四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

『響け!ユーフォニアム3』第6話”ゆらぎのディゾナンス”の感想。

 

ついにやってきた最初のオーディション。『響け!ユーフォニアム』の展開は非常にロジカルだが、人間はロジックだけでは動かない。それがもっとも顕著になる瞬間がほかでもないオーディションである。今回のタイトルはそのものズバリ不協和音(ディゾナンス)。何も起こらないはずがない。

 

まずAパート、幹部ノートでの秀一・久美子・麗奈のやりとりから始まる。幹部である部長・副部長・ドラムメジャーの三人のいずれかがコンクールメンバーから漏れたらどうなるか、という秀一の不安が文章からにじみ出る。もし落ちたらどうなるのか、というの意識させる今回の話。落ちることなどありえない麗奈のツッコミ「アホでしょ」は彼女たちが関西人であることを思えば軽い挨拶みたいなもの。原作と違ってアニメは標準語だから忘れがちな事実。

 

真由がフィルムカメラで撮ったあがた祭と修学旅行の写真を現像してくる。北宇治の修学旅行の行き先は東京。写真では浅草の雷門や国会図書館などが写っているが、原作では他に国会議事堂やディズニーランド、サムライミュージアムに行ったという話が出ている。写真を焼き増しする、という言葉にピンと来ない葉月の反応にジェネレーションギャップ。その写真のいずれにも真由が映っていないことに美玲が気がつく。真由は写真を撮るのは好きだが自分が映るのは好きではないらしい。真由は清良女子にいたころに一度修学旅行に行っており、高校生活での修学旅行は今回で二回目。

 

修学旅行は息苦しい部活動とは違った楽しいイベント…のはずだが省略されたのは原作通り。なお修学旅行で久美子たちが新宿駅をうろうろするエピソードが存在していて、原作者である武田綾乃の別シリーズ作品『君と漕ぐ ながとろ高校カヌー部』1巻の初版にオマケとして付属していた。内容は新宿のサムライミュージアムに向かうも駅で道に迷った久美子・葉月・緑輝が君漕の主人公である黒部舞奈とその友人である湧別恵梨香に道案内されるという短い内容。本当にちょっとしたものなので、見てほしいと敢えて言うほどのものでもない。

 

もしかして今期初だろうか、滝の指導する全体練習のシーン。人数が増えて音楽室もかなり窮屈そうである。よく見ると今回の曲はハープもあるようで、奏者が灰色のカーディガンを着ていることから担当はおそらく二年の北田畝だと思われる。コンサートマスター(右手前方)はクラリネットで一番上手い人が担当するのが通例なのでやはり高久ちえり。こういうキャラ集合シーンの情報量の多さは話とは無関係に血が騒いでしまう。

 

チューナーを使うすずめに使い方を教えるさつき。一年生のときは中学からの経験者ながら頼りない感じだったが今やすっかり先輩らしくなった。奏は演奏のミスを久美子から指導を受けるが、真由に言われたときは明らかに塩対応。さすがに真由ももう怒っていいよ…と思う程度のことはしていると思う。オーディションの話になり、奏が言うにはクラリネットは一年生の上手い子が入ってきたことでバチバチの関係になっているらしい。これは多分サリーのことなんだろうな。その話を聞いて真由はまたもやオーディションを辞退した方がいいか聞いてくる。曲にもよるがユーフォニアムパートは二人編成のことが多いため、真由が入るなら外れるのは誰か……。真由の無自覚な挑発によって奏もムキになる。

 

