四十の一部始終

今年で四十歳になりました。二日に一回更新が目標。

スカイリム日記29『禁じられた伝説・完結編』

 

イヴァルステッドのすぐ側にある墓には、アークメイジ・ゲイルムンドの遺体が今も安置されているという。書物”失われた伝説”によれば、ゲイルムンドとは大昔にゴールドールのアミュレットを奪った息子たちを討伐するため、時の王に派遣された魔闘士のことである。

 

このゲイルムンドの間と呼ばれる場所は、かつてゲイルムンドとシグディス・ゴールドールソンによる一騎打ちが行われ、その死後王によって墓が作られて埋葬されたのだが、それはシグディスをアミュレットと共に封印するための見張りとして仕立て上げるためだったというのが、ダイナス・ヴァレンという人間の唱えた説であった。

 

 

リフテンのディンヤ・バリュの元へと戻る前に、ゲイルムンドの間に潜ってみようと考えた。誓って墓荒らしが目的ではない。小さな湖の中央に浮かぶ島、その中心には洞窟があり、それこそがゲイルムンドの間であった。

 

中は茸が無数に生えており、ジメジメと湿っている。少し進んでいくと大きな穴のある部屋に突き当たる。部屋には遺体がひとつだけあり、”失われた伝説”を携えていた。もしかしたら、かつて自分と同じようなことを考えてこの地にやってきた人間かもしれない。

 

穴を覗くと下は水場である。落ちても死ぬことはないだろうが、戻ることができるかどうかは分からない。だが、ゴールドールの三つに分割されたアミュレット、その最後の一つがここにあるかもしれないのだ。すべてを揃えればかつての強大な魔力が蘇るかもしれない。その誘惑に抗えず、意を決して穴に飛び込んだ。

 

 

飛び込んだ地下の水溜りから上がってしばらく行くと、祭壇の上に安置された遺体があった。ドラウグルと同じように防腐処理が施されていたが、起き上がってくるようなことはない。一緒に置かれていたぼろぼろになった書簡のようなものをかろうじて読むことができ、彼こそがアークメイジ・ゲイルムンドであることがわかった。

 

 

多数のドラウグルを退けながら、ゲイルムンドの間の最奥と思われる棺のある部屋までやってきた。おそらくはここに最後のゴールドールの息子最後の一人、シグディスが眠っているはずである。

 

 

棺に近づくと、ゆっくりと蓋が開いていく。シグディスもまたドラウグルと化しており、安息を妨げるものに対して攻撃をしかけようとしているのだ。そして起き上がるやいなやシグディスは叫んだ。これはシャウトだ! 気付いたときにはもう遅く、声が地下に響くと同時に衝撃が発生し、俺とリディアは吹き飛ばされた。これは”揺るぎなき力”とまったく同じだ! 壁に勢いよく叩きつけられたが痛手を受けたわけではない。

 

 

吹き飛ばされた俺たちに、さらに追撃の矢が襲いかかってくる。その矢は刺さったところからマジカを奪っていく、付呪の力が宿っていた。なんという厄介な相手だ! 

 

シグディスは一定の距離を保ちながら三体に分身し、瞬間移動を繰り返す。弓、分身、瞬間移動、そしてシャウト。なんという厄介な相手だ!! 偽物は少し攻撃を加えただけで消滅するので、リディアと手分けしてそれぞれ別のシグディスを攻撃していった。

 

 

搦め手を使う奴に限って本体は脆いものだ。距離を取られている間は面倒な相手だったが、さすがに二人がかりではそれほど苦労もしなかった。シャウトには何度も吹っ飛ばされたが、これ自体に殺傷能力があるわけではないのは幸運だったと言える。

 

倒れて動かなくなったシグディスから最後のアミュレットの欠片を手に入れる。ついに三つ揃った! が何も起こらない。それもそうだ。冷静に考えてみれば何千年も前に三つに分かれたものがいまさらもとに戻ることなんてないのだ……。

 

部屋の奥からは最初に穴のあった部屋へと戻ることができた。その点では安心したのだが、せっかくの伝説的なアーティファクトが大したことのないものだったという事実に肩を落とさざるを得なかった。とりあえず、リフテンに戻ろう。

 

 

俺はディンヤ・バリュにイヴァルステッドであった出来事を話すと、彼女はその結果に大層満足したようだったが、マーラにとってはまだ精進が足りないらしかった。今度はマスカルスに行ってカルセルモという男に会えというお告げが下った。

 

リフテンがスカイリムの東の端なら、マスカルスは西の端である。マスカルスは以前デイドラの王子サングインによってスカイリム縦断の旅をさせられて以来訪れていない。もう一度くらい行ってみたいとは思っていたのだが、なんという遠さだ……。いや、ここはもののついでだと思うべきか。

 

 

