四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

ウマ娘・ゼンノロブロイをLOHで無双させたかった。

先月でウマ娘アプリを引退すると言ったがあれは嘘だった。いや、正確にはアニメ『ウマ娘プリティーダービー ROAD TO THE TOP』が思った以上に良かったのでモチベーションが復活してしまったのだ。ストーリー・作画・キャラ描写・BGM…全てにおいて文句なし。元々アニメから興味を持ったコンテンツだったが、現在のウマ娘コンテンツの礎となっただけあってやはりアニメ版にはハズレがない。TVシリーズと違って”RTTT”はたった四話しか無いのだが、その分密度が濃くてなおかつ熱さと可愛さを兼ね備えた傑作アニメーションだった。

 

主人公ナリタトップロードを筆頭にアドマイヤベガテイエムオペラオーの三人の物語を、不屈のヒーローが闇落ちしたヒロインを救う物語と解釈したのは完全に予想外だったし、ナリタトップロードを主人公とした場合にはここで終わるしかないんだろうなという納得もあった。この翌年はオペラオーが無双しすぎでトップロードのほうがむしろ闇落ちしそうだから……。その場合にはオペラオーの2000年有馬記念をアニメで見てみたい。その馬は完全に包囲された。道は消えたはずだった……。当時のレースの動画見るとちょっと涙ぐんでしまうくらいに思い入れのあるレースだからどう解釈されるのか興味あるが、今のウマ娘に社台を敵に回すような話にできるとも思えないのでどうなることやら……。

 

 

 

そういうわけで5月から新イベント・リーグオブヒーローズが始まった。チャンピオンミーティングのレベルがあまりにも上がりすぎて全然勝てないという声が多数寄せられたのか、上級者でなくてもそれなりに勝てるように調整されたと思われる対人イベントである。

 

3人1チームというのはチャンミと一緒なのだが、自チームと相手チーム、そしてCPUモブ6人を含めた12人形式で走るレースというのが最大の変更点。チャンミと違ってリアルタイムマッチングではなく、自分が有利になるアイテムを使うこともできるため、実質チーム競技場の延長のようなものになっている。

 

今回の条件は言わずと知れたクラシックディスタンス・日本ダービーと同じ東京2400・左・春・天候とバ場はランダム。出せるウマ娘が多い中で、選んだのは次の三人だった。

 

 

 

ロブロイは言わずもがな、残りの二人は効果の高いスタミナ回復を固有スキルとして持っているため、サポートカードの融通が利きやすいことから選出した。全員先行なのは今回は1位以外無価値というわけではなく、5位以上なら多くポイントがもらえるので後方脚質より前の方が有利だったというのと、手持ちのサポカと相談したうえで中距離の勝ち筋は先行が一番ありそうだったからである。差しは頼みの綱のアナボリックは終盤8位でしか出ないということで諦めざるを得なかった。

 

加速はマルゼンスキー継承の『紅焔ギア』が主力となり、スペシャルウィーク継承の『シューティングスター』と先行の定番加速スキル『真っ向勝負』をサブ加速とした。垂れウマ回避はできれば習得。あとは効果時間が長い距離直線・コーナー・脚質直線・コーナー・直線巧者を優先して取得。左回りと春ウマ娘によってスピードをできる限り盛る。中距離Sには今回拘らなかった。どうせ他の人もそれほど熱心に育成してこないだろうし……(願望)。

 

 

実際走らせてみると、これが結構勝ててしまう。ガチガチに育成してくる人がそもそも少ないという予想はかなり当たっていたようだ。チームレースを流用しているチームも少なくない。中距離Sこそないものの、ちゃんと条件に合わせて加速スキルを持たせたこともあって勝ちまくった。

 

しかし今回の環境キャラである逃げ、特に白キタサン相手には勝率が良くない。前回のチャンミもそうだったが今回もめちゃくちゃ強いし、とにかく遭遇率が高くてうんざりする。最速加速固有と進化スキルで道中も強いと隙のない強さ。キタサンを抜いたとしても、2着3着に入ってくる確率があまりにも高く、こちらの獲得ポイントを減らされてしまう。こいつにだけは会いたくないとどれほど思ったことか……。自分も使えばいいじゃんと思うかも知れないが、目的はあくまでロブロイを勝たせること。キタサンで勝っても嬉しくないのだ。