真由を説得しようとする久美子の言葉は部長としての建前が優先されているように感じられる。部長としては真由を歓迎しつつも、個人の付き合いとなると壁を作っている。私が選ばれて嬉しい人いるのかな?という真由の言葉に反射的にいるよ!と返してしまう久美子だがこれも部長としてはそう言うしかないのだろう。かつてメンバーに選ばれたものの歓迎されなかったことのある久美子にとっては、今の北宇治は違うと信じているから。それに対して誰?というゾッとするような冷たさを感じる真由の呟き。思わず久美子は部員全員がそうだと再度反論してしまうが、見ていてここは軽率としか思えなかった。真由からすればそんなわけがないとしか思えないだろう。主語を大きくして反論してしまうのは、2期10話の久美子とあすかを思い出すようなやりとりで、そこでも久美子はあすかに「みんなって誰?」と返され言葉に詰まっていた。久美子がみんなというときは本音を隠した苦し紛れの反撃としてやりがち。久美子ちゃんは部長だもんね、と真由はまるで久美子の建前を見透かしているようでもある。この間に挟まれている一年生の佳穂ちゃんがなんかかわいそう。

 

久美子の脳裏にはかつて麗奈と香織がソロをオーディションで争ったときのことが思い浮かんでいた。当時はソロは実力が上の麗奈がやるべきたという主張をし実力主義を肯定した久美子だが、部長という立場で下級生の信頼を集め、今では奏という自分を慕う後輩もできた。これでもし真由が実力で久美子、の立場を脅かすようなことがあればどうなるか……。2年前の香織と優子の立場に、今度は久美子と奏がなってしまったかのようだ。トランペットパートの練習を指導する麗奈は、今も自分の正しさを信じて突き進んでいる。

 

トビケラの舞う宇治川を渡って家路に着く久美子の前にレッスンに向かう梓が通りかかる。本当にめちゃくちゃトビケラが飛んでいて、口を開けていたら飛び込んできそうで怖い。原作では前回の話に含まれていたはずの梓との話がカットではなくどうやら今回になったらしい。場所を久美子ベンチに移し、進路についての話になる二人。麗奈がプロになりたいと言っている話を聞いて梓はあの子はウルトラレアだからな~と返す。いやどっちかというと君のほうがウルトラスーパーレアだぞ…と思っているのはきっと自分だけではないはず。梓はプロになりたいと強く思っているわけではなくできれば音楽に関係のある職に就きたいとは思っており、逆に音楽に関わっていない久美子が想像できないと言って自転車を漕いで去っていく。やりつづければやりたいことをに変わっていく。プロではないけど、音楽に関わる仕事。その言葉は久美子の心に引っかかりを残す。

 

時は流れてオーディション当日。あがた祭から早くも一ヶ月ほど過ぎてしまった。本番で間違えちゃったと落ち込むすずめと先輩としてそれを励ますさつき。今回さつきの出番が多いが、この後の展開をみてからもう一度見返すと色々と思うところのある描写である。そしてオーディションの順番はユーフォニアムへ。原作では久美子が演奏する前にお手洗いで下級生が久美子と真由のどちらがソリストに相応しいかという話をしているのを個室の中から聞いてしまうという一幕があり、久美子の内心にさざ波を立たせていた。軍曹先生コワすぎ!というすずめの話も本来はここで盗み聞きしたものだが色々と変更になっている。

 

今年の奏は手抜きすることなく普通に吹いているが、久美子の頭の中はもし真由が去年の奏と同じ様に手を抜いたらどうすべきかということだった。しかし真由はいつもどおりオーディションでも美しい音色を奏でる。そして久美子の番が回ってくる。ちなみに原作ではオーディションの順番は久美子が前で真由が後なので久美子が気合を入れるくだりはないのだが、アニメでは真由の演奏を聴いてから久美子の番が回ってくることで、久美子なりのプライドの高さというか、真由に負けたくないという本音の部分が垣間見えるような演出になっていると感じた。

 

ここからBパート、オーディションの結果発表を待つ吹部が勢揃いするシーン。何気に全学年混じった状態での正面画は初めてのような気がするので、部員を把握するための資料としては大事なカット。軍曹先生こと美智恵先生からコンクールメンバーが読み上げられる。トランペットパートは麗奈と二年生の夢しか読み上げられなかったので、もしかして三年生の吉沢秋子落ちたの?と思ったが描写が無かっただけでコンクール演奏前のシーンを見るとちゃんと受かっていたらしい。秀一や梨々花も呼ばれたので、メイン級のキャラだけに描写を絞っているようだ。夢や梨々花の普段と違った力強い返事にぐっと来てしまう。特に梨々花は去年メンバーに入れなかっただけに…。