ホワイトランを経由し、ロリクステッドを抜けて西へ西へと進む。あともう少しでマスカルスへ着くと思われたそのとき、荷物袋の中で何かが激しく反応していることに気がついた。何かに引き寄せられるように震える三つの欠片。そう、あのゴールドールのアミュレットだ。

 

街道を外れ、欠片が強く反応する方へ歩いて行くと、とある滝の裏に洞窟を見つけた。以前一度通った道だったが、アミュレットが反応していなかったら分からなかっただろう。俺は誘われるように、その洞窟へと入っていった。

 

 

とても天然のものとは思えない造りの洞窟の奥へと進む。ドラゴンの爪を差し込む仕掛けを解いて進むと、儀式を行う古い祭壇のある部屋へと続いていた。まるでそうすることが定められていたかのように、アミュレットの欠片をそこに置くと、亡霊となったゴールドールの三兄弟が静かに姿を表した。

 

 

しかしこれはどういうことなのだろう? そう思っていると頭の中に声が聞こえてくる。よくぞアミュレットを取り戻してくれた。我が息子たちは愚かにも力に溺れ命を落としてしまった。いまいちど息子たちと戦い、魂が浄化されたのなら分かたれた力はふたたび一つになるであろう……と。誰の声なのかは概ね見当がついたが、その声の主が言うのはつまりこういうことだろう。出来の悪い息子たちを叩き直せということだ。

 

 

まずシグティス・ゴールドールソンが立ちはだかる。戦い方は前に戦ったときと同じめしながら弓で遠くから攻撃してくるという、何回やっても面倒な相手だ。そして角兜を被り斧を携えたジリク・ゴールドールソン。最後は剣を使うミクルル・ゴールドールソンである。

 

いずれもドラウグルのときには使ってこなかった氷雪魔法を使い、こちらのスタミナを的確に奪い攻撃を鈍らせる、以前戦ったときよりもずっと厄介な敵だった。だが三人同時ならともかく、あえて一人づつ戦うのならば苦戦はすれども負ける相手ではなかった。

 

倒された三兄弟はそれぞれ膝を付くと徐々にその姿を消していき、後にはローブを着た一人の亡霊が立っていた。おそらくこれがかつてあの三兄弟に寝込みを襲われアミュレットを奪われたゴールドール本人なのだ。

 

 

彼が分かたれたアミュレットを手に取るとまばゆいばかりの光を放ち、その後には一つに結合されたゴールドールのアミュレットが残されていた。彼もようやく息子たちによって引き起こされた惨禍の念から解き放たれたのだろうか。だがそんな感傷に浸るよりも、俺はついに目の前に現れた伝説のアーティファクトに心が奪われていた。どれだけの魔力が秘められているのか想像もつかない……!

 

 

だが、その期待は脆くも打ち砕かれた。確かに持っているだけで全身の力が増幅される魔力がある。それは付呪としては極めて珍しく、自分の手で再現することは困難を究めるだろう。しかし、しかし……アミュレットに秘められた魔力の大半は既に喪失しており、残されていたのはほんのわずかなものに過ぎなかった。いくら伝説とはいえ何千年も昔の話なのだから、そうなるのも不思議ではないだろう。最初から期待なんかしてなかった! こんなもんだ!!!

 

そう自分に言い聞かせながら、改めてマスカルスへと進路を取った。悔しさで濡れた頬を、マスカルスの冷たい風がそっと撫でていったような気がした。

 

 

【続く】

 

アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』最終回。

先日アニメが最終回を迎えた。原作の連載当時からジャンプを読んでいた身としては、感無量としか言いようがない満足のいく最終回であった。原作では即折れだった真魔剛竜剣も少しだけ活躍が増えていたし。でもバランの驚き顔はそのまんまだったのはやはり笑ってしまったな……。再アニメ化の発表があったときは正直何かの冗談かと思ったくらいだった。東映への不正アクセスによって一ヶ月放送が延期になったときなんかはもう駄目だと思ったのだが、それでもなんとか最後までやり切ってくれた。

 

過去の名作とはいえ最初から最後まですべてをアニメにするというのは非常に困難が伴う。特定の長寿作品を除いて、一年間アニメをやるのは当たり前の時代ではなくなってしまった。過去の名作でかつ長編作品のアニメ化といえば、近年では藤田和日郎の『うしおととら(全34巻)』と『からくりサーカス(全43巻)』を思い出す。アニメでは『うしおととら』は39話、『からくりサーカス』に至っては36話で、まあどう足掻いても名場面集がせいぜいといった尺しか与えられなかった。それらと比べると、ダイ大の全100話というのがいかに恵まれていたかというのが分かる。

 

旧アニメ版は1991年から1992年の一年間にわたって全46話が放送されたが、TBSの編成の都合で番組延長ができなくなり、バランとの最初の戦いで最終回を迎えるという、当時としても受け入れがたいものであった。そのせいでいつかちゃんとした形で全編アニメ化してほしいという思いが燻り続けていたように思う。だが旧アニメ版も悪いところばかりではなく、ゲームのドラゴンクエストのアレンジBGMを使っていたため、それだけで十分引き込まれる力があったのは新アニメ版には無い大きな特徴だった。声優陣も錚々たる面子で、このときのイメージは強く脳裏に刷り込まれることになった。

