四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

ウマ娘・ピスケス杯。ゼンノロブロイを勝たせたかった。

3月のチャンピオンミーティング・ピスケス杯は中山芝2000m(皐月賞)。右・晴・良という非常に素直な条件のレース。王道路線の中距離なので出すことのできるウマ娘は多く、その中で誰を選ぶか……ゼンノロブロイは出せるなら必ず出すと決めているのでまず一枠。次にウマ娘二周年で差しスキルの発動位置や順位条件が緩和されたと聞いたので、差し系で前から使いたかったエイシンフラッシュが二人目。最後の一枠はデバフ役を出そうかなというのが当初の計画であった。

 

ゼンノロブロイは自前のスキルから言って先行向けと思われるのだが、手持ちのサポートカードでは先行の勝利のためのパーツがなさすぎるので、今回のレース条件ではクリスマス・オグリや二周年でかなり強化されたトウカイテイオーに勝つ見込みは無さそうに思えた。よってロブロイも差しで行くことにする。前回ロブロイを出した12月のチャンミでは結局一勝もさせられなかったので、今回こそは勝たせたい……そのためにどうすればいいか考えた結果、3000円課金し育成ウマ娘の引換券つきの有償石を買った。課金はもうこれっきりだぞと固く心に誓って。

 

 

引換券でメジロドーベルを取る。メジロドーベルの固有はチャンピオンミーティングにおいては5~6位で発動する加速スキルであり、継承させてもそれなりに効果のある差し向けのスキルである。メジロライアンの固有スキル・アナボリックと合わせることで大きな効果を得られるので差しの鉄板構成とされている。既に手持ちにスタ3パワー6のライアン因子があったので、あとはドーベルの因子を作ればいい。

 

できればパワーかスタミナの3が来て欲しいな……そう思いながらアオハル杯をひたすらに回していたのだが、ピスケス杯の初戦である14日の一週間前までに満足のいく因子がひとつもできない。それどころか3は一回来ただけ(賢さ3…)。そろそろ本番用の育成を始めなければ間に合わない。そういうわけでドーベルの中で一番マシな因子(スタミナ1…)とライアンの因子を継承させる育成が始まった。実馬のライアンは本来ドーベルの父親にあたるのでインブリード(近親交配)になってしまうのだが、あくまで想いの継承ということでそれを可能にしてしまうのが非常にウマ娘!って感じだ。

 

 

本番用育成はグランドマスターズで行った。悩んでいた三人目は自然とドーベルに決まっていた。何度も育成したので慣れたからというのもあるが、自前で八方にらみ(デバフ)を持っているというのも大きかった。GMが実装されたばかりで手探りの育成となったが、評価値はこれまでより高くなる傾向になった。知識表でスピード・パワーの欠片を集めれば根性育成が非常に有効、ということで根性を二枚入れたからかもしれない。その後本番育成中のドーベルからパワー3因子が出たので、ライアンと合わせてスタ6パワー12の非常に丁度いい組み合わせができるようになり、以後こちらの因子を育成で使うことにした。本番用は目標以外のレースをさせないので継承相性の低さが気になるがしょうがない。

 

使用サポカはSSRメジロラモーヌの副産物であるSRメジロドーベル。差しスキル中心の構成に加えて高いヒントレベル、レアリティのわりにトレーニング効果の高さで採用。配布SSRシンボリクリスエスも中距離用金スキルの気炎万丈に加えて差しスキルを多く持つ。まさに今回のために用意されたようなサポだ。あとは当然SSRメジロラモーヌを使うとして、無凸だが差し用の加速スキル乗り換え準備を持つSSR賢ネイチャ、いつもの配布SSRスペ、レンタル枠は主にSSRエイシンフラッシュで、同キャラで使えない場合はなんとか使えそうな配布SSRブライアンやSSRウオッカを選ぶしか無かった。

 

無凸のネイチャがレスボもファンボも持っていないので意外と足を引っ張る。あと所持スキルが正直ショボすぎると思う。ヒントが出てても全然嬉しくない。ラモーヌも中距離育成だというのに案外マイルスキルばかり寄越してきてうまくいかないことが多い。きっとマイル育成だと中距離スキルばっかり寄越してくるんだろうな……。

 

 

育成により以上の三人が出来上がった。中距離因子は豊富なのでなるべくSを狙いたかったが、ロブロイは最後まで中距離Sを引くことがなかった。ドーベルは芝中距離共にSを引いたが連続イベント未完走が複数ありスキル構成に不安が残った。スタミナ目標値は700だったが気炎万丈に回復効果がついていたので思ったより余裕があると思うのだが、足りないかもしれないと感じた場合は根幹距離やヒントレベルの高い回復スキルを取った。なので絶不調を引いても走りきれないということはないだろう、多分。

 

チャンミ当日、今回はなるべく勝ちたかったのでマッチングする時間にも気を遣った。まず一日目は仕事が終わって家に帰ってきてすぐ、夕飯食べた後、風呂入った後、寝る前と四回に分けて実施し、一番勝率の高かった時間帯を選んで翌日集中的にマッチングすることにした。なるべく人が多い時間帯の方が、強い相手と当たる確率は下がるはずである。あとガチ勢はできるだけ少ないほうがよい。調査の結果、夕飯後(7時前後)が一番勝率が高かった。

 

 

