四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

初めてのロマンシング・サガ ミンストレルソング・リマスターの続き5

 

伝説の武器アイスソードを求めて、ニューロードの街道沿いにある街アルツールへとやってきた。このなんでもない街になぜ伝説の武器が売っているのかはSFC版の頃からの謎だが、売っているのだからしょうがない。SFC版の頃は外に人っ子一人いない寂しい街だったのだが、ミンサガではローザリアを貫く街道の街だけあってそれなりに賑わっている。

 

しかしここで最大の誤算が起こってしまう。なんとまだアイスソードが売っているではないか。SFC版ではフレイムタイラントからアイスソードを持ってくる依頼を受けるとフラグが立ち、アルツールで売っていたアイスソードは仲間キャラの一人であるガラハドに買われて売り切れになるはずだったのだが……これは一体どういうことだ? もしかして何か見落としているのか?

 

そう思ってガラハドが普段いるクリスタルシティのミルザ神殿に行ってみるものの、アイスソードの話など一言もない。やばい……なまじSFC版の記憶が残っているせいでどうすればいいのかまるで分からない。まさかとは思うが、自分で20000金を用意しなければいけないということなのか!? 昔は30000金で売っていたアイスソードが10000も値下げしたのはそういうわけがあったのか……。

 

 

あいにくフィールドアーマー(12600金)を買って間もないこともあって、所持金がほとんどない。こんなことになるなら買わなきゃよかったよ……。泣き言を言っても始まらない。進行度を上げないために、できるだけ戦闘しない金策を探さなければ。

 

まず、タイニィフェザーの羽を売る。四天王巡りの際に手に入れたものだが、これは5000金で売れる優秀な金策のひとつだ。そして悩んだ末に思いついたのが、恐竜の卵。リガウ島の草原に無数にある穴のひとつに恐竜の巣があり、その奥にある卵を取ってきて売れば5000金になるはずである。恐竜は強力な敵でありながら動きは非常に緩慢なため、うまく行けば戦闘を避けることはそれほど難しくないはずである。残りの約10000金はどうしよう。今は思いつかないが、とりあえず動くしか無い。

 

 

再びリガウ島に舞い戻り、ジェルトンの街で恐竜の穴は浅い穴であるという情報を入手。草原に入って一番手前の穴に入る。洞窟の中に恐竜がうろついているものの、恐竜は視覚に頼っているおかげでステルスのスキルを使うことで戦闘は楽に回避できる。そして一本道の最奥にある卵を入手。こんなに簡単に5000金手に入るならもっと早くやっておけばよかった。

 

タイニィフェザーの羽と恐竜の卵を売って10000金はできた。さて残りはどうするかと思ったところで思いついたのが、クリスタルレイクから”水のアクアマリン”を取ってくることだった。SFC版のときは水のアクアマリンは火を完全に無効化する装備であり、ナイトハルトに渡してもその価値に到底見合わないショボい報酬しか手に入らなかったのだが、ミンサガでは結構いいものが貰えるらしい。これはやってみる価値があるかもしれない。

 

 

クリスタルレイクはクリスタルシティのすぐ近くにあり、水のアクアマリンが安置されているということもあって厳重な警備が敷かれている。だがナイトハルトの依頼はこっそり取ってこいというものであり、警備を掻い潜っていかなければならなかった。湖の底には四つの洞窟の入り口があり、そのいずれかにアクアマリンがあるはずなのだが……。

 

その洞窟の一つには、入り口に敵がうじゃうじゃ固まっている嫌がらせみたいな場所もあり、やり直しを余儀なくされることもあった。何度も試しているうちにアクアマリンの洞窟Dが当たりだということが分かったのだが、狭い通路に敵が多く避けて通るのは至難の業のように思えた。しかし何度か出入りを繰り返していると、何かの拍子に敵が恐ろしく少ないタイミングがあり楽に進むことができた。

 

閉ざされた扉を開けることはできなかったので、ガスが吹き出る仕掛けをくぐり抜けて奥を目指すとワープゾーンがあり、そこから先程の閉ざされた扉の前に飛ばされる。すると閉ざされた扉が次々と開いて行き、奥にあった水のアクアマリンの輝きが見えるようになった。喜び勇んでアクアマリンの元に駆け寄ると扉が閉まり、扉の間の空間に閉じ込められる。まるでコントだな! と思っているところにホラー映画のような巨大モンスター、ゴーストシップが出現。SFC版のときはクソ雑魚モンスターがアクアマリンを守っていたのだが、ムーンストーンの前例もありミンサガはそう簡単にはいかないようだ。

 

 

一回目はあっさり全滅した。初手なぎ払いでPTが半壊し、どうにか態勢を立て直してもその後のメイルシュトロームにより確定で全滅してしまう。この挑戦はもしかして無謀だったのか? とりあえず戦術を見直す。なぎ払いは前列全員への攻撃のようなので、城塞騎士のゲラ=ハ以外を中列に下げる。あとは気合で連携してくれることを祈る。何回か挑戦すればいけるかもしれない。

 

何回かやっているうちに、衝突剣のスタン効果がかなり入りやすいことに気付く。見た目のわりに状態異常が入りやすい系の敵だったらしい。即死攻撃とかも入るのかもしれないが、残念ながら誰も持っていない。何度か挑戦するうちにうまい具合に連携が繋がり、ゴーストシップ撃破。大きさのわりにはHPは5000くらいしかなかったように思う。意外と脆くて助かった。そして水のアクアマリンを入手。

 

 

ナイトハルトにアクアマリンを渡す。褒美は武器・防具・金の三択だが今は金一択である。8000金入手。武器と防具を選んだら何が貰えるのか、見たら未練が生まれるので確認はしなかった。しかしここで思わぬ副産物が得られた。アクアマリンを渡した後はナイトハルトを仲間にできるようになるのだが、こいつ初期装備が凄いぞ!