 

新アニメ版はその26年後に始まった。アニメのキービジュアルが、最終回で台座に突き刺さるダイの剣だったので並々ならぬ制作陣の覚悟を感じたのだが、始まった当初は半信半疑と言わざるをえなかった。序盤は旧アニメで既に映像化された部分だったため結構な駆け足展開で、完結した今思うとかなり勿体なかったのだが、作っている方としても断腸の思いだったに違いない。それでも序盤の獣王クロコダイン戦などは非常に力の入ったバトルシーンで、今の技術だとこんな風になるんだなと感心と興奮が綯い交ぜになりながら視聴していた。

 

個人的に東映動画のアニメは低品質の代名詞というイメージだったのだがこのダイ大で考えを改めた。作画も高いレベルで安定していたし、要所要所で素晴らしい戦闘シーンも観ることができた。このアニメの不満といえばバラン戦の最後の一撃が、死んでいたポップが動いてやっと作れた隙なのに、ダイが空中をピュンピュン飛び回ってからアバンストラッシュするという変な感じになっていたことぐらいだろう。

 

思えば『ダイの大冒険』は自分が小学校一年生のときに始まり、終わったのが中学一年生のときである。そりゃもう少年時代の情操教育に多大なる影響を与えた……と言いたいところだが、当時はそこまで影響のある漫画ではなかったように記憶している。

 

今では黄金期と呼ばれている週刊少年ジャンプでは同時期にドラゴンボールSLAM DUNK幽遊白書など他に話題に上る漫画はいくらでもあった。しかしジャンプが一番売れていた時代にずっとやっていた漫画だったので知名度自体は高かった。明確に、不朽の名作として認識し始めたのはインターネットが普及し、作品について語り合うことが容易になってからだと思う。クロコダインが好きだったから、あんなにネタにされてるとは思わなかった……。

 

魔界編や獄炎の勇者の映像化が期待されているらしいが、ここまで来たらもののついでで何でもやってほしい。少年の日の心残りが一つ減って、少し清々しい気分になった。

スカイリム日記28『愛の書』

 

用の済んだネトルベインを自宅のチェストに放り込んだ。本当は捨ててしまいほど忌まわしい武器なのだが、誰かに悪用されてしまうわけにもいかないので自分で保管するしかない。身軽になったので俺はまたリフテンに行くことにした。防具を作るためにホワイトランにとんぼ返りしたせいで、やり残したことがまだまだあるのだ。

 

その道中にドラゴンと遭遇したのだが、鎧が炎の吐息のほとんどを防いでくれる。さすがに顔だけは露出しているので少し焼けてしまったが、ここまでの防御力を誇るとは想像以上であった。

 

 

一度往復すると遠かったはずのリフテンもそれほどの道のりとは感じなくなっていた。首長の住居であるミストヴェイル砦を訪れ、首長のライラ・ロ・ギバーにも挨拶を済ませた。街の住人にはブラックブライア家より権力が無いだの、汚職が蔓延っているだの散々な言われようだったが、実際に意外と話せる相手という印象だ。宮廷魔術師のウィランドリアは早口で訳の分からないことをまくし立てる女で、ちょっと苦手なタイプであった。

 

 

その後、鍛冶屋・灼熱の戦鎚を覗くと珍しいものが入荷されていた。バニッシュの付呪を持つ武器だ。バニッシュとはこちらの世界に召喚されたデイドラをオブリビオンに追い返すための魔法なのだが、そういう機会が滅多にないことを考えれば利用価値は低い……と思うのだが、使える者が非常に限られているおかげで高値で取引されているのだ。

 

事実、今目の前にあるこの武器も原価を考えればかなり法外な値段と言ってもいいだう。しかし今の俺の手持ちなら買うのは容易い。分解して付呪を覚えれば、後はいくらでも量産できる。支払ったゴールドもすぐに取り戻せるはずだ。俺は迷わず購入することにした。

 

 

思わぬ掘り出し物を手に入れ上機嫌で街を歩いていると、治安の悪いリフテンにもっともふさわしくないであろう施設が目についた。愛を司るとされている神、マーラの聖堂だ。以前街道を歩いていると、結婚をするためにリフテンにあるマーラの聖堂を目指しているという旅人とすれ違ったことがあるのだが、それがここだったのだ。

 

そういえば以前ドーンスターで共に戦ったエランドゥルは、ヴァーミルナからマーラに改宗したと言っていたことを思い出し、ふと興味が湧いて聖堂を訪ねてみることにした。

 

 

