四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』PROLOGUEを観た。

ガンダムの新作は毎回一応チェックすることにしている。前作『鉄血のオルフェンズ』も第一話の掴みはすこぶる良かったので視聴継続したのだが、その後の展開はキャラクターと設定を活かせたとはあまり思えなかったので、それ以上のことはノーコメントだ。それにも関わらず性懲りもなく見てしまうのがガンダムという作品。わりと好感触であったNetflix版『スプリガン』の監督が、今度はガンダムの監督をやるんだと分かったときには当然それなりの期待はした。

 

今回のガンダムは(外伝作品を除いて)初の女性主人公とは、時代が変わったなという感じだ。どんなにガンダムを高尚なイメージで捉えようとしても、つまるところは玩具の宣伝アニメである。ロボットモノでは女性の乗機は売れないというジンクスがあるから、主人公を女子にするのは随分と思い切ったと思う。

 

正直なことを言えば今の時代にイケメン主人公・イケボイス男性声優だと腐女子の力学に逆らえなくなるので女性主人公は悪くない選択だと思う。主人公はちょっと芋っぽいデザインで、正統派な美少女は(多分)パートナーのポジションに置くのは好感触だ。いまどきは女性主人公だとポリコレと言われがちだが、結局はよくわからん男よりは女の子の活躍が見たいというのが本音だ。

 

そういうわけで本放送を一ヶ月前に控えた今プロローグを見た。今のところは交わされる用語などについては推察するほか無く、当然ながらほとんど分からないと言ってもいい。機械式の義手が使用されていて、モビルスーツはその延長である大きな義体のような扱いだろうか? ガンダムには特別なAIが搭載されているようで、それを一番上手に扱えるのが主人公のエリクト(スレッタ)ということなのか。

 

いきなり戦闘でファンネルみたいな自律型の武器を使うのはずいぶん出し惜しみしないなと思う。戦闘描写が最初から高度すぎて後の展開が心配になるくらい。味方のMSはガンド+アームでガンダムと呼ばれており、特に意味もなくガンダムと呼ばれているよりは自然かな。おそらく本編における主人公の動機付けになるであろう、血なまぐさい展開もあって興味を惹かれる内容ではあった。

 

本編は当初学園モノのようだが、後半にはプロローグ内で描かれているような戦争へと徐々に変わっていくのだろう。ガンダムである以上、人種対立などある程度シリーズの作法を踏襲するであろうことは間違いないが、先の展開が読めないことがオリジナルアニメ最大の強みでもある。当たりの方の大河内一楼脚本であることを願うしかない。