1~13話の時点でこのアニメがいかなるものなのかについては分かっていた。ほぼ原作そのままのギャグシーン、それなりに原作を踏襲しているエッチシーン、迫力に欠けるバトルシーン、だいたいそんな感じで原作が好きな人が見ればいいレベルの平凡なアニメだ。
それは先日アップロードされた14話~24話でも概ね変わらなかったので、この作品についてあえて触れるつもりはなかったのだが、終盤で突然アニオリがぶち込まれてビックリしたので触れないわけにはいけなくなった。
23話のAパート終了間際まではおおむね原作通りの展開となった。原作でも割とくどく感じたΩアビゲイル一世との戦いが終わり、あとはヨーコを人質にしたアビゲイルが死んでメタ・リカーナ城が崩壊して第一部完!となるはずなのだが、一話以上も残っている。なんだか嫌な予感がした。
ここから先の展開は、鬼道衆が駆けつけたけど大して活躍しなかったり、ダークソウルのボスにいそうな骸骨の集合体と戦ったり、忍者軍団とメタ・リカーナ騎士団がいまさら参戦したり少々目眩がしそうな感じで、このアニオリが新しい何かを提供してくれていたなら特にコメントするほどでもなかったのだが、はっきり言ってΩアビゲイル戦のちょっとした延長戦にすぎず、ただの尺稼ぎである。
実際アビゲイルは原作でも不死身かと思えるほどにしぶといのだが、原作以上にしぶとくされてもげんなりしてしまう。だが結局は原作通りに(ちょっと違うけど)アビゲイルは死んでメタ・リカーナは崩壊する。何だったんだ一体…。
チョイ役で出てくる魔戦将軍に人気声優があてがわれたり(イングヴェイが諏訪部順一、ジオンが遊佐浩二)、最後にToBeContinuedと表示されたりで第二部もアニメをやるつもりがどうやらあるらしい。たとえ低空飛行のアニメだとしても、やるからには一応目を通すつもりだが、今回みたいなアニオリは普通に面白くないのであまり歓迎できない。でもアビゲイル役の杉田智和のやりたい放題の演技はちょっと面白かった。