婚姻の儀式が行われる場所だけあって、中は整然としており清潔そのもの。少なくとも今まで訪れた場所の中では一番と言っていいだろう。ここの司祭マラマルの説明で初めて儀式のやり方を知ったのだが、マーラのアミュレットを身につけて絆の深まった相手に対して結婚を申し込むことで初めて成立する。

 

そして儀式を行うことができるのは、スカイリムでは唯一ここだけである。だが生憎今はその相手がいない。いずれそれに値する相手が現れることがあるのだろうか。

 

 

マラマルの妻であるディンヤ・バリュは冒険者である俺に頼みがあると話しかけてきた。マーラに仕える身としてお告げを受けたのだが、その内容はスカイリムにいる男女の仲を成就させよというなんとも聞いていて恥ずかしくなるものである。さすればマーラの使徒として祝福を受けるであろう……とのことだが、ディンヤ・バリュはリフテンを離れることができないため、冒険者を探していたのだ。いまだかつてない難しい依頼である。

 

マーラの使徒になるつもりはないのだが、あのお堅いエランドゥルもかつてはこんな慈善活動をしていたのかと想像したらすこし可笑しくなり、自分もそれを追体験してみたくなった。商売で鍛えた俺の今の話術ならそう難しい話でもないはず。そう思って、彼女の依頼を受けることにした。

 

最初のお告げは、イヴァルステッドに住むファストレッドという女性がマーラの助けを求めているという。イヴァルステッドならリフテンからはそう遠くない。早いこと終わらせよう。

 

 

ファストレッドはイヴァルステッドの農場の娘であった。マーラに祈った際、見知らぬ誰かが訪ねてきて手を貸してくれる……そんな啓示を夢の中で受けたらしい。その見知らぬ誰かとは紛れもなく俺のことだった。

 

話を聞いてみるとこうだ、彼女はこの村に住むバシアヌスという男と恋仲らしいのだが、親に邪魔されていて結婚できずにいる。そこでの俺のやるべきこととはつまり親の説得だ。マーラも面倒な仕事を寄越してくれたものだな!

 

 

あまり気は進まなかったが、ファストレッドの父親であるジョフサーにバシアヌスの件を尋ねた。ジョフサーは結婚することでイヴァルステッドを出ていき、都会であるリフテンに行ってしまうことが一番の気がかりであるようだ。そして肝心のバシアヌスのことも頼りない男だと思っている。彼を説得するのはかなり難しいだろう。

 

 

同じことを母親のボディにも訪ねると、バシアヌスには不満はなく、娘が幸せならイヴァルステッドを離れることになっても構わないと、ジョフサーに聞こえないように小声で言った。二人がこっそり村を出るなら、ジョフサーのことは私がなんとかする……彼女は何かを決意した様子だ。これなら後はバシアヌスの背中を押せばいいだけの話ではないのか? 俺は村の中を歩き回ってバシアヌスを探した。

 

 

宿屋にいたバシアヌスを見つけたのだが、どうも彼は仕事もせず昼間から酒場に入り浸っているような男だった。このことを彼に伝えることが本当に正しいことなのか? 俺は迷ったのだが、結局ボディの件を彼に話すことにした。

 

彼はジョフサーの存在を恐れていて、彼女に自分の気持を伝えることができずにいた。しかし母親がそれを食い止めてくれるということを知り、彼は意を決したように宿を飛び出し農場へ向かって駆けていった。

 

追いかけていった先には、農場で話しているファストレッドとバシアヌスの姿があった。きっと早晩二人はリフテンに向かうのだろう。それが幸せになれるかどうかはともかくとして。俺にできることはもうなさそうだ。次なるマーラに助けを呼ぶ者を求めて、ディンヤ・バリュの元へと戻ることにした。

 

 

【続く】

 

 

 

初めてのコラボカフェ体験記。

コラボカフェというものにこれまで行ったことがなかった。

 

興味のある作品がコラボカフェをやっていた、ということはこれまで何度かあったのだが、メニューが割高だとか、店と他の客の空気に馴染めなさそうだとか、そもそもグッズにはそんなに興味がないとか、行かなかった理由は様々だ。

 

今年の三月で放送が終わったアニメ『明日ちゃんのセーラー服』のコラボカフェをいまさらやるというので、ちょっと気になっていた。なにしろ毎週放送をとても楽しみにしていた作品だったし、今も二期をやってくれたらいいなと思っている。漫画連載だって毎月心待ちにしているのだ。開催期間は10/7から10/25。もう今週で終わってしまうではないか!

 

しかしわざわざそれだけのために渋谷まで行くのも面倒だし、コラボカフェと言っても結局グッズ販売イベントの延長みたいなものなのだ。なんか見たところそんなにメニューも凝ってるようには見えないし、金と時間の無駄なのでは……ぶつぶつぶつ。

 

今までの自分だったら多分そう言っただろう。色々言い訳をして行動しない理由を正当化してきたのだ。だが今年で40歳になった。そろそろ自分の殻を破らなければ!

