四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

初めての美少女プラモデル。

 

連休で時間があったので、以前購入したまま積んでいたプラモデルを作ってみることにした。創彩少女庭園・小鳥遊暦(たかなしこよみ)。今までガンプラぐらいしか作ったことがなかったのだが、始めて美少女プラモデルに手を出してしまった。理由は言うまでもない、眼鏡っ娘だから。

 

創彩少女庭園に限らず、こういったものは最近では美プラと呼ばれてじわじわと勢力を伸ばしているらしい。最も人気の高いガンプラは転売屋の商材になってしまって、定番商品以外は気軽に手に入るものではなくなってしまったのも原因の一つとしてあるのかもしれないが、いまどきのプラモデルの技術の進歩は凄まじく、キャラクターを高いレベルで再現することも難しくなくなってきた。それに昨今はfigmaなどの可動フィギュアも高騰し、なんでもかんでも出せる時代ではなくなってきたこともあり、そこで白羽の矢が立ったのが美プラだったのではないか。

 

キャラクターもののプラモデルは増えてきたが、人体のプラモデルは個人的にはなんだか猟奇的に感じられて、これまではいまいち食指が伸びなかったのだが、そんな理由は一目見て気に入ったキャラクターの登場で覆された。それこそが小鳥遊暦であった。

 

 

結構値が張る代物(税込6,380円)なのだが、パーツの量としてはガンプラのHGに毛が生えた程度だと思う。ただガンプラと違って髪の毛のパーツなんかは容赦なく尖っていて、デリケートな扱いを要求される。

 

 

 

まずは頭部。小さなパーツ郡の中でも眼鏡のパーツが恐ろしく小さく、そして柔く、簡単に壊れそうで触れるだけでも戦々恐々である。箱絵やサンプル写真では赤いフレームの眼鏡がチャーミングなのだが、今の自分にはマーカーを使っても塗装は絶対無理だと思った。そして両腕。手のジョイントがかなり固く、嵌めるのに指先が痛くなった。このプラモデルで一番難しい箇所だったかもしれない。腰……というかほぼおパンツ。そして両足へと続く。あとはお座り用の下半身や小物パーツなども合体前に組み立てた。所要時間は三時間弱。久しぶりのプラモだったので手際が悪かったが、慣れたら半分くらいの時間でいけそうだ。

 

 

そして合体、令法高等学校一年生、小鳥遊暦! キャラクターデザインはキズナアイなども担当していた森倉円氏。まったく手を加えていないが、造形はなかなか可愛いと思う。表情は四種類、髪型は三種類、眼鏡も着脱可能で、目の水転写デカールがついておりカスタマイズも可能とそれなりに遊び甲斐があるが、別売りのオプションパーツや小物類、他の美プラのシリーズと互換性があったりして単品だと微妙に物足りなくできているのが商売上手だなと思う。あとなんとかして眼鏡のフレームを着色できないものか……。

 

 

ポーズに関しては本当にセンスが出るので、いまさらながら自分のセンスの無さに愕然としてしまった。サンプル写真と同じようなポーズを取らせても自分でやるとなんだかダサくなってしまう。もうちょっと見栄えがするように勉強しなければ。ほんの数枚写真を取るだけで作るのと同じくらい時間がかかってしまった。まあ、でも組み立ててみたら思ったより簡単だったしやる気が出た。あと三個あるから……。