないという仕様になっていて、それが世界のどこかで残りも手に入るんじゃないか? という底知れなさに繋がっていたと思う。

 

 

ワロン島では、ゲッコ族の一人が島にある神殿の秘密を記した古文書を持っていたのだが、ホークという海賊に売ってしまったという。島からノースポイントに渡り、ウロの村まで南下するとホークがいたので仲間に入れつつ古文書を譲り受ける。そしてすぐホークと別れる。

 

古文書の内容は暗号になっており、そのままでは分からない。再びメルビルの図書館へ行き、古代文字コーナーでヒントを得ながら古文書を解読すると、ワロン島の神殿に入るためにはアムトとエリスのシンボルがそれぞれ必要であることが判明する。

 

 

アムトの神殿は北エスタミルにあり、そこはあのウハンジのハーレムがあった場所でもある。アムトは別名赤い月の女神と呼ばれ、愛の女神であるとも言われている。だからって神殿にハーレムとは罰当たりすぎるだろう、さすがに。

 

神官に話してみると、アムトのシンボルはあっさりと手に入った。だがもう一方のエリスについては世界中どこを探しても神殿はなく、探すアテはなさそうに思える。神官からエリスは森の神シリルと仲が良いという話を聞き、そういえばオウルが死ぬ間際にこれからは木に聞けとかなんとか言っていたことを思い出す。森の神と何か関係があるかもしれない。

 

 

迷いの森の大樹に話しかけてみると、そこにクローディアの飼い狼であったシルベンがやってくる。夜を待つようにと言われ、夜になるとシルベンがエリスのシンボルを持ってやってくる。バーバラはシルベンのことをエリスの遣いだと勘違いしているが、実のところこの狼がエリス本人だったはず。銀の月と獣の神と呼ばれるエリス。二つの月の神殿とは、月の名を関する二柱の神のシンボルを集めることによって入ることができるというこの世界の神話に基づいた仕掛けである。

 

 

そして意気揚々とワロン島のジャングルにある二つの月の神殿に向かったのだが、その直前に邪神サルーインミニオン(分身みたいなもの)の一人であるワイルが立ち塞がり戦闘になるのだが、はっきり言って強すぎる。だが負けても全滅扱いにならずゲーム続行なあたり、限りなく負けイベントに近い立ち位置なのかもしれないが、それにしたって勝機が見えない。こちらを一撃で倒し、かつ膨大なHPを持っているのでワンチャンすら無さそうだ。ゲーム開始時からこいつの撃破を目標を定め、そのために準備してきてようやく倒せる相手……そんな風に感じる。何度か挑んだが打開策は見えず、負けるとアムトとエリスのシンボルを没収されるのでリセットし、一旦このイベントを諦めるしかなかった。

 

 

だが皇帝の奇病以外にも中盤に起こるイベントはいくつかある。騎士団領のコンスタンツ誘拐。クジャラートの水竜の生贄にまつわる話。フロンティアのヴァンパイアの復活。ローザリアのアクアマリン探索。進行度がついに半分にまで到達し、いよいよ中盤といった雰囲気だ。

 

辛酸を嘗めたワロン島を離れようとすると、ウェイプではミイラ商人がまだ発掘したミイラを金に変えようと頑張っているところに出くわす。船でメルビルまで同乗することに。すると夜更けにけたたましい悲鳴が起こる。なんとミイラが目覚め、吸血ミイラとして船内を徘徊しているというではないか。

 

 

まず最初にミイラ商人が犠牲になってしまったが、その後船内を駆け回り乗客に注意喚起していると、徘徊する吸血ミイラに遭遇し戦闘になる。このミイラ、元々高貴な者が眠る地下墓地から盗んだミイラだけあって強大な力を持っている。先程犠牲になったミイラ商人と思われるゾンビをお供に、ソウルソングという腕力低下の効果を持つ全体攻撃を仕掛けてくる。

 

ゲラ=ハの共震剣以外の火力がいまいち頼りにならないこともあり、かなりの死闘になった。勝ったのが不思議なくらいだ。そして戦利品として動かなくなったミイラが自分の手元に来てしまった。店にそのまま売ることもできるのだが、薬屋でミイラを薬にするとより高値で売れてしまう。結局ミイラ商人とやってること変わらないなと思いつつも、6000金で売れるとなると……。

 

 