 

 

そういうわけで昨日急遽予約を入れ、東急ハンズ渋谷店の地下にある”ballo ballo 渋谷店&SMILE BASE CAFE”までやってきた。よくあるビルの一室を借りてやってる(偏見)感じのコラボカフェではなく、普通の飲食店の一部を間借りしてやっているタイプらしい。思ってたのとなんか違う!

 

 

階段を降りていき店の中に入る。すると奥の方に何やら場違いなスペースが……。店員に予約したということを告げたのだが、一品毎に貰えるはずのコースターは昨日品切れになったがそれでもいいですかと言われてしまった。がーんだな、出鼻を挫かれた。

 

コラボカフェのメニューってノベルティ込みの値段みたいなところがあるのに、それがないならちょっとは値引きしてほしいと思ったが、そうはならなかった。でもノベルティが無くなったということは、当初の予想より客足が伸びたということの証左。作品人気があるというのはそれはそれで喜ばしいこと……。悔しさで唇を噛みしめながら店員に従って奥の席へ。

 

 

奥にあるコラボ用スペースの席に座る。本当に普通の飲食店の一角なので、なんだかコラボカフェというより隔離されてるみたいな気分になる。先客は一人だけ。幸い人が少ない時間帯で良かった。写真を撮っていても誰にも気にされないから。

 

 

飲食物と一緒にグッズもスマホから注文するというスタイル。カフェのメニューはそんなに凝ったものではないから写真映えしないし、ノベルティも付かないのでグッズを購入しなかったらわざわざここまで来た意味がなくなってしまう。それにしてもランダム封入系のグッズは本当に止めてほしいと思う。ランダムじゃなかったら買っても良いグッズでも買う気が失せるし、ランダム封入系グッズは買うなと古事記にも書いてある。

 

 

メニューは『江利花 初めてのハンバーガー』と『透子 パワフルアップルフロート』を注文した。アニメの9話で木崎さんが初めて食べたハンバーガーは、ケン○ッキーフライドチキンをモチーフにしたものだったのでまるで似ても似つかないのだが、熱々で肉厚のビーフパティということもあって味は良かった。生まれも育ちもお嬢様の子が、ハンバーガーを初めて食べるときだけにしか得られない栄養素ってあると思う。

 

©博/集英社・「明日ちゃんのセーラー服」製作委員会

 

イートインのフードメニューはアニメの2話で出てきた給食と同じ献立のメニューがあったのだが、そちらとバンバーガーで比べてどうするかで迷った挙げ句、ハンバーガーを選んだ。給食の方はさすがに見た目が貧相で……。

 

ドリンクは兎原透子をイメージしたというアップルフロート。イメージ通りかどうかはノーコメントだがバニラアイスと角切りされたリンゴが入っていて普通に美味しい。ランダムコースターが付くならデザートも含めて三品頼んでも良かったのだが、付かないので結局二品に留めた。

 

©博/集英社・「明日ちゃんのセーラー服」製作委員会

 

滞在時間は40分ほど。一人で来たこともあって、食べるのとグッズを買うこと以外やることがない。たぬき古城さんのイラストは可愛かったから手元に一つあっても良かったかなと今にして思うが、会計後に貰えるポストカードも結局古城さんだけ無かったので縁が無かったと諦めるしかない。

 

 

初めてのコラボカフェ、まあこんなもんだろうというのが率直な感想である。コラボ対象の作品にもっと分かりやすい食べ物が出ていたりしたら、もうちょっとテンションが上がったと思うので、やはり向き不向きがあると思う。

 

それはともかくコラボカフェに対するハードルが下がったのは確かで、コラボカフェに行ったことがあるというのがいつか大きな財産になると思える日がいつか来ると思いたい。

 

『RRR(アールアールアール)』鑑賞。

つい先日イギリスのエリザベス二世が崩御した際に世界中が悲しんだ……かどうかは分からないが、かつて大英帝国が植民地化していたインドや中国が冷ややかなコメントをしていたのは記憶に新しい。日本もイギリスに対して浅からぬ因縁があるので、チクチクと言いたくなる気持ちは理解できなくもなかった。

 

だがイギリスに対するインドの燻りは、思わぬ形で再び目にすることになった。『バーフバリ』のラージャマウリ監督が送る、イギリスへの反逆精神をむき出しにしたエンターテイメントアクション大作映画『RRR(アールアールアール)』として。

 

英国植民地時代を背景に、総督府に囚われた村の娘を助け出すために立ち上がった男ビーム、そして本当の目的を隠しながら警察官として体制側に仕える男ラーマ。この二人が出会いそしてお互いの素性を隠しつつも唯一無二の親友となっていくのだが、任務と友情の狭間で悩み苦しみながら二人の運命は対決へと導かれていく……。

 

