四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

『ライブ・ア・ライブ』の思い出。

LIVE A LIVEのHD-2Dリマスターが発売された。

今でこそ名作扱いされている本作だが

SFC版の発売当時はそれほど良い扱いはされていなかったと思う。

しかしそんな評判にも構わず、少し前に発売されたマザー2を後目に

自分はLIVE A LIVEを購入したのだった。

それくらい当時のスクウェアに対する信頼というのは大きかったのだが

周囲でこのゲームを遊んでいる人は誰もいなかった。

 

とにかくバトルシステムがあまり受け入れられておらず、酷評されていた。

チェッカーバトルという、唯一無二のバトルシステム。

後で解析サイトを見て分かったことだが、隠された仕様があまりにも多い。

それを理解していなくてもクリアは可能だが、正直意味不明な部分ばかりだった。

強技だけ連発していればいいこともあり、自分もとにかく感覚だけで遊んでいた。

ただボス戦BGMであるMEGAROMANIAは無茶苦茶好きだった。

 

ストーリーは様々は時代を舞台にした、王道ストーリーの集合体といった感じで

当時はそれほどストーリーにこだわりのない自分にとっても当たり障りなかったが

それでも中世編におけるオルステッドの顛末は衝撃的だった。

しかし一週間で終わる短いゲームだったのでその辺の印象があまり良くなかった。

なんせ当時のゲームソフトは高い。

小学生か中学生くらいの人間にはそう安々と買えるものではない。

オディオ戦が終わったあとオルステッドにトドメを刺し、エンドロールが流れる。

これで終わりかよというガッカリ感に支配され

LIVE A LIVEを売ってマザー2を買った。

 

それ以外の展開があると知ったのは、その数年後であった。

攻略本を見て知った、各編にあるイースターエッグの数々。真エンディングの存在。

なんだよ! すごく良いゲームじゃん! …評価は一変した。

ボリュームの少なさは如何ともし難かったが、真エンディングがとても良かった。

特に各編のメインテーマを繋いだメドレー曲が強く心に残った。

その後ネットが普及してレトロゲー語りに不自由しなくなり

評価は盤石なものになっていったが、微妙なゲームだと思っていた期間は長かった。

 

まさか今になってリメイクされるなどとは思いもしなかったが

HD-2Dリマスター版を買うかどうかは、これから考えようと思う。