グレードリーグ・ラウンド1は40戦20勝、なんと勝率5割。予想外の結果にむしろ自分が一番驚いていた。相手が玉石混交とはいえ、三人のうちの誰かが加速スキルの四段ロケット(彼方・アナボリ・ワンチャン・乗り換え準備)でぶっ飛んでいくという戦法が思ったよりハマっており、勝利を積み重ねる。だが今回の環境キャラとされている白キタサン・クリオグリ・テイオーと当たるとやはり不利。特に仕上がった白キタサン相手は影も踏めないくらいのセーフティリードを作られてしまう展開が多く、ラウンド2ではより多く出てくることを考えると楽観はできなかった。

 

今回のコース、後方脚質が不利だということは予め分かっていた。なぜなら、中山の最終直線は短いからである。たったの200mしかない(東京は500m)。よって中盤スキルをできるだけ盛って前に食らいついていかなければ、どんなに加速しても追いつけないほどのリードができてしまう。白キタ・クリオグリ・テイオーが環境とされていたのも、前目の脚質でスキルがコースと噛み合っていたためでもある。そんな条件の中あえて差し3で挑んだので、まったく勝てないことも予想していたのだが、思った以上に仕上がっている相手は少なかったらしい。ラウンド1は。

 

 

チャンミ二日目に何気なく育成したロブロイが芝中距離Sを引いたので交代。ドーベルも芝Sを失ったが評価値が2000以上上がったので交代したが、これが後にどれくらい影響を及ぼしたのかはわからない。それにしてもドーベルが相変わらずイベント完走しないので困る。優位形成・気炎万丈・鋭脚一閃の三つも未完走とは。

 

グレードリーグ・Aグループラウンド2は40戦10勝とラウンド1の半分の勝率となり、かなりの苦戦を強いられることになった。伊達と酔狂のチームで参戦している自分が馬鹿らしくなるくらいの、強キャララッシュである。白キタサン・クリオグリ・テイオーはもう見飽きた! 中距離Sは当然といわんばかりに仕上がった相手も多くなり、5連敗することすらあった。4段ロケット加速でも全然追いつけない。

 

ラウンド1のときはもしかしたら今回こそはA決勝いけるかも……? と淡い期待を抱いていたのだが、結局一度も3勝できずB決勝行きとなった。期待してしまった分落胆も大きい。でも自分以外にもロブロイ出してるトレーナーを一人見かけて、そのときは大いに感動した。いいよね、ロブロイ。

 

 


グレードリーグ・Bグループ決勝。白キタサンとクリオグリはいるものの、はっきり言って走る前から勝つんじゃないかと思える程度には仕上がってない相手で、Aに比べるとかなり格落ちする。中距離Sは自分たち以外には一人しかおらず、取得スキルもめちゃくちゃである意味気は楽であった。

 

レースはいきなり一番人気のロブロイが出遅れて最後尾に。まずい。だが今回は追込が二人いるので、差しでもかなり前に行けたためフラッシュとドーベルで4位・5位を争う。差し3の最大の弱点は自分たちより後方が一人もいないことなのだ。最低でも6位には誰かが上がっていないと、加速がままならず勝ちにつながらない。乗り換え準備(差し切り体勢)は二周年の調整により4位まで出るようになったのだが、それだけでは加速が足りない。単逃げだと逃げの勝つ見込みは薄いし、逃げが多すぎると先行が順位条件によって加速スキルが発動できず死ぬという、脚質分布による負けパターンは意外とある。

 

固有加速が出るのは5~6位なのでできればもう少し下がって欲しいが、そう上手くはいかない。終盤に突入し5位のドーベルが固有スキル『彼方、その先へ…』を発動、その瞬間勝利を確信する。最終コーナーで前方にいる白キタサン・クリオグリにグングン迫っていき抜き去るかに思えた。だがドーベルは大外を回ってしまい、不利な状況になってしまう。その間を縫ってやってきたのが、エイシンフラッシュだった。

 

 

エイシンフラッシュはまるでゴルシワープのように内側を上手にすり抜けて先頭に立つ。彼女は二周年の調整により、固有が”すごい”勢の一人になり、全身全霊の進化スキルも”すごく”速度アップになり、終盤恐ろしいスピードで差し切って勝ってしまうことが今回のチャンミでもたびたびあったのだが、決勝でその末脚が出た!

 

フラッシュはラウンド2では位置取りの悪さゆえかほとんど勝つことがなかったので、面目躍如といえる大勝利を収めた。ラウンド2でもちょくちょく勝っていたロブロイが、決勝に限って活躍できなかったのは残念だ。ロブロイが勝ったら引退しようかななどと思っているのがいけないのか?

 

 

毎回ウマ娘は熱くなった奴の負けと口を酸っぱくして言っているにもかかわらず、今回は推しキャラを勝たせるためにだいぶ熱くなってしまった。時間をかければかけるほど勝てなかったときのショックは大きく、それが引退に繋がるのが毎回の流れなので結構危ない橋を渡ってしまったと思う。反省だ。来月のチャンミはおそらく天皇賞(春)になると思うが、その場合に出走させる三人はもう決めてある。ロブロイ・マンカフェ・ハヤヒデの三人だ。不遇な子ほど活躍させたくなるのだが、今回ほどは頑張らないつもりだ。

 

そして次回のガチャ更新、グランドマスターズの三女神のサポカは来ないだろうと思っていたのに、来てしまった。ラモーヌのガチャではそれほど石が削られなかったので、多分これに残りの無償石をブッパすることになると思う。グランドライブのライトハローは必須級だったので、それくらいのサポカを自前で持っていればレンタルを好きに選べるようになるからだ。そうは言っても全てはガチャの運次第。三女神だけに、まさに神の思し召しというところか……。