そんな筋書きの物語なのだが、これはまだ前半に過ぎない。なんと言っても上映時間が三時間あり、タイトルが出るまで40分かかる。普段は映画観ながら時計を見たりしないのだが、このタイミングでタイトル!? と思ってつい確認してしまった。プロローグに加えて、ビームとラーマがどれだけヤバい奴かという説明をするパートが用意されているのである。

 

この作品においてイギリスはインドに対して苛烈な支配を敷いている悪者なので、いくらダブル主人公でも体制側のラーマには微妙に感情移入できなさそうだなと思っていたのだが、この二人の出会いが無言のうちに協力しあって火災に巻き込まれた子供をアクロバットな方法で救出するという『良い奴』で『凄い奴』というのを一度に見せており、その後の二人に対する好感度を大いに高めたのは言うまでもない。

 

インド映画定番の歌と踊りも、この作品に関してはストーリーとも密接に絡み合っており、息を吸うように人種差別をしている英国紳士を、インドの踊り『ナートゥ』で圧倒するシーンは大変カタルシスがあったし、その後の展開にもちゃんと影響があるのでただのサービスに収まっていないのは良かった。

 

個人的には前半パートの方が好きだ。単純に盛り上がるところしかない。インターバルを挟んでの後半パートは終盤の大爆発に向けての溜めといった趣で、三時間という作品の長大さも相まって少々疲れてしまった。だがそれを堪えきった分の価値は、最後にはあった。

 

ビームとラーマは個人でもかなり強いのだが、二人合わせれば10倍……いや100倍! という理屈無用の掛け算をそのまんま見せてくれるラストバトルはやはり熱い。まるでインド神話のビームとラーマが本当に乗り移ったのではないかと思うほどの大暴れを見せ、総督府を完膚なきまでに叩き潰してしまうのは、もう全部二人だけでいいんじゃないかなと思ってしまうことうけあい。銃を強奪するって話なんかもうどうでもよくて、このまま二人でインドを開放してくれと思ってしまう。ツッコミどころは枚挙にいとまがないが、やっぱりエンターテイメントはこうじゃなくっちゃなと素直に満足できる一作であった。

 

それにしてもビーム役のN・T・ラーマ・ラオ・Jrという役者、通称がNTRJrらしい。その名前は日本ではちょっとまずいんじゃないかな……。

スカイリム日記27『自然の祝福』

 

先日ハグレイブンから手に入れたネトルベインという短刀は、なまくらな上に重すぎるし、依頼の品だったので処分もしにくい代物だったのだが、ホワイトランのキナレス聖堂の神官ダニカ・ピュア・スプリングに持ってきてほしいと頼まれたものだということを思い出した。

 

 

ドラゴンズリーチと並ぶホワイトランの象徴と言われている神木のギルダーグリーンは雷に打たれ、今まさに枯れゆく状態にあった。それを儚んだダニカはギルダーグリーンを蘇らせるために、親樹とされているエルダーグリームの樹液を手に入れることを望んでいた。そしてエルダーグリームを傷つけられる唯一の刃物が、自然を憎むハグレイブンによって作られたこのネトルベインだとはなんとも皮肉な話である。

 

 

俺はネトルベインをダニカに見せた。当然の成り行きだがそのエルダーグリームの樹液を手に入れて来てほしいという話になった。ギルダーグリーンがまだ生きていた頃はそれはもう美しく咲き誇っていたらしく、もはやホワイトランが第二の故郷のようになっている自分にとっても、一度は見てみたい光景であった。

 

 

その依頼を受け、ホワイトランから東にあるエルダーグリーム聖域を目指すことにした……のだが、ちょうどキナレス聖堂を巡礼に訪れていた旅の男がその話を立ち聞きしていた。男の名はモーリス。エルダーグリームを一度目にしたいらしく同行を申し出てきた。この男、驚くべきことに丸腰である。戦えるならともかく非武装でははっきり言って守りきれる自信はない。断ろうとしたがそれでも無理やりついてこようとしたので、仕方なく連れていくことにした。

 

 

……しかし案の定、途中で山賊の襲撃を受けてモーリスは死んでしまった。いくらなんでも素手で立ち向かおうとするのは無謀すぎる。いったい何だったんだろう、こいつは。簡易的にだが山の中に遺体を埋葬し、先を急いだ。

 

 

エルダーグリーム聖域は、かつてハグレイブンから指輪を奪還しにやってきたウィッチミスト・グローブのすぐ近くにあった。湧き出す温泉の湯気によって昼夜を問わず視界が悪い場所で探すのに苦労させられた。聖域という名の洞窟の中は広い空間の壁に光の筋が無数に走っており、外よりはむしろ見やすい環境である。

 

 

聖域の天井からはわずかに陽の光が差し込み、その下には大木が立っている。小川が流れ緑が生い茂る、洞窟の中とはとても思えないような神秘的な場所だった。目的の樹へ向かおうと進んでいると突然声をかけられて驚いたが、穏やかな落ち着ける場所には違いないので先客がいたとしてもおかしくはない。