 

固定装備もあるものの、スマートヘルム・レッグメイル・ドミナントクラブという店売り最強防具の数々、ローザリアサーベルというそこそこ強い剣、ジュエルリングという高価なアクセサリーを持っているじゃないか。全身合わせて軽く10000金以上の価値がある。これはおいしい! さすがローザリアの皇太子殿下!

 

 

装備を全てひっぺがしてナイトハルトを外し、これでようやく20000以上の金が用意できた! アルツールへ行くと、今度はちゃんとアイスソードが売り切れている。思った通りだ。情報通り街の外れの方にアイスソードを手に入れてホクホク顔のガラハドを発見し、接触する。事情を話すと、フレイムタイラントアイスソードを渡すべき相手かどうか自分の目で判断したいといい仲間に入る。

 

あれ? ミンサガではアイスソードを奪うかどうか選択肢出ないのか。SFC版のときは『そう、関係ないね』『殺してでも奪い取る』『譲ってくれ頼む』という三つの選択肢が出て、その結果アルツールではさまざまな悲劇が生まれた。ああ、そうか、一回でもガラハドを仲間に入れたことがあって面識があると殺すことができないんだ! なんということだ……。主人公グレイで始めると、最初からガラハドが仲間にいるおかげでアイスソードを奪う選択肢が出なかったりしたのだが、何回も仲間に入れたり外したりできるようになったおかげで、こういうことも起こりやすくなってしまったのか。

 

 

こうなったらさっさとアイスソードフレイムタイラントに渡してしまおう。ガラハドを連れ立ってリガウ島のトマエ火山に向かい、一度も戦闘することなくフレイムタイラントのところへ。結局アイスソードフレイムタイラントの手に渡ることになり、アイスソードを手放すときのガラハドの悲しそうな顔が印象に残った。

 

ガラハドSFC版のときはフサフサヘアーのカッコいい戦士だったのに、ミンサガでデザインを変えられてしまってガラハゲとか呼ばれるようになってしまった。だがこのイベントのことを考えた結果のデザイン変更であるなら、インパクトはより大きいものになったような気がする。悲しい。

 

 

ガラハドと別れ、手元には使わずじまいの20000金が残った。貯めるのに苦労したが、ありがたいことにこの金は自由に使っていいのだ。フィールドアーマーを二つ買い、ナイトハルトから奪った高級防具と合わせてかなり盤石な態勢が整った。この後もう一度フレイムタイラントのところに行ったら、植物系モンスターの数を増やしてほしいとかいう新しいイベントの依頼をされたが、今はあまり戦闘したくないので放置する。

 

そしてちょっぴり成長していたこともあり、もう一度二つの月の神殿のボス、ミニオン・ワイルに挑戦してみることにした。HPと防御力の上昇によって、今度は一撃では倒れない! そうなれば向こうは単体攻撃しかしてこないこともあって、以前の苦戦が嘘のように戦いが有利に運ぶ。

 

うおおお! やった! 倒した! 間に合った! 皇帝の奇病終了前になんとかミニオンを倒すことができた。しかしこのとき既に進行度は14、SFC版のときは二つの月の神殿の中には敵でごった返していて、戦っているうちにイベントが終わってしまうことがよくあった。このままではミンサガでもそうなる可能性は高い……。そう考えて一旦戻ることにした。

 

 

クジャラートではアサシンギルド復活のイベントが新たに起こっていた。主人公の一人であるジャミルの恋人、ファラに話しかけると洗脳された母親が襲いかかってくるが戦闘に入るまでもなく当身によって気絶。話の流れでファラを仲間にできるようになった。はっきり言って一般人なのでかなり弱い。

 

宿屋で一泊するとアサシンギルドの刺客に襲われる。この戦闘で初めて五連携を出してしまった。SFC版ではこの刺客の正体はジャミルの相棒であるダウドであった。ミンサガでもそうなのかと思ったが、戦闘終了後に奴隷商人の家に住んでいるダウドを訪ねてみると普通に生きている。なるほど、ダウド洗脳はジャミル専用イベントということになったのか……。

 

酒場で仕事の依頼を受け盗賊ギルドまで連行された。盗賊ギルドはかつてクジャラートを恐怖で震え上がらせたアサシンギルドに抵抗しているのだが、戦力が足りないので最近冒険者として名声を轟かせているバーバラに用心棒として協力してほしいという。ここにあるものは自由に使っていいと言われつつ、宝箱をチラつかされたら受けないわけにはいかないのであった……というところで今回は終わる。