四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

2023年の秋葉原。

 

2023年の初詣もやっぱり神田明神。とは言っても何か理由があって行ってるわけではなく、秋葉原に用事があるのでそのついでである。まず献血。近くに献血センターがないのでここまで来なければならない。あまり時間をかけたくないのでいつも400mlの全血しかやらないのだが、朝早く行ったおかげで一時間掛からなかった。今回で17回目で記念品は小さいUSB加湿器。

 

血を失ったのでガッツリと食事をしたかったが、まだ10時を少し回ったところだったので多くの飲食店はまだ開いていない。その暇潰しに神田明神へ初詣に。一応人が密集している場所は避けたかったので商売繁盛を願って手短にお参りを終わらせ、男坂を下って電気街へ向かう。あきばお~の辺りを歩いていると、一体何を求めているのかは不明だが100mはあろうかという行列を作っていた。しかしこの歳になるとそれが何の行列なのかもそれほど気にならなくなった。羨ましいな、暇そうで……。

 

 

秋葉原は昼前が一番好きだ。人が少ないからすいすい歩ける。店が開くのも大抵十時か十一時で街そのものの立ち上がりが遅い。今回の目的の一つは監視カメラだ。年末の野菜泥棒事件で、ついに我が家も監視カメラの導入の検討に入った。秋葉原に何件かある監視カメラ専門店に入ってどういうカメラがあるのか、そしてどれくらい費用がかかるのか訪ねてみた。

 

野菜泥棒対策ということで、まず野外なら防水は必須になりその時点で値段が上がる。そして当然一つではカバーしきれないわけで複数台必要になる。そして記録装置も必要でこれが特に高い。カメラが一台二万前後、記録装置が安いもので四万~五万。据え置きカメラは当然電源を引っ張ってくる必要があるのでそこでも金がかかる。十数万……。これはあくまで初期費用であって、当然ランニングコストもある。

 

しかしアウトドア用としてはトレイルカメラ・レンジャーカメラという柱に括り付けるタイプのものもあって、それは電池で動き、動体検知があり、記録はSDカードで行う。当然これも複数台必要になるが、一台あたりは二万弱で、初期投資としてはだいぶ安くなる。うーむ。

 

 

相当なコストを要求されるとあってすぐには決められない。店を出るとランチタイムになっていた。今日は血を抜いたこともあって肉を食らうのに罪悪感は一切ない。こういうときは肉の万世だ。一度二階のステーキハウスで豪遊したこともあったが、今日は三階の洋食万世でハンバーグとカットステーキ。11時45分までに注文すると目玉焼きが無料で付くらしい。得した気分だ。たが値段でタメを張るロイヤルホストの黒×黒ハンバーグの方に軍配が上がると思う。あっちは大人になってからハンバーグが好きになってしまう程度には美味かった。こちらも不味いわけではないのだが。

 

十二時を過ぎて客が増えてきたので退散し、十二時開店のコトブキヤへ向かう。この間組んだ創彩少女庭園・小鳥遊暦をより楽しむための何かを求めてやってきた。創彩少女庭園自体は他店の模型コーナにも置いてあるが、三階にあるコトブキヤブランド商品のコーナーは品ぞろえが違う。別売りの小物を用いた作例もいくつか置いてあり、刀を持っていたのでそういう風に遊べるんだなと分かったのは収穫だった。ただそういった小物類も結構いいお値段がする。とりあえず発売したばかりの『創彩少女庭園まるわかりガイドブック』というモデルグラフィックスの特集記事を纏めたものを購入。ダサいポーズとかわいいポーズを比較した記事も載っていて、今の自分には必要なものだと思った。

 

その後は適当に秋葉原をぶらついた。ヨドバシAKIBAの上にある有隣堂は明日閉店らしい。とらのあなの本店も今は閉店しただの雑ビルになっている。コロナの影響でテナントの空いたビルも埋まっていなかったり、今ではまったくの他業種が入ってきている。1990年より前は家電の街、1995年からはパソコンの街、2000年からはオタクの街に、2010年より後は観光の街に変わっていった秋葉原はまた別の街へと変わろうとしている、今はそんな状態に思えた。