 

 

その一組の男女はこの場所に詳しいようで、エルダーグリームはこの聖域内に大きな根を張っており近づくことができないと教えてくれた。だがエルダーグリームが恐れを抱くような武器があるなら話は別だとも。そう、ネトルベインなら。

 

懐からその刃を取り出すと、彼らはおぞましいものでも見るかのように露骨に嫌悪感を示す。だがここで引き下がるわけにはいかない。俺は丘の上にあるエルダーグリームを目指して登り始めた。

 

 

途中エルダーグリームの太い根が道を阻んでいた。しかしネトルベインを振りかざすと傷つけられることを嫌ったエルダーグリームが自ら根を持ち上げて道を開いた。そうなると樹の元まで行くのは簡単だった。澄んだ空気に満たされたその場所では人間の存在そのものが異物に思えてならなかったのだが、幹をほんの少し傷をつけて樹液を貰うだけだからと言い訳して、ネトルベインで樹皮を切った。

 

 

すると辺りの植物がざわめくように動き出し、空気は淀み始めた。エルダーグリームを守るために息を潜めていた木の精であるスプリガンたちが動き始めたのだ! どうやら彼らの怒りを買ってしまったらしい。囲まれる前に急いで丘を降りて出口を目指す。

 

先程の男女は怒り狂ったスプリガンたちに殺されており既に息は無かった。申し訳ないと心の中で謝りながら寄ってくるスプリガンを倒していく。だがいくら堅牢な防具に身を包んでいるとはいえさすがに多勢に無勢、追いかけてくるスプリガンから逃げるように聖域を飛び出すと、外までは追いかけてくる様子はなかった。

 

 

後ろめたい思いを振り切るように、ホワイトランのキナレス聖堂まで戻ってきた。ダニカはこれでギルダーグリーンが蘇ると無邪気に喜んでいたが、そのために出た犠牲のことを考えると胸が痛む。俺は気を紛らわせるために、今度はリディア用の新しい防具を作ろうと考えた。今はとにかく手を動かしていたかった。

 

 

重装備による戦いを得意とするリディアには、オリハルコン製のオークの装備一式がふさわしいだろう。鍛冶屋からオリハルコンのインゴットを買い集め、オークの装備を鋳造し、薬を飲んでさらに鍛造する。伝説的なオーク装備の完成だ。簡単そうに思えるが、これまで技術を身につけるのにかかった時間を思えばそれほどでもない。

 

そして今リディアが持っている消音の魔力が宿っているブーツを解体して習得し、オークのブーツに付呪する。リディアの装備品に何を付呪するかまでは考えていないが、ひとまずはこれでいいだろう。

 

 

リディアに完成したオーク装備一式を身に着けてもらう、灰色のくすんだ金属光沢と刺々しい意匠に身を包んだその姿はまさにオークの戦士といった出で立ちだ。金色のエルフ装備一式を身に着けた俺が横に並ぶと、いいコンビのように見える。エルフ装備の男魔術師とオーク装備の女戦士か。悪くないな。

 

そう思っているときに、花びらがふわりと舞い落ちてきた。桃色の小さな花びらが、ホワイトランの上の方から風に乗って飛んでくる。もしや、と思って階段を駆け上がる。

 

 

そこには咲き誇るギルダーグリーンがあった。鍛冶をしている間に、樹液によって枯れた樹が蘇ったのだ。樹の周囲では神木の復活で沸くホワイトランの住人たちの喜ぶ姿があり、その中にはダニカの姿もあった。しかしこの樹が蘇るまでの犠牲を思うと、俺には素直に喜ぶことができないのであった。

 

 

【続く】

 

 

 

 

今期のアニメをいくつか適当に見てみる。(2022年秋)

今期は見るものが多くて時間が足りず、ブログの更新も疎かになっている。あと放送・配信が変則的なものが多くていつ始まるんだかもう始まったんだかいまいち把握し辛い。前期放送できなかったのがずれ込んできたり8話しかなかったり、よく分からないのでいい加減見切りをつけて、今期視聴するアニメを決める。(五十音順)

 

・アキバ冥途戦争

意外性という意味では今期で一番かもしれない。戦争がいわゆる商売として他店としのぎを削る戦争じゃなくて、ヤクザの抗争だったというその変化球ぶりには驚かされた。要するにこれ、メイドの皮を被った仁義なき戦いだよね?

可愛らしいキャラが電波ソングに合わせたヲタ芸ガンカタでメイドたちを路上で殺戮するのは正気の沙汰ではない。メイド喫茶(コンカフェ)がヤクザのシノギであるという高度な風刺なのだろうか?

最近のP.A.WORKSの信頼は地に落ちており、若干の不安があったがゾンビランドサガと同じでCygames案件ということで、それなりに楽しめるはずである。一話がピークじゃないことを祈る。視聴継続。

 

うる星やつら(令和版)

原作も旧アニメも、全く知らないわけじゃないけどちゃんと知っているわけでもない作品だったのだが、一番最初ってこういう話だったんだと今回少し勉強になった。

ネトフリのスプリガンのように前世紀の漫画を今風にアップデート(スマホが出てきたり)してアニメ化することはしばしばあるが、これはまったくアップデートされておらず街並みや黒電話などの昭和感をわざと出している。

キャラも作画も声優も何もかも良いのは分かっているのだが、正直今見るのはかなりノリがキツい。視聴断念。

 

機動戦士ガンダム 水星の魔女

この作品だけプロローグ含めると実質三話分既に見ていることになるが、個人的には理由付け・動機付けの点で納得できるのでかなり見やすい。宇宙の話ではあるけれど、転校生がヒロインを助けるためにそこの番長をぶっ倒して注目を浴びるという、ど直球な展開はちょっと笑ってしまった。

今のところはテンプレートの域を出ないので個人的にはそこそこだが、コードギアスなんかに代表されるように、大河内一楼は引きを作るのが上手い。よってリアルタイム視聴ではそれなりに盛り上がれるんじゃないかと思うが、後からしょうもない展開になる可能性もそれなりにあるのが怖い。

百合アニメの評価は下駄を履かされる、というのは前期の作品で思い知ったので、敢えて色眼鏡で見る。一応視聴継続。

 

SPY×FAMILY(二期)

前期はそれなりに楽しんで見ていたのだが、高品質には違いないのに自分の中ではなんだか見ても見なくてもどうでもいい枠になっていた。アーニャはかわいい。流し見はするかも。

 

チェンソーマン

話題のジャンプ作品をハイクオリティアニメにすれば人気が出て儲かる、という流れが出来上がっているのでMAPPAが制作費全額自社負担(放送枠まで…)するという賭けに出た。成功すれば利益独占だが、失敗すれば沈んでしまう。しかしそれは杞憂だろう。社運を賭けたに相応しいリッチなハイクオリティアニメになっていた。

ポチタがこの作品のマスコットなんだなと思っていたら一話で居なくなったのは驚いたし、残念だった。異形の悪魔が人間世界に出現し、人の世も乱れているという退廃的な世界観は魅力的に映ったが、思ったほど刺さらない。様子見で視聴継続。

 

・Do It Yourself!!(どぅー・いっと・ゆあせるふ!!)

きらら作品かと思ったらオリジナルアニメらしい。それくらいきららっぽい。1話目は説明が続いたのであまり興味が惹かれなかったが、2話で実際にDIYを始めてからは予想外に化けた。シンプルなキャラクターデザインだがその分生き生きと動いていて可愛らしい。たくみんが好き。

ほのぼのした感じの作風なのだがDIYは決して安全ではない、ということを主人公が身をもって表現するためか怪我の描写が結構痛々しい。遠回しな表現だったとはいえカッターで手を切り裂いたところは想像できる痛みなだけに思わず目を細めたくらい。個人的には今期のダークホースである。視聴継続。

 

・ぼっち・ざ・ろっく!

なんだか『けいおん!』の再来を期待されているような感じのきらら作品だが、個人的にはけいおんのアニメは青春の追体験という要素こそが重要だったので、この『ぼっち』はバンド活動そのものに焦点が当たっている(んだよね?)という意味ではかなり違う。

音楽アニメといえばやはり楽曲は重要でOP・EDともにかなりいい感じ。CloverWorksなので品質も期待できる。視聴継続。

 

マブラヴ オルタネイティブ(二期)

一期はほぼ説明と訓練と反乱というちょっと長いプロローグみたいなものだったので、対侵略者が始まるここからがようやく本番だと言える。

前置きとして、学園ラブコメ世界にいた主人公が、宇宙からの侵略者によって人類が滅亡する危機に瀕している地球に飛ばされて、その世界を救うために働きかけるという物語の、一回目が失敗した後の二周目の話という、改めて振り返って見ても説明しにくい作品であるのだが、原作についてある程度知っている身としてはすごく応援したい。後半の世界を巻き込んだ大作戦が見たいのだ!

3DCGでのロボアクション作品としてもかなり見どころがあるのだが、第二話での衝撃展開の後はしばらく下り坂の展開が続くはずなので、我慢しながら視聴継続したい。

 

・モブサイコ100III

一期と二期を経て圧倒的に信頼のあるシリーズ。外人にとてつもない人気があるおかげで完結までアニメをやってくれるのは非常にありがたいというほかない。

作品としてはダメ人間と人のクズの描写が圧倒的に上手く、ときどき本当に胸を抉られるような気分を味わうが、僅かながら更生する余地もあることに希望を抱ける。そこが好き。

キャラクターデザインは簡素ながらアクションシーンや超能力のダイナミズムとそのカタルシスは最高だったし何よりキャラがいい。最高の最終回に向けて、もちろん視聴継続する。