Part2を予告したものの、気がつけば劇場版の公開から二ヶ月以上が過ぎていた。もうとっくに上映終わってるぞ! 一応劇場版は公開直後に観たのだが、直前に聖地巡礼のことを思い出していたおかげで劇中に出てきたしらこばと橋や公園の風景に懐かしさを感じることができたので、そういう意味では前回の記事を書いておいてよかったなぁと思った。
そういうわけでだいぶ間が開いてしまったが、当初の予定通りPart2をやっていきたいと思う。今回は劇場版にも出てきた越谷の地を離れ、アニメの一期に出てきた越谷以外の場所にいったときの話となる。『小林さんちのメイドラゴン』無印のTV未放送話である14話で行った温泉地は兵庫県の城崎温泉らしいのだが、そこまでは行ってないのであらかじめ断っておきたい。









まずは小林さんの勤めている会社、地獄巡システムエンジニアリングがある場所のモデルになっている東京都中央区・東日本橋付近。地獄巡システムエンジニアリングのビルがあるのは清洲橋通りが清杉通りと二手に分かれるあたり。ただしこれはアニメのみの設定らしく、原作における小林さんの勤め先である地獄巡商事は北千住にあることになっているらしいのだが原作は未読なので詳しいことはわからない。
この周辺の景色は1話でトールが小林さんを迎えに来た場面や、8話で小林さんとエルマが歩いているシーンなどで見ることができる。首都高速の電光掲示板のある場所へは明治座の辺りまで歩いていくことになるのだが、今ストリートビューで見ると電光掲示板のデザインが別物になってしまったようなので、アニメに近いデザインのものは今はもう写真の中でしか見ることができなくなっている。






明治座のある浜松公園前交差点から入る甘酒横丁。1話で飲み会が終わった後に小林さんとトール、滝谷の三人が歩いているのがここ。トールがドラゴンの姿になって羽ばたく直前のカットの左下をよーく見ると浜町川緑道にある”歓進帳の弁慶像”がチラ見していて、そのおかげでなんとか同じ場所だというのが分かる。
他には1話でトールが曇り空を晴れにするシーンでカンナが空を見上げていたのもこの通り。なお反対に行くとある浜町公園は追い詰められた小林さんとイルルを颯爽と現れたトールが助けるシーンで出てきた場所。首都高の上に立つトールがやたらカッコいいので必見だ。2期では小林さんが通勤に使っている駅が東京メトロ人形町駅だという描写もあるので、そっちと合わせてみるとより聖地巡礼が捗るだろう。






ここからは一気に場所を変え、13話の最後に小林さんがトールとカンナを連れて里帰りするシーンに出てきた場所を巡っていく。越谷から東武スカイツリーラインの上り電車に乗った三人はまず久喜駅へ。三人が乗り換え待ちで久喜駅1・2番線のホームのベンチに座っているシーンだ。そこから乗り換えて栃木の小山駅へ。
そして小山駅から今度は水戸線に乗り換えて笠間へ。小山駅の水戸線ホームにはアニメで描かれているセブンティーンアイス風の自販機が実際に置かれていたらしいのだが、自分が行った頃にはもう撤去されていて影も形もなく残念な思いだったのを今でもよく覚えている。
小山から一時間ほど電車に揺られて笠間に到着。駅のロータリーでは笠間稲荷神社の大きな看板が目立っていたのだが、これが実際に今回の聖地巡礼においては目印になる。看板の右の道が今回の順路。歩いて数分ほどで小林さん一行が通った近森稲荷神社の鳥居があるのでこの道が正しいことが分かる。






道なりにずっと進んでいくと交差点があり、学校の横を通り過ぎつつさらに北へ。就労支援センター・かつらぎの看板が見えたらそこを右折、またしばらく歩く。そして四差路になるあたりが今回の目的地となる、小林さんの実家付近になる。13話のラストカット、小林さん一行が坂を上がっていくシーンがこの道なのだが、実際に行ってみるとこんな何の変哲もないような場所を発見した人すごい!ってなること確実である。本当にどうやって見つけたんだ……。現実には坂の上に家は建っていないが、アニメでは坂の上に家があるのでそこが多分小林さんの実家なのかもしれない。



せっかく笠間まで来たので少し観光もしてみた。あくまでもモデルに過ぎないが、小林さんはこういうところで育ったのかなと妄想の翼を羽ばたかせてみるのも悪くない。左の写真が駅前の観光案内所でこの町を一望できる場所はどこかを聞いていたので登ってみた笠間つつじ公園からの景色。2月くらいだったが汗だくになりながら山を登り、ダウンジャケットを脱いだが頂上は死ぬほど強風が吹いていてあっという間に身体が冷えていったのを思い出した。
そして山を降りたあと向かったのは駅前に看板が出ていた日本三大稲荷のひとつであるとされる笠間稲荷神社。稲荷神社は伏見稲荷があまりにも強すぎて、同レベルのものを想像すると多分拍子抜けすると思うが、神社の境内には狐の置物が無数に置かれていたし、販売もされていた。参道には変わったいなり寿司のお店もあったりして雰囲気は楽しめる。そんなわけで多少脱線したが『小林さんちのメイドラゴン』聖地巡礼の思い出は以上となる。