 

そして注目のユーフォパートからは久美子・真由・奏の三人が選ばれた。呼ばれなかった佳穂が少しシュンとなっているのは可哀想だけどかわいい。続いて低音のチューバパートだが、美智恵が三年と言った時点で一人しかいない葉月は内定したようなものだ。一年二年とずっと悔しい思いをしてきた葉月だったがようやく報われた瞬間でもある。誓いのフィナーレではずっと一人で練習してる描写があったものだ。葉月の返事は一瞬遅れ、少し間を置いてから感情が押し寄せてくるように瞳がうるんでくる描写は良かった。昨年一緒に吹きましょうと誓った美玲とアイコンタクトで通じ合うのも泣かせる。だが全てが思うようにいくわけではないのが吹奏楽部。コンクールメンバーは55人までと決まっており編成で楽器の数が増減する。どこかが増えればどこかを減らさなければならない、ただそれだけなのだが人間がその全てを理屈で割り切れるわけではない。チューバパート三人目は二年のさつきではなく一年のすずめだった。さつき本人だけではなく、呼ばれたすずめも、美玲ですらも動揺は隠せなかった。原作では第三者の二年生からも驚きの声が挙ったほどだった。

 

コンクールメンバー発表が終わり、悲喜交交の風景がそこかしこで見られる。葉月が初めてコンクールメンバーに入ったことを祝福する緑輝。その前を通りかかるパーカッションの北田畝と林來理も笑っているのでメンバー入りしたのかもしれない。初心者ながらメンバー入りを果たしたすずめも、同じくメンバー入りしたつばめの元に駆け寄る。井上順菜がそれを見て微笑んでいるが、原作だとつばめが順菜に感謝し順菜もつばめを祝福する会話がある。腑に落ちないとでも言うような顔の美玲がさつきの顔を見る。原作ではさつきは嘘が下手なので落ち込んだ様子がないということはこの結果に納得しているはず、と久美子は片付けたがアニメではどう見ても落ち込んでないようには見えない。声優さんの演技もここは素晴らしく、いつもとは違う様子だが頑張って気丈に振る舞っているさつきの内面が痛々しいほどに伝わってくる。

 

原作と違ってソリの発表のシーンはなかったが、ユーフォのソロは久美子に決まった。他のパートがどうだったのかは…まあ別に今言及しなくてもいいか。原作ではクラリネットの二年生やサックスの三年生が落ちたという描写があり、これをアニメでやられてたらキツかっただろうな…と思う。真由は選ばれたのが久美子と二人だけだったらどうしようかと思っていたと、軋轢が生じることに対する不安を口にするがそれが逆に奏の気に障ってしまう。真由がユーフォは二人だと思っているのは嫌味のつもりは無く単純に合理的な判断だった。視聴者側からすれば親しい間柄の人間が一緒に参加できたらそれは良いことだと思ってしまうのが人情だが、それは全国金賞に必ずしも直結しない。そこに美玲が久美子に話があるとやってくる。うつむく真由の顔はソリにならなくて良かったという安堵だろうか、それともやっぱりオーディションの結果に文句出るでしょ?という顔なのか。個人的には前者だと思いたいが。

 

