四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

『呪われの橋』鑑賞。

少し前にゲーム化するらしいというニュースを見て、最近ホラー映画が連続していたこともあり、ちょっと頭に引っかかっていたので見てみることにした。

 

台湾のとある大学のキャンパス内に、女霊橋と呼ばれる心霊スポットがある。そこでは真夜中に女の霊が現れるという曰く付きの場所で、数年に一度恐れ知らずの若者たちが肝試しをしては犠牲になるという。そしてまた新たな若者たちがその噂を確かめるために肝試しを行うというストーリーで、王道のホラー映画といえる。ホラー映画としてのスタイルも、一人ひとりが暗闇に迷い込みながら個別に霊に襲われていくお化け屋敷形式であり、そんなに特筆するところはない……と思ったが終盤明かされるこの話の真の構成にはなかなか驚かされることになった。

 

基本的には2016年に女霊橋で肝試しした若者の男女6人と、2020年にその事件を調査するテレビクルーの二つの視点でお話が進む。劇中の登場人物がスマホ撮影するシーンがそこそこあるのだが、いわゆるファウンド・フッテージ的なPOV形式の作品ではないので、スマホカメラ視点と三人称視点が頻繁に切り替わり、若干の違和感がある。だが終盤でその違和感に対する種明かしがされたときに、それに意味があったんだ! と分かったときには結構な驚きがあった。しかしその衝撃のおかげででホラー映画としてはあまり怖くなくなってしまった。ミステリー要素で引っ張るホラー映画はこういうことがあるから困る。