四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

初めてのロマンシング・サガ ミンストレルソング・リマスターの続き2


騎士団の名誉を取り戻した後、港町でマリーンという少女と出会った。海の神であるウコムのところから盗まれた三体のニンフ像を探しているという。一体は自力で見つけ出し、残りは二体。これはSFC版には無かったイベントだ。心当たりはないので旅先でなんとなく見つかるだろうと思い、適当に返事をする。

 

 

騎士団イベントの次のイベントの当てがなかったのだが、ゲラ=ハがPTにいることを思い出し『ゲッコ族の開放』をやっておくことにした。SFC版では善行の概念があり、そのイベントを幾つこなしたかで3つある最終イベントがどうなるのかが決まっていた。

 

このゲッコ族のイベントは時間経過で無くならないイベントのため、善行の調整のために最後まで残しておくのが常だったのだが、このミンサガでは善行の概念はなくなっているらしく、いつこなしてもいいイベントになっているようだ。攻略のために必要な戦闘回数が極めて少なく、ジュエル稼ぎにうってつけのはずだ。

 

 

ワロン島にあるウェイプの街で情報を集めると、武器屋からトカゲの鳴き声が聞こえてくる話を聞ける。その後ジャングルにあるゲッコ族の村を訪れて村長と会話しなければいけないのだが、SFC版のときと違ってちょっとした仕掛けを解かなければ奥に進めない。置いてある岩を天井から漏れてくる光の中まで持っていくだけなのだが、光は複数ありハズレを引くと敵がうじゃうじゃといる部屋の扉が開いてしまう。

 

ゲッコ族の族長は人間がゲッコ族を攫っていくおかげで人間不信に陥っているので、同族のゲラ=ハがいなければまともに会話にも応じてくれない。ゲッコ族はこのゲームのラスボスでもある邪神サルーインがトカゲに知能を与えて作り出した種族であり、この世界でめちゃめちゃ嫌われているサルーインを信仰している数少ない種族。ただでさえ人間とは距離があるのだ。その信頼を取り戻そうというのがこのイベント…のはずだ。

 

 

族長と話したあと、ウェイプの武器屋に正面から話しかけると戦闘になる。敵はごろつきとストレイウルフが何匹か。苦戦する相手ではない。倒すと開放されたゲッコ族がぞろぞろと列をなしてジャングルに帰っていく、シュールな場面に。

 

こうして無事ゲッコ族との間に絆が生まれ1000金とジュエルを獲得。ゲッコ族からワロン島に隠されているという海賊シルバーの財宝の話が聞けるようになるのだが、最奥に控えているボスが今ではとても歯が立たない強敵のはずなので、今のところは無視して他に向かう。

 

 

エスタミルでアイシャを仲間にする。そのときウハンジのイベントの発生に関係していた酒場の男に話しかけるとそのときの報酬をなんと2500金も貰えた。なんだか得した気分だ。アイシャを連れて彼女の地元であるガレサステップへ向かうと、タラール族は皆消えてしまっておりアイシャは途方に暮れる。別のところで砂漠の方に人が向かったという話が聞けるのだが、このイベントをこなすのはまた後にする。ミンサガにはイベントリストがあるので、とりあえず知っているイベントを埋めておきたかっただけだ。

 

 

ふたたび世界を放浪していると、バファル帝国のゴールドマインに怪しげな荷物を持ったルーイという男が護衛してくれと頼んできた。なんと前金で1000金くれたうえに自動で目的地であるメルビルのウコム神殿まで自動で移動する。神官と荷物をいくらで買い取るのかという話で揉め、一晩宿を取ると魚系モンスターの襲撃に遭う。強くはなかったがあまりにも不審だ。

 

 

翌日ふたたび神殿に向かうと、荷物の売買が成立したが再び魚系モンスターが現れて今度はどこかに連れ去られてしまった。そこにマリーンが現れ、自分たちは神ウコムのしもべだと名乗った。先程の魚といい、つまりはそういうことなのだろう……。こちらとしてはたった一回の戦闘で報酬が貰えて楽なのだが。進行度も増えないし。

 

 

メルビルの酒場で気味の悪い蝶を追い払ってくれという張り紙を見かける。早速その家に向かうと、毎晩蝶が窓を叩くと言うので夜を待ってふたたび家に向かう。その蝶は迷いの森の方角へ飛び去ったのでその後を追うと、月の光を浴びて淡く光る草が群生している場所にたどり着き、そこに一人分の躯があった。

 

その首にかかっていたペンダントを持ち帰って依頼者に見せると、父親の所持品だったことが判明する。父は夜光草という病気に効く草を探しに行ってそこで息絶えたようだ。依頼者が父を弔うと、蝶は成仏するように夜空に消えていった……。報酬1000金とジュエル獲得!(空気読め)

 

 