皇帝の奇病の解決はしばらく無理そうだと言うことで、他のイベントをつまみ食いしていくことにした。南エスタミルの酒場で依頼を受け、ウハンジのところへ。娘が誘拐されたから取り返してきてくれというのだが、クジャラートの現首長であるウハンジには敵が多く犯人が誰だか分からない。南エスタミルの盗賊ギルドや白昼堂々活動している人さらいなどから情報収集した結果、タルミッタの太守であるトゥマンが水竜に捧げる若い女の生贄を集めているとかなんとか。

 

 

夜を待ってタルミッタのセケト宮殿に侵入したが、そこに待ち構えていたのはトゥマンの影武者を名乗る悪魔系モンスターであった。モンスターが支配者のフリをしているなんて明らかにきな臭い。かなりの苦戦を強いられながらも影武者を倒し、影武者がモンスターであったことに動揺している衛兵を揺さぶると、トゥマンはマラル湖へ向かったとあっさり吐いた。だが今回の目的はイベントのつまみ食いなので一旦ここで切り上げて他に向かう。

 

 

ニューロードを通りフロンティアのヤシの村を覗く。村人が陽の光が嫌だとか血を吸いたいとか妙に不穏なことを言っていると思ったら、急に日が暮れてヴァンパイアのしもべに大変身。これはもうヴァンパイアが復活していると見て間違いないだろう。襲いかかってくる村人を避け、南エスタミルへトンボ返り。酒場で情報を集める。

 

かつて西からエスタミルにやってきたヴァンパイアはアムトの神官アグネスが聖杯によって退治した。そしてアグネスはミイラと同じように、地下墓地に埋葬されているという。二度目の墓荒らしだ。4×3の墓地の中のひとつがアグネスの墓なのだが、ハズレを引くとモンスターとの戦闘になる。SFC版ではどこでもいいから10回調べないと聖杯が手に入らない(街をうろつく食い詰めた子供に施しをすると調べる回数が減る!)設定だったが、今回は単純に正解を引けば終わるようだ。

 

 

ちょっとズルいがセーブ&ロードを繰り返し当たりを見つけた。これだけでジュエルが手に入るんだから楽なものだ。聖杯はアンデッドに大ダメージを与えたり、味方全体のBPを全回復させたりする強力なアイテム。使用回数に限りがあるが、持っていて損はない。これでヴァンパイアを退治しに行くわけでもなく、また他のイベントに向かう。

 

 

港街でうろついている騎士団の人間から、騎士見習いであったラファエルがピンチだという話を聞き騎士団領へ赴く。ミルザブールのテオドールのところに行くと、娘のコンスタンツとラファエルが逢引していたところ、ラファエルが不意打ちで背中を斬られてしまった。騎士として背中の傷は逃げた証拠のようなもので、不名誉はすなわち死罪というのが騎士の作法。あんまりな話だ。今は地下の牢屋に入れられている。そしてコンスタンツもそのときに拐われてしまった。

 

 

誘拐の犯人はディスティニーストーンを要求している。バイゼルハイムに住むフラーマが持つ、”火のルビー”だ。詳しいことはフラーマに聞いてくれとラファエルの後見人だったハインリヒ言われ、バイゼルハイムに向かう。バイゼルハイムはSFC版のときは術専門の店が並ぶ非常に特徴的な街だったのが、ミンサガでも術をたくさん売っているもののそこまででもない。

 

中央にそびえる塔の中をワープゾーンを使って登っていくと最上階でフラーマと会話し、彼女の調査の結果街の南の洞窟に誘拐犯がいることがあっさり判明した。そんなのすぐ解決するだろと思いきや、フラーマはバーバラが来るのを待っていたという。バーバラはサルーインの復活を阻止する運命を背負っているので、もっと強くなりもっと多くの人の信頼を勝ち取れという。まるで英雄ミルザの後継者になることを望んでいるかのような。ミルザって、サルーインの封印をした際に戦死しちゃってるんだよね……。

 

 

本来なら運命論なんてと言いたいところなのだが、下手に逆らうと損するだけなので素直に従う。これが私の運命だったのか! ただそれだけ塔の中の宝箱を貰えるんだから楽なものだ。炎のロッドとスカーレットローブ、そしてメイジスタッフの三つ。売ってもいいし使っても有用なのでとてもおいしい。

 

そしてすぐにコンスタンツを助けにいくわけでもなく今度はローザリアへ。アルベルトを一時的に加入させ、皇太子ナイトハルトから水のアクアマリンを取ってくるようにと依頼を受ける。こうすることでいつでも取りに行けるようにだけはしておく。