美玲の話はやはりさつきがコンクールメンバー落ちした件。受かったすずめは初心者でまだ技術も拙いが、サリーに付き添って朝一番に練習にやってくる程度の努力はしているので、そんな相手に文句を言うことは誰にもできない…というのは美玲にも分かっているはずである。だが吹部ガチ勢で実力主義を受け入れている美玲にとっては、演奏技術に優れているさつきの代わりにすずめが選ばれた理由がどうしても納得できなかったのだろう。久美子も美玲に同調するが、滝を信頼している久美子は全体を見ての結果だとあくまで滝の判断を支持する。美玲はあくまでも久美子を信頼しているから、久美子の信じている滝を信じるという姿勢は崩さない。当初は満足に合奏もできない吹部だったが、それを見事に全国へ導いたのを目の当たりにしてきた今の三年生と比べて、最初から評判を聞いてやってきた一年と二年はそこまで滝を神格化していない……と美玲はぶっちゃける。昨年美玲の起こしたトラブルを久美子が解決したこともあってお互いの信頼関係が確認できるシーンでもあるのだが、ここも原作を読むと印象がガラリと変わるシーンでもある。適度にガス抜きをして反乱の芽を摘み取った…組織のトップとして合理的な考え方かもしれないが、最初に読んだときはさすがにうおっと思わざるを得なかったが、アニメでは普通に信頼できる下級生をなだめすかすことに胸を痛めているように見える。だがさつきが落ちたことでも誰かの不満は出たのだ。真由が久美子の代わりにソリを取ってしまったときの部の動揺はきっとこの比ではないと容易に想像できた。

 

オーディションの後、久美子はいつもの校舎裏で個人練習。心を落ち着かせるためか何度も深呼吸を繰り返して演奏を初めたのは『響け!ユーフォニアム』。しかし真由が現れ演奏は中断される。光と影で区切られた校舎裏。久美子のパーソナルスペースであるそこに、真由がぬるりと足を踏み入れるカットが印象的なシーンである。曲について尋ねてくる真由には一切裏が無さそうなのだが、久美子にとっては真由に教えることは抵抗があるようだ。『響け!ユーフォニアム』は田中あすかが卒業するときに久美子に託された曲なので、そこまで踏み込まれたくないというのが久美子の本音なのだろう。それで壁を作られていることを察したのか、真由は自分からその場を立ち去る。原作の真由は一体何を考えているんだろう?と得体の知れない感覚を覚えたものだが、アニメの第三者視点ではさすがに久美子もあからさまなので真由が気の毒に思えてくる。

 

久美子が音楽室の鍵を滝に返しに行くシーン。原作だとオーディション直後の場面だが、アニメでは校舎裏で真由と話すシーンと順番を入れ替えることによって久美子の不安を増幅しているような気がする。久美子は美玲に言われたことが気になっていたのか、オーディションのチューバの選考について思い切って滝に訊ねる。さつきではなくすずめを選んだ理由をアンコンを例に出して説明する滝の返答は整然としていて隙がない。すずめは初心者ゆえに技術は拙いが、音がでかいという替えがたい魅力がありそれはコンクールにおいて重要な要素だった。去年卒業した後藤夫妻は体格に恵まれていたので多分音量は十分だったのだろう。おそらくそのせいで葉月がコンクールメンバーに選ばれない原因にもなっていたのだと思うが、その二人が抜けたことでようやく葉月にも出番がやってきた。葉月は中学時代にテニス部だったので肺活量も十分にある。そうなるとさつきが選ばれなかったのは小柄な身体ゆえのフィジカル不足ということになって、多少の練習では取り返せない少々つらい現実がそびえ立つ。初心者のすずめは技術的に難しいところは吹かないでもらえばいい、という滝の言葉に久美子はぎゅっと手を握る。一年生のときに久美子はユーフォニアムパートの演奏を一部あすかだけの演奏にされたことがあったので、そのときのことを思い出したのだろうか。北宇治の実力主義を信じてきた久美子の気持ちが揺らぐ。「滝先生は私たちを全国に連れて行ってくれるんですよね」という無意識に滝を神格化しているその言葉は、久美子にとってそれが揺らいでいるからこそ出てくるものだと思う。

 

職員室を出た久美子はそこで麗奈に会い、一緒に帰ることになる。滝ラブ勢の麗奈は久美子が職員室で何をやっていたのかをしつこく聞くが久美子はそれをはぐらかす。滝に対して一瞬でも疑念を抱いてしまった久美子は、全面的に滝を信頼している麗奈に対して後ろめたさがあるのだろう。麗奈は久美子のソリ選出を祝福し、これで一緒にソリを吹けると心と身体を弾ませる。全国まで私たち二人で!なんてもうフラグ立ててるようなものだ。二人の仲睦まじさを感じられるシーンだが、同時にふたりの微妙なすれ違いを意識せずにはいられない。