 

 

今回の特別な仕様としてヒーロースキルがある。レースごとに少しづつ溜まっていくゲージが満タンになると、次の5戦に複数あるヒーロースキルのうちひとつがランダムで発動する。効果はどれも強力には違いないのだが、その中でも雨のときだけ発動するレイニーヒーローがやばすぎた。アイテムでわざと雨を降らすことでスタミナの消費を増やし、こちらはスキルの効果で一方的にスタミナの有利を得る。こうすることで相手は勝手に脱落していき、自分は無双できてしまう。レイニーヒーローがヒーロースキルで一番強かったと思う。

 

 

 

プラチナ行けるかな?という当初の心配をよそに、残り3日の時点でプラチナになり称号の獲得条件を満たした。あとは2000ポイント毎に獲得できる追加報酬をどれだけ取れるかといったところだったが、プラチナになると対戦相手も強豪ばかりになり勝率は除々に下がっていった。

 

それでも最終日の最終レース、あと960ポイント取れば次の報酬取れる(全レース1.2.3着取れば1000ポイント)というところでレイニーヒーローが発動はかなり熱い展開だったと思う。いっけぇぇぇぇ!とかなり熱の籠もった応援をしていたが、結局920ポイントで終了してしまったのは無念。難易度としてはヌルいと言われていたイベントにも関わらず、熱くなれる瞬間がちゃんとあったのでその点は良かった。

 

 

最終的な勝率はロブロイが50%弱、タキオンが20%強、クリークが5%のトータルで75%程だった。タキオンとクリークはそんなに勝っていないが、2着3着に入れば十分仕事をしたと言える今回のルールでは連対率や複勝率も重要だ。ロブロイも180回走って87回も勝てばもう十分無双したと言ってもいいと思う。

 

なんだかんだ言って、自分の推しで勝ちまくれるというのは思った以上に楽しい。普段はどう足掻いてもこんなに勝てないし。あと今回はレースBGMがウマ娘アプリ史上最高に良かった。レース数が多いせいかずっと聞いても飽きさせない通常BGMと、最終直線に入ったとき専用のまるで必殺技みたいなBGMが熱かった。これを聞くために180回のレースをほぼ全て見てしまったと言っても過言ではない。あとは3990ポイント調整とか見直してくれれば、良いイベントになると思う。

 

イベント期間が終わった後に、上位に入ったトレーナー96人で行うエクストトラステージが存在したが、正直見ていてあまり面白くなかったのでノーコメントである。あまりにも使用キャラが代わり映えしなさすぎる! いくら白キタサンが強いからと言って使用率が限りなく100%に近かったのはやりすぎだ。個人的にも白キタサンはもう見たくないが、暫くの間見続けることになるんだろうな。だって強すぎるし。

 

 

6月のチャンピオンミーティングはマイル(1600m)と発表された。ゼンノロブロイのマイル適性はE(下から三番目)なので、出すのは大変だから適当に流そうかな……と思っていたのだが、自前の因子とフレンドの因子を合わせてマイル適正をAまで持っていけることが分かったので、ちょっとだけ頑張ろうかなと思う。マイル因子を積みまくるので自然とSにもなりやすい。ただし出せるというだけで環境には一切食い込んでこない完全なる自己満足になる。でもいいんだ、これまでもずっとそうやってきたんだから。ロブロイを出せる限りは出し続ける。

 

ウマ娘アプリがコナミに特許侵害で訴えられたのはちょっと驚いたが、明らかにパワプロだろというのはみんな思っていたことだと思うのでさもありなん。これから裁判で白黒つけるのだから、個人的には特に言うことはなく、成り行きに任せるしか無いし、負けたところでキャラコンテンツとして終わるわけではないのでどうにでもなれという感じだ。

 

この記事を書いている間に、ウマ娘のモデルにもなったナイスネイチャが亡くなったという報せが入ってきた。バースデードネーションで7000万円の寄付を集めたというニュースが記憶に新しいが、最近は体調不良が続いていたと聞いていたのでもしや…と思ったのだが、それが現実になってしまったようだ。享年35歳。馬の年齢の三倍が人の年齢と言われているので人間なら100歳を超えている計算になる。大往生としか言いようがない。記録より記憶に残る競走馬だった。合掌。