 

 

ここまでの攻略である程度まとまった金が手に入ったので、ついに店売り最強防具であるフィールドアーマーを購入。一個下のチェインメイルとは防御力の差が7しかないのに、価格の差は三倍以上あるというなんともコスパが悪い装備だが、後で買い替えることを考えると一気に最上位装備を買ったほうがいいという判断だ。これくらい防御力があるとかなり安心する……というところで今回は終わり。つまみぐいされたイベントの数々、これをどこから片付けていくかが次回の課題となる。

 

 

今期のアニメをなるべく沢山見てみる3・さ行~な行(2023年冬)

 

ルール等は前の記事で。

 

最後の召喚師 -The Last Summoner-

人類の歴史と共に存在した召喚師が今では忘れられてしまった現在。平凡な高校生であるアジェの元に女神ドラが現れる。小さくなったり空を飛んだりする破天荒な女神に振り回されるアジェ。ドラは召喚師となって新しい世界を探検してみないかとアジェを誘う。魂の契約が結ばれ召喚師となったアジェはドラに異世界のことを尋ねるが、ドラの脳裏に浮かんだのは、戦乱とそして囚われの身となって苦しむ自分の姿だった……という第一話。

 

中国産ながらだいぶ日本風に寄せた感じのアニメ。とはいうものの中国の大都市はもはや日本よりも都会だから、別に日本に寄せたわけじゃないのかもしれないが。主人公が普通の高校生にみせかけて料理の達人で、その料理(ラーメン)によって女神が呼び出されるという展開に若干の脱力感を覚えつつ、なまじ見た目は限りなく日本風のアニメなので作品を通して存在するわずかな感性の違いがどうしても気になってしまう。見たら見たで意外と楽しめるかもしれないが、そんな時間は今期には無いので残念ながら一話切り。

 


The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War

ゼムリア大陸最大の傭兵集団『北の猟兵』。物資運搬の任務にあたっていたこの部隊にラヴィという一人の少女が兵士として参加していた。目的地に向かう道中、異変に気付いたラヴィは同僚と共に怪物に襲われる村を発見しどうにか人々を救うものの、村を襲っていた怪物さらに強力な怪物から逃げていたことが判明し、現れた巨大な怪物が北の猟兵に襲いかかる。だがラヴィは新兵とは思えない力を発揮し怪物を切り伏せた。任務が終わり州都のハリアスクで一時の休息を取る北の猟兵だったが、そこに北の猟兵の幹部であるローガンが帰還し、人々に革命の必要性を訴えるのだった……という第一話。

 

『軌跡』シリーズという長期に渡って展開しているRPGが存在していることだけは知っているのだが、やったことはない。この閃の軌跡というのはその中のほんの一部分に過ぎないらしい。そのせいか一話目から怒涛の説明セリフが続き、正直なところ設定が全然頭に入ってこない。作品に対する興味も湧いてこないので一話切りも仕方がない。

 

 

シュガーアップル・フェアリーテール

かつて人間と妖精の戦争があり、今では妖精が人間の奴隷として生きている世界。特別な聖なる砂糖菓子を作る職人のことを銀砂糖師呼んでいた。一流の銀砂糖師だった母親の跡を継ぎ、主人公の少女・アンは自分も銀砂糖師になることを決意。年に一度の王都での品評会に参加しようとするが、その道中は少女にとっては険しいもので、その護衛として戦士妖精であるシャルを雇うことにした。剣の腕は確かだが、口が悪く人を信じないためアンとの関係は最悪。かくして銀砂糖師を目指す少女と妖精の旅路が始まった……という第一話。

 

角川ビーンズ文庫から発売されている少女向けライトノベルを原作としたアニメ。原作は10年以上前に始まっており、いわゆる昨今のなろう系に染まっていないファンタジー異世界設定は逆に新鮮ですらある。作品の雰囲気はまるっきり少女漫画のノリで個人的な好みではないが、飯塚晴子によるキャラクターデザインにはなかなか惹かれるものがある。ゆるふわに見えて意外と殺伐とした世界観であり、思ったより気の抜けない展開が待っていそうな感じがするので、時間があったら見るかも枠。

 

 

スパイ教室

各国がスパイによる影の戦争を繰り広げている世界。スパイ養成機関の落ちこぼれであるリリィは、不可能任務を遂行するために新設された諜報機関”灯”に招集される。しかし集合場所の洋館に集められたのはリリィも含めいずれも問題児ばかりであった。灯のボスである凄腕のスパイ・クラウスによる訓練が始まるが、あまりに異次元の能力を持つため誰もついてこられない。このままでは全員が不可能任務に挑まされて死ぬ、危機感を抱いたリリィは一計を案じ、毒ガスによってクラウスを脅迫するが返り討ちにあってしまう。しかしそれによってクラウスは新しい訓練方法を思いつく。あらゆる手段を講じて自分を倒せと……という第一話。

 

この作品は物語に結構な仕掛けが施されているらしいと聞いてとりあえず3話まで見てみたのだが、正直アニメの尺ではそれほどのものだとは感じられなかった。生徒の中では今のところリリィ以外のキャラが立っているとは言い難い状態では、せっかくの仕掛けも驚きが薄い。映像化の際には原作とはアプローチの仕方を変えないといけないタイプのものが存在し、この作品が多分そうだったのだが料理の仕方をミスったのかなと思う。3話まで見てしまったが切る。

 


ツルネ -つながりの一射-

新設されたばかりの風舞高校弓道部は、部員である湊やコーチである滝川が若さゆえの悩みに苦しみながらも自分なりの回答を見出し、県大会で強豪の桐先を破り優勝を成し遂げた。大会終了後、滝川から部活動を休むことを言い渡されていたが、それでも弓を引きたくなってしまう部員たちは、学校のスポーツ大会でどうにか逸る気持ちを解消しようとする。しかしそれでも気持ちを抑えられず、滝川の元で部活動ではない弓道を学ぶのだった。一方その頃、県大会の動画を不満げに見る男の姿があった……という第一話。

 

去年の夏に劇場総集編が公開されていたおかげで、それなりに話を覚えていて助かった。京アニは個人的に応援しているから無条件で見ると決めているのだが、それでも適度にキャラや物語を振り返ったり新展開の予感を見せたり不満のない第一話だった。女性向け作品だと男同士でも異様にジメっとした感じの人間関係になるのは正直まだ受け入れ難く慣れないのだが。Free!といい続編には俺様系が出てくるのがお約束になっている。女子にはこういうのが人気なのか。

 


テクノロイド オーバーマインド

地球温暖化によって海面が上昇し人口が激減した未来、日常の労働力の大半をアンドロイドが受け持つようになっていた。その世界で空き家に住んでいるアンドロイドの四人の元に電気代の督促状が届き、稼ぎのない彼らはこのままでは機能停止に追い込まれてしまう。そこでバベルと呼ばれる場所で、歌と踊りが認められれば賞金が手に入るという話をききそこに参加することに。だが歌も踊りも初めての四人には最初の関門すら突破できない。四人が街を彷徨っていると、エソラという人間の男の子と出会う。彼の身の上話を聞き、その目的を手伝ってあげることで四人に歌と踊りの能力が芽生え、無事第一関門を突破できるようになった……という第一話。

 

男アイドルが歌って踊る系か~興味ないな~と思いきや、一話の最後で牧歌的な雰囲気の作風に見合わない、衝撃的なヒキをやったおかげでちょっと話が気になってきた。意外と設定も凝った気配があり、時間があったらみるかも枠。

 

 

トモちゃんは女の子!

相沢智は幼なじみである久保田淳一郎に想いを寄せていた。思い切って告白してみるも、淳一郎は智のこと女扱いしておらず友達としか思っていない。そして男と思われているせいでスキンシップもセクハラまがいの行為ばかり。短髪で喋りも男っぽく、性格も男勝りで空手の有段者ということもあり、まずは喋りを女らしくしてみろともう一人の幼なじみ郡堂みすずにアドバイスされるがそれも失敗。それを見かねたみすずが淳一郎に色々とちょっかいをかけるも、やはりうまく伝わらない……という第一話のAパート。

 

ボーイッシュな女の子のトモちゃんと、鈍感男の組み合わせというヒロインレースの存在しないラブコメの主人公が今回は女子版。今期幾つめだろう、こういう作品は。多分最初の時点から淳一郎はトモちゃんに異性としての好意を抱いてるっぽいのだが、スキンシップのためにあえてそう見てないフリをしている感じで、正直に言うとちょっと受け付けない。個人的にはトモちゃんよりみすずの方が好みだった。一話切り。

 


TRIGUN STAMPEDE

砂漠の惑星ノーマンズランド。人類が細々と暮らすこの星で、新人記者であるメリルはベテランのロベルトと共に、連続プラント強奪事件という特ダネを探し旅をしていた。その途中砂漠の真ん中で吊るされていた男こそ、600万$$の賞金首、人間台風ことヴァッシュ・ザ・スタンピードであった。ヴァッシュを追う憲兵をやりすごしつつ、三人は近くの街へと向かう。ヴァッシュを恩人と慕うその街で一時の休息を取るが、そこに先程の憲兵がやってきてヴァッシュを捕らえようとする。ロベルトがヴァッシュと憲兵の決闘に持ち込んだものの、憲兵の周囲の被害を顧みない攻撃はヴァッシュの銃弾一発によって無力化されるのだった……という第一話。

 

トライガンの映像化は一体何度目だろう。なまじ最初のアニメが良かったせいで、色眼鏡で見てしまっているような気がする。トライガンの映像化が原作通りだった試しはないので、今回のアレンジも大目に見ているつもりなのだが。一話の時点でカートゥーンみたいなキャラクターの演技やコミカルチックなシナリオに多少の違和感があったのだが、二話のネブラスカ親子の別物レベルのアレンジでなんだか吹っ切れた。CGはカイナよりもむしろ力が入ってるように感じるし、別物として見れば全然楽しめるレベル。視聴継続。

 

 

NieR:Automata Ver1.1a

エイリアンと呼ばれる生命体が地球侵略を開始し、人類が月へ逃れてから地上では人類が生み出したアンドロイドと、エイリアンが作り出した機械生命体による戦いが繰り広げられていた。西暦11945年、ヨルハ部隊は戦闘によって2Bと呼ばれるアンドロイドが残されるのみとなった。2Bは単独で空中の敵を撃破し、敵の拠点に侵入する。そこで既に情報収集のために潜り込んでいた9Sと合流し、拠点の探索を行うが敵の超大型兵器が起動、再び戦闘に突入する。激闘の末アンドロイドのブラックボックス機能を用い、2Bと9Sの自爆という形で超大型兵器は破壊された。だがアンドロイドは記憶を基地にアップロードすれば何度でも蘇ることができる。戦いはこれからも続く……という第一話。

 

原作未プレイなので設定は全然分からないのだが、1話目は多くの部分をバトルアクションに割いておりそういう点では見応えはあった。2Bといえば尻、というのはゲームをやったことがなくても知っているくらいだが、アニメでも激しいアクションによって一瞬とはいえ2Bが尻をチラチラさせるので、話が分からなくてもそういうやり方で視聴者に画面に集中させるのは新しい試みかもしれない。おまけの緩い人形劇も、シリアスな本編との温度差が良い意味でクールダウンになっている。視聴継続…と思ったら放送延期とはついてない。

 


ノケモノたちの夜

19世紀末のロンドン。普段は物乞いをして生活している、教会の屋根裏部屋に住むウィステリアという少女の元に悪魔のマルバスが現れるのは、彼女が彼を見ることができる唯一の人間であったからだ。そしてマルバスのする話が彼女にとって唯一の楽しみだった。だが教会の神父によってウィステリアは売られてしまうことになった。マルバスに助けを求めるが、悪魔は対価無しに人間を助けることはできないルールがある。人買いに連れて行かれる彼女を黙って見ているマルバスだが、買ったのが悪趣味な金持ちだと知ったマルバスはウィステリアの元に急ぐ。間一髪でウィステリアを助けるものの、人助けの反動でマルバスの身体が崩壊してしまう。だがウィステリアが悪魔を見ることができる目を対価として差し出しマルバスが復活。自由の身になったものの目が見えなくなったウィステリアは、マルバスととも生きていくことになった……という第一話。

 

サンデー連載の打ち切り作品が今になってアニメ化されるという、なんとも不思議な経緯の作品である。手頃な長さだからやりやすいのだろうか、最近よほどアニメ化のネタがないのかそういった経緯のアニメがときどきある。この前みたロマンティックキラーもそうだった。それはともかく作品としてはそれほど悪くないという印象だ。タイトル通り、世間でのけ者になった存在同士が寄り添って生きる、そういう関係を描く話なのだろう。少年誌連載漫画らしくバトル要素もあり、その辺の描写は若干陳腐だがロンドンを舞台にした雰囲気は悪くない。時間があったら見るかも枠。

 


 

上記の作品の中で『TRIGUN』『NieR』が視聴継続。

『シュガーアップル』『テクノロイド』『ノケモノ』は様子見。

『ツルネ』が贔屓枠。

あともう一回だけ続く。