 

そしてさらに一ヶ月時は流れ、吹奏楽コンクール京都府大会当日。さすがに言い慣れてきたのか北宇治ファイトー!の掛け声も堂に入ってきている久美子。もはや府大会レベルで北宇治が苦戦することはないと思うので特に不安はないが、ここで初めて低音パート以外のコンクールメンバーが一部判明する。30秒程度の非常に短いシーンだが、細かいところまで気になる勢としてはここだけでずっと語れそうなくらいだ。特に気になったところとしては、ずっと見当たらなくて心配してたパーカッションの堺万沙子さんがいたこと。

 

もっと細かく見ていくと(長くなるよ)、パーカッションは三年の井上順菜と釜谷つばめ、そして堺万沙子。二年は双子の前田兄弟。こいつらはダブルエースとして期待されているのでメンバー入りは当然か。後は昨年ティンパ二演奏で目立っていた東浦心子、画面では分からないが、ハープの北田畝も替わりが利かない楽器なのでほぼ内定しているはず。トロンボーンは三年全員が入り、二年は一時期秀一と噂になっていた葉加瀬みちるが初メンバー入り。ダブルリードの会からは篭手山駿河が内定し、オーボエの梨々花と加えて最低でも二人は入っている。後ろからのカットは分かる範囲で言うと、画面左側に固まっているフルートパートは三年高橋沙里と小田芽衣子が入っているのは当然として二年生はふぐちゃんこと江藤香奈と山根つみきが入っているのが見える。山根つみきは去年に引き続いてのメンバー入りだが、江藤香奈は初。傘木希美に憧れていたらしいので、入れ替わるように入ってきたのはちょっぴりドラマを感じるが、同じフルートでも高校からやり始めた平石成美が入っていないあたり、やはり経験の差があるようだ。三年の中野蕾実が見当たらないのは少し気になる(7話の予告を見たらBチームのど真ん中にいた…三年生でただ一人のメンバー落ち)。クラリネットパートは三年のアンコン四人衆は当然入っているとして、二年生は男子の北山タイル、髪色の特徴的な端田麻耶は去年から引き続いてのメンバー入り。平沼詩織、芦田聖子は去年もメンバーだったが髪型でかろうじて判別できた。そして一年のサリーがめでたくメンバー入りを果たす。去年入れなかったが今年入れたのは片目隠れの坂崎彩子、楽器初心者だった加藤樹。ホルンパートは三年生の森本美千代と瞳ララ、二年はアンコン編で目立った屋敷さなえに右端は名前不詳の一年生。原作でも喜びを隠しきれないホルンの一年生とあったので、それに沿った選出だろう。北宇治ファイトの掛け声のカット、右下の方にバリトンサックスの遠藤正。上の方にはオーディション結果の発表のときは呼ばれていなかったが、トランペットの吉沢秋子の姿が確認できる。二年の朝倉玉里と貴水卓は初メンバー入り。朝倉玉里は音大を目指していて麗奈に憧れているらしいので強キャラ感がある。貴水卓は吉川優子を尊敬しているので、卒業をバネにして頑張ったのかな…と想像するのも面白い。設定上実力が高いとされている部員はちゃんと入っているし、経験者でも層が厚くて入れなかったパートでは今年はメンバーに入れているケースが多いようだ。コンクールメンバーに選ばれている二年生を見ると地味に南中出身の人間が多く、同世代の中では頭一つ抜けているのかも。こうして見ると北宇治にも志の高い部員が集まり始め、高校からの初心者はだいぶコンクールメンバーに入りにくくなっているのが分かるが、勝ち進めばあと二回オーディションが残っているので頑張ってほしいところである。北宇治ファイトー!では地味に真由が手を挙げているのを見逃さなかった。OPと同じポニーテールの真由。そして迎える府大会本番…というところで次回へ。

 

今回は原作前編の300~354Pくらいまで進み、次は府大会を越えて原作後編まで行くことになる。卒業生の登場するシーンを含むはずなので、そういう意味でも楽しみな回だ。