四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

今期のアニメをいくつか適当に見てみる。(2022年秋)

今期は見るものが多くて時間が足りず、ブログの更新も疎かになっている。あと放送・配信が変則的なものが多くていつ始まるんだかもう始まったんだかいまいち把握し辛い。前期放送できなかったのがずれ込んできたり8話しかなかったり、よく分からないのでいい加減見切りをつけて、今期視聴するアニメを決める。(五十音順)

 

・アキバ冥途戦争

意外性という意味では今期で一番かもしれない。戦争がいわゆる商売として他店としのぎを削る戦争じゃなくて、ヤクザの抗争だったというその変化球ぶりには驚かされた。要するにこれ、メイドの皮を被った仁義なき戦いだよね?

可愛らしいキャラが電波ソングに合わせたヲタ芸ガンカタでメイドたちを路上で殺戮するのは正気の沙汰ではない。メイド喫茶(コンカフェ)がヤクザのシノギであるという高度な風刺なのだろうか?

最近のP.A.WORKSの信頼は地に落ちており、若干の不安があったがゾンビランドサガと同じでCygames案件ということで、それなりに楽しめるはずである。一話がピークじゃないことを祈る。視聴継続。

 

うる星やつら(令和版)

原作も旧アニメも、全く知らないわけじゃないけどちゃんと知っているわけでもない作品だったのだが、一番最初ってこういう話だったんだと今回少し勉強になった。

ネトフリのスプリガンのように前世紀の漫画を今風にアップデート(スマホが出てきたり)してアニメ化することはしばしばあるが、これはまったくアップデートされておらず街並みや黒電話などの昭和感をわざと出している。

キャラも作画も声優も何もかも良いのは分かっているのだが、正直今見るのはかなりノリがキツい。視聴断念。

 

機動戦士ガンダム 水星の魔女

この作品だけプロローグ含めると実質三話分既に見ていることになるが、個人的には理由付け・動機付けの点で納得できるのでかなり見やすい。宇宙の話ではあるけれど、転校生がヒロインを助けるためにそこの番長をぶっ倒して注目を浴びるという、ど直球な展開はちょっと笑ってしまった。

今のところはテンプレートの域を出ないので個人的にはそこそこだが、コードギアスなんかに代表されるように、大河内一楼は引きを作るのが上手い。よってリアルタイム視聴ではそれなりに盛り上がれるんじゃないかと思うが、後からしょうもない展開になる可能性もそれなりにあるのが怖い。

百合アニメの評価は下駄を履かされる、というのは前期の作品で思い知ったので、敢えて色眼鏡で見る。一応視聴継続。

 

SPY×FAMILY(二期)

前期はそれなりに楽しんで見ていたのだが、高品質には違いないのに自分の中ではなんだか見ても見なくてもどうでもいい枠になっていた。アーニャはかわいい。流し見はするかも。

 

チェンソーマン

話題のジャンプ作品をハイクオリティアニメにすれば人気が出て儲かる、という流れが出来上がっているのでMAPPAが制作費全額自社負担(放送枠まで…)するという賭けに出た。成功すれば利益独占だが、失敗すれば沈んでしまう。しかしそれは杞憂だろう。社運を賭けたに相応しいリッチなハイクオリティアニメになっていた。

ポチタがこの作品のマスコットなんだなと思っていたら一話で居なくなったのは驚いたし、残念だった。異形の悪魔が人間世界に出現し、人の世も乱れているという退廃的な世界観は魅力的に映ったが、思ったほど刺さらない。様子見で視聴継続。

 

・Do It Yourself!!(どぅー・いっと・ゆあせるふ!!)

きらら作品かと思ったらオリジナルアニメらしい。それくらいきららっぽい。1話目は説明が続いたのであまり興味が惹かれなかったが、2話で実際にDIYを始めてからは予想外に化けた。シンプルなキャラクターデザインだがその分生き生きと動いていて可愛らしい。たくみんが好き。

ほのぼのした感じの作風なのだがDIYは決して安全ではない、ということを主人公が身をもって表現するためか怪我の描写が結構痛々しい。遠回しな表現だったとはいえカッターで手を切り裂いたところは想像できる痛みなだけに思わず目を細めたくらい。個人的には今期のダークホースである。視聴継続。

 

・ぼっち・ざ・ろっく!

なんだか『けいおん!』の再来を期待されているような感じのきらら作品だが、個人的にはけいおんのアニメは青春の追体験という要素こそが重要だったので、この『ぼっち』はバンド活動そのものに焦点が当たっている(んだよね?)という意味ではかなり違う。

音楽アニメといえばやはり楽曲は重要でOP・EDともにかなりいい感じ。CloverWorksなので品質も期待できる。視聴継続。

 

マブラヴ オルタネイティブ(二期)

一期はほぼ説明と訓練と反乱というちょっと長いプロローグみたいなものだったので、対侵略者が始まるここからがようやく本番だと言える。

前置きとして、学園ラブコメ世界にいた主人公が、宇宙からの侵略者によって人類が滅亡する危機に瀕している地球に飛ばされて、その世界を救うために働きかけるという物語の、一回目が失敗した後の二周目の話という、改めて振り返って見ても説明しにくい作品であるのだが、原作についてある程度知っている身としてはすごく応援したい。後半の世界を巻き込んだ大作戦が見たいのだ!

3DCGでのロボアクション作品としてもかなり見どころがあるのだが、第二話での衝撃展開の後はしばらく下り坂の展開が続くはずなので、我慢しながら視聴継続したい。

 

・モブサイコ100III

一期と二期を経て圧倒的に信頼のあるシリーズ。外人にとてつもない人気があるおかげで完結までアニメをやってくれるのは非常にありがたいというほかない。

作品としてはダメ人間と人のクズの描写が圧倒的に上手く、ときどき本当に胸を抉られるような気分を味わうが、僅かながら更生する余地もあることに希望を抱ける。そこが好き。

キャラクターデザインは簡素ながらアクションシーンや超能力のダイナミズムとそのカタルシスは最高だったし何よりキャラがいい。最高の最終回に向けて、もちろん視聴継続する。