四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

初めてのコラボカフェ体験記。

コラボカフェというものにこれまで行ったことがなかった。

 

興味のある作品がコラボカフェをやっていた、ということはこれまで何度かあったのだが、メニューが割高だとか、店と他の客の空気に馴染めなさそうだとか、そもそもグッズにはそんなに興味がないとか、行かなかった理由は様々だ。

 

今年の三月で放送が終わったアニメ『明日ちゃんのセーラー服』のコラボカフェをいまさらやるというので、ちょっと気になっていた。なにしろ毎週放送をとても楽しみにしていた作品だったし、今も二期をやってくれたらいいなと思っている。漫画連載だって毎月心待ちにしているのだ。開催期間は10/7から10/25。もう今週で終わってしまうではないか!

 

しかしわざわざそれだけのために渋谷まで行くのも面倒だし、コラボカフェと言っても結局グッズ販売イベントの延長みたいなものなのだ。なんか見たところそんなにメニューも凝ってるようには見えないし、金と時間の無駄なのでは……ぶつぶつぶつ。

 

今までの自分だったら多分そう言っただろう。色々言い訳をして行動しない理由を正当化してきたのだ。だが今年で40歳になった。そろそろ自分の殻を破らなければ!

 

 

そういうわけで昨日急遽予約を入れ、東急ハンズ渋谷店の地下にある”ballo ballo 渋谷店&SMILE BASE CAFE”までやってきた。よくあるビルの一室を借りてやってる(偏見)感じのコラボカフェではなく、普通の飲食店の一部を間借りしてやっているタイプらしい。思ってたのとなんか違う!

 

 

階段を降りていき店の中に入る。すると奥の方に何やら場違いなスペースが……。店員に予約したということを告げたのだが、一品毎に貰えるはずのコースターは昨日品切れになったがそれでもいいですかと言われてしまった。がーんだな、出鼻を挫かれた。

 

コラボカフェのメニューってノベルティ込みの値段みたいなところがあるのに、それがないならちょっとは値引きしてほしいと思ったが、そうはならなかった。でもノベルティが無くなったということは、当初の予想より客足が伸びたということの証左。作品人気があるというのはそれはそれで喜ばしいこと……。悔しさで唇を噛みしめながら店員に従って奥の席へ。

 

 

奥にあるコラボ用スペースの席に座る。本当に普通の飲食店の一角なので、なんだかコラボカフェというより隔離されてるみたいな気分になる。先客は一人だけ。幸い人が少ない時間帯で良かった。写真を撮っていても誰にも気にされないから。

 

 

飲食物と一緒にグッズもスマホから注文するというスタイル。カフェのメニューはそんなに凝ったものではないから写真映えしないし、ノベルティも付かないのでグッズを購入しなかったらわざわざここまで来た意味がなくなってしまう。それにしてもランダム封入系のグッズは本当に止めてほしいと思う。ランダムじゃなかったら買っても良いグッズでも買う気が失せるし、ランダム封入系グッズは買うなと古事記にも書いてある。

 

 

メニューは『江利花 初めてのハンバーガー』と『透子 パワフルアップルフロート』を注文した。アニメの9話で木崎さんが初めて食べたハンバーガーは、ケン○ッキーフライドチキンをモチーフにしたものだったのでまるで似ても似つかないのだが、熱々で肉厚のビーフパティということもあって味は良かった。生まれも育ちもお嬢様の子が、ハンバーガーを初めて食べるときだけにしか得られない栄養素ってあると思う。

 

©博/集英社・「明日ちゃんのセーラー服」製作委員会

 

イートインのフードメニューはアニメの2話で出てきた給食と同じ献立のメニューがあったのだが、そちらとバンバーガーで比べてどうするかで迷った挙げ句、ハンバーガーを選んだ。給食の方はさすがに見た目が貧相で……。

 

ドリンクは兎原透子をイメージしたというアップルフロート。イメージ通りかどうかはノーコメントだがバニラアイスと角切りされたリンゴが入っていて普通に美味しい。ランダムコースターが付くならデザートも含めて三品頼んでも良かったのだが、付かないので結局二品に留めた。

 

©博/集英社・「明日ちゃんのセーラー服」製作委員会

 

滞在時間は40分ほど。一人で来たこともあって、食べるのとグッズを買うこと以外やることがない。たぬき古城さんのイラストは可愛かったから手元に一つあっても良かったかなと今にして思うが、会計後に貰えるポストカードも結局古城さんだけ無かったので縁が無かったと諦めるしかない。

 

 

初めてのコラボカフェ、まあこんなもんだろうというのが率直な感想である。コラボ対象の作品にもっと分かりやすい食べ物が出ていたりしたら、もうちょっとテンションが上がったと思うので、やはり向き不向きがあると思う。

 

それはともかくコラボカフェに対するハードルが下がったのは確かで、コラボカフェに行ったことがあるというのがいつか大きな財産になると思える日がいつか来ると思いたい。