メルビルとは別にもう一つのウコムの神殿が南エスタミルにあることを思い出し、ニンフ像を探しに今度はそちらに向かってみることにしたのだが、そこの神官に尋ねてみてもそういう人間は来ていないとのこと。ウコムのしもべに襲われることを危惧して船に乗れていないのではと推理し、対岸の北エスタミルの街に向かう。

 

 

酒場で荷物を持った男が有名な悪党と下水道に向かったという話を聞き、急いで下水道に潜ると袋小路でごろつきから恐喝を受けている男を発見。だがそこにウコムのしもべが現れ戦闘になる。敵はサンゴを背負ったデカいカニ。今までにない強敵の出現に緊張が走るが、テオドールから譲り受けたバスタードソードを振り回していたゲラ=ハが共震剣という技に開眼、他のキャラがせいぜい200ダメージのところ、一人で600のダメージを叩き出す。

 

 

カニを葬ると、ニンフ像を持った男は共に盗みを働いた兄二人が既に亡くなったことを知り、像を自分の手で返そうと思い直す。そしてノースポイントにある海の見える丘までやってきたのだが、三兄弟の母親が欲をかいて像を手に入れようと走り寄ってきた。だが母親はニンフ像に足を取られてそのまま崖から落ちていき、海の底へ消えていった……。そしてマリーンは自分の任務が終わったことを悟ると、自分の下半身をまるで魚のように変化させ、海に飛び込んでいった。噂には聞いていたが、なんというかロマサガイズムを感じる壮絶なイベントだったな……。

 

 

どうやら序~中盤の間はイベントの密度が低かったせいか、SFC版にはない新イベントが結構追加されているようだ。アルツールで果樹園の害虫退治などをやってみたが、どのような意味があるのか分からない。無駄に戦闘回数だけ増えてしまったような気がする。北エスタミルの酒場では、地下墓地(カタコンベ)に行きたいという男を護衛した。

 

 

地下墓地への道は戦闘も起こらないので平和なものなので、喜んで引き受けたが、男はミイラを煎じた薬に不老長寿の効果があると信じておりこれから買い手を探すという。はっきり言って気持ち悪い。しかしたったこれだけで1500金とジュエルが貰えるのだから我慢だ。その後男はアルツールへ向かいミイラを売ろうと頑張っていたが売れないままどんどん他の街へと北上していった。一体どこまで行くつもりなのだろう。

 

 

だいたいこのタイミングのイベントはやりきったかなという感じになってきたが、うろついているだけでは起こらないイベントがあることを思い出した。『オウルの呼び声』だ。クローディアが仲間にいるときにだけ起こるイベントで、宿屋に泊まったときクローディアがいると迷いの森に帰ってくるように語りかけられる。

 

クローディアの出生の秘密に関するイベントなのだが、簡単に言えばバファル帝国の皇女として産まれたクローディアを、王位継承のトラブルに巻き込まれて殺されることを危惧した侍女の一人が、迷いの森の魔女に預けることを思いつき、クローディアが大きくなるまで魔女のオウルが育てた……ということが分かるイベントである。

 

 

副産物としてオウルの杖と笠が遺品として手に入る。INTとWILが上昇する術師向きの装備なので助かる。このとき何かあったら森の木に訪ねろと言われるのだが、それはこの後の展開に影響してくる。そして初めて武器のモード選択できる武器を入手したので説明が出てきた。アタック・ディフェンス・トリック・術。戦闘中にそれらを入れ替えながら戦うことができる。そんなのあったのか……。ローザリア軽騎兵のクラス能力にそういう意味があったとは。

 

 

この辺で所持金が1万を越えていることに気付き、武器か防具を充実させようと考えた。しかしこのゲームのシステムでは、最初から店の品揃えが充実しているわけではない。店で売り買いするたびにショップレベルが上がっていき、それに応じて品揃えが増えていくのだが、この世界には複数の流通経路、水晶商会・青龍堂・大洋商店の三つがありそれぞれレベルが独立して上がっていくのだ。だから最初から強力な店売り装備を買うことができない。

 

 

防具に関して言えば、一番強い鎧はショップレベルを上げないと出てこないが、兜と篭手と靴は最初から店売り最強装備が売っているらしいと世界中の店を巡った結果分かった。準最強店売り鎧のチェインメイルは兜などと値段がそれほど変わらないのに倍の防御力を持っているのだが、この先買い替える可能性を考えると簡単には買えなかった。

 

考えた結果店売り最強兜のスマートヘルム・篭手のドミナントグラブ・靴のレッグメイルを一つづつ買い、三人で分けて装備した。どれくらい防御面が改善されたのかいまいち実感は湧かないが、この買物でショップレベルが一気に上がり、商品の品揃えが良くなったので次は武器を買いたい。と思ったところで今日はここまで。今回は小粒なイベントが多かったが、進行度が半分を過ぎれば各地で大きなイベントが起こり始め、次第に頭を悩ませることになるだろう。ここからが本当のロマサガだ。