四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

初めてのロマンシング・サガ ミンストレルソング・リマスターの続き3

 

皇帝の奇病。バファル帝国の皇帝が何者かの呪いによって病床に伏し、その解決法を探すというロマサガの中盤に起こる比較的複雑な手順を踏むイベントである。SFC版ではそれなりに良い褒美を貰えたイベントなのだが、進行度次第で勝手に終わってしまうイベントでもあった。多分ミンサガでも同じ仕様になっているに違いないので、優先して行うべきイベントだと判断し、先に手を付けることにした。

 

 

まずメルビルの図書館に行くと、邪の力を打ち払うという”気のムーンストーン”の在り処はワロン島の二つの月の神殿という場所にあることが分かる。かつて英雄ミルザが邪神サルーインに戦いを挑む際、光の神エロールが与えたというディステニィーストーン。気のムーンストーンはその10個あるうちのひとつである。

 

この”運命石”はロマサガにおいて面白い設定のひとつだが、さも重要そうに見せかけて別に手に入れる必要がないのである。まあそれでも取らないよりは取った方が得なので一応取るわけだが。そもそもSFC版では10個中7個しか手に入らないという仕様になっていて、それが世界のどこかで残りも手に入るんじゃないか? という底知れなさに繋がっていたと思う。

 

 

ワロン島では、ゲッコ族の一人が島にある神殿の秘密を記した古文書を持っていたのだが、ホークという海賊に売ってしまったという。島からノースポイントに渡り、ウロの村まで南下するとホークがいたので仲間に入れつつ古文書を譲り受ける。そしてすぐホークと別れる。

 

古文書の内容は暗号になっており、そのままでは分からない。再びメルビルの図書館へ行き、古代文字コーナーでヒントを得ながら古文書を解読すると、ワロン島の神殿に入るためにはアムトとエリスのシンボルがそれぞれ必要であることが判明する。

 

 

アムトの神殿は北エスタミルにあり、そこはあのウハンジのハーレムがあった場所でもある。アムトは別名赤い月の女神と呼ばれ、愛の女神であるとも言われている。だからって神殿にハーレムとは罰当たりすぎるだろう、さすがに。

 

神官に話してみると、アムトのシンボルはあっさりと手に入った。だがもう一方のエリスについては世界中どこを探しても神殿はなく、探すアテはなさそうに思える。神官からエリスは森の神シリルと仲が良いという話を聞き、そういえばオウルが死ぬ間際にこれからは木に聞けとかなんとか言っていたことを思い出す。森の神と何か関係があるかもしれない。

 

 

迷いの森の大樹に話しかけてみると、そこにクローディアの飼い狼であったシルベンがやってくる。夜を待つようにと言われ、夜になるとシルベンがエリスのシンボルを持ってやってくる。バーバラはシルベンのことをエリスの遣いだと勘違いしているが、実のところこの狼がエリス本人だったはず。銀の月と獣の神と呼ばれるエリス。二つの月の神殿とは、月の名を関する二柱の神のシンボルを集めることによって入ることができるというこの世界の神話に基づいた仕掛けである。

 

 

そして意気揚々とワロン島のジャングルにある二つの月の神殿に向かったのだが、その直前に邪神サルーインミニオン(分身みたいなもの)の一人であるワイルが立ち塞がり戦闘になるのだが、はっきり言って強すぎる。だが負けても全滅扱いにならずゲーム続行なあたり、限りなく負けイベントに近い立ち位置なのかもしれないが、それにしたって勝機が見えない。こちらを一撃で倒し、かつ膨大なHPを持っているのでワンチャンすら無さそうだ。ゲーム開始時からこいつの撃破を目標を定め、そのために準備してきてようやく倒せる相手……そんな風に感じる。何度か挑んだが打開策は見えず、負けるとアムトとエリスのシンボルを没収されるのでリセットし、一旦このイベントを諦めるしかなかった。

 

 

だが皇帝の奇病以外にも中盤に起こるイベントはいくつかある。騎士団領のコンスタンツ誘拐。クジャラートの水竜の生贄にまつわる話。フロンティアのヴァンパイアの復活。ローザリアのアクアマリン探索。進行度がついに半分にまで到達し、いよいよ中盤といった雰囲気だ。

 

辛酸を嘗めたワロン島を離れようとすると、ウェイプではミイラ商人がまだ発掘したミイラを金に変えようと頑張っているところに出くわす。船でメルビルまで同乗することに。すると夜更けにけたたましい悲鳴が起こる。なんとミイラが目覚め、吸血ミイラとして船内を徘徊しているというではないか。

 

 

まず最初にミイラ商人が犠牲になってしまったが、その後船内を駆け回り乗客に注意喚起していると、徘徊する吸血ミイラに遭遇し戦闘になる。このミイラ、元々高貴な者が眠る地下墓地から盗んだミイラだけあって強大な力を持っている。先程犠牲になったミイラ商人と思われるゾンビをお供に、ソウルソングという腕力低下の効果を持つ全体攻撃を仕掛けてくる。

 

ゲラ=ハの共震剣以外の火力がいまいち頼りにならないこともあり、かなりの死闘になった。勝ったのが不思議なくらいだ。そして戦利品として動かなくなったミイラが自分の手元に来てしまった。店にそのまま売ることもできるのだが、薬屋でミイラを薬にするとより高値で売れてしまう。結局ミイラ商人とやってること変わらないなと思いつつも、6000金で売れるとなると……。

 

 

皇帝の奇病の解決はしばらく無理そうだと言うことで、他のイベントをつまみ食いしていくことにした。南エスタミルの酒場で依頼を受け、ウハンジのところへ。娘が誘拐されたから取り返してきてくれというのだが、クジャラートの現首長であるウハンジには敵が多く犯人が誰だか分からない。南エスタミルの盗賊ギルドや白昼堂々活動している人さらいなどから情報収集した結果、タルミッタの太守であるトゥマンが水竜に捧げる若い女の生贄を集めているとかなんとか。

 

 

夜を待ってタルミッタのセケト宮殿に侵入したが、そこに待ち構えていたのはトゥマンの影武者を名乗る悪魔系モンスターであった。モンスターが支配者のフリをしているなんて明らかにきな臭い。かなりの苦戦を強いられながらも影武者を倒し、影武者がモンスターであったことに動揺している衛兵を揺さぶると、トゥマンはマラル湖へ向かったとあっさり吐いた。だが今回の目的はイベントのつまみ食いなので一旦ここで切り上げて他に向かう。

 

 

ニューロードを通りフロンティアのヤシの村を覗く。村人が陽の光が嫌だとか血を吸いたいとか妙に不穏なことを言っていると思ったら、急に日が暮れてヴァンパイアのしもべに大変身。これはもうヴァンパイアが復活していると見て間違いないだろう。襲いかかってくる村人を避け、南エスタミルへトンボ返り。酒場で情報を集める。

 

かつて西からエスタミルにやってきたヴァンパイアはアムトの神官アグネスが聖杯によって退治した。そしてアグネスはミイラと同じように、地下墓地に埋葬されているという。二度目の墓荒らしだ。4×3の墓地の中のひとつがアグネスの墓なのだが、ハズレを引くとモンスターとの戦闘になる。SFC版ではどこでもいいから10回調べないと聖杯が手に入らない(街をうろつく食い詰めた子供に施しをすると調べる回数が減る!)設定だったが、今回は単純に正解を引けば終わるようだ。

 

 

ちょっとズルいがセーブ&ロードを繰り返し当たりを見つけた。これだけでジュエルが手に入るんだから楽なものだ。聖杯はアンデッドに大ダメージを与えたり、味方全体のBPを全回復させたりする強力なアイテム。使用回数に限りがあるが、持っていて損はない。これでヴァンパイアを退治しに行くわけでもなく、また他のイベントに向かう。

 

 

港街でうろついている騎士団の人間から、騎士見習いであったラファエルがピンチだという話を聞き騎士団領へ赴く。ミルザブールのテオドールのところに行くと、娘のコンスタンツとラファエルが逢引していたところ、ラファエルが不意打ちで背中を斬られてしまった。騎士として背中の傷は逃げた証拠のようなもので、不名誉はすなわち死罪というのが騎士の作法。あんまりな話だ。今は地下の牢屋に入れられている。そしてコンスタンツもそのときに拐われてしまった。

 

 

誘拐の犯人はディスティニーストーンを要求している。バイゼルハイムに住むフラーマが持つ、”火のルビー”だ。詳しいことはフラーマに聞いてくれとラファエルの後見人だったハインリヒ言われ、バイゼルハイムに向かう。バイゼルハイムはSFC版のときは術専門の店が並ぶ非常に特徴的な街だったのが、ミンサガでも術をたくさん売っているもののそこまででもない。

 

中央にそびえる塔の中をワープゾーンを使って登っていくと最上階でフラーマと会話し、彼女の調査の結果街の南の洞窟に誘拐犯がいることがあっさり判明した。そんなのすぐ解決するだろと思いきや、フラーマはバーバラが来るのを待っていたという。バーバラはサルーインの復活を阻止する運命を背負っているので、もっと強くなりもっと多くの人の信頼を勝ち取れという。まるで英雄ミルザの後継者になることを望んでいるかのような。ミルザって、サルーインの封印をした際に戦死しちゃってるんだよね……。

 

 

本来なら運命論なんてと言いたいところなのだが、下手に逆らうと損するだけなので素直に従う。これが私の運命だったのか! ただそれだけ塔の中の宝箱を貰えるんだから楽なものだ。炎のロッドとスカーレットローブ、そしてメイジスタッフの三つ。売ってもいいし使っても有用なのでとてもおいしい。

 

そしてすぐにコンスタンツを助けにいくわけでもなく今度はローザリアへ。アルベルトを一時的に加入させ、皇太子ナイトハルトから水のアクアマリンを取ってくるようにと依頼を受ける。こうすることでいつでも取りに行けるようにだけはしておく。

 

 

ここまでの攻略である程度まとまった金が手に入ったので、ついに店売り最強防具であるフィールドアーマーを購入。一個下のチェインメイルとは防御力の差が7しかないのに、価格の差は三倍以上あるというなんともコスパが悪い装備だが、後で買い替えることを考えると一気に最上位装備を買ったほうがいいという判断だ。これくらい防御力があるとかなり安心する……というところで今回は終わり。つまみぐいされたイベントの数々、これをどこから片付けていくかが